• 2017年05月登録記事

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現在地:6章終了
「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」前編は4章で終わり、後編に入っています。それにしても発売当時、この状況で後編発売まで待たされたプレイヤーって大変でしたね……。

湖の底から戻ったら、女の子が消えていることに気付いたあの瞬間、親とはぐれた子供のような、非常に心細い思いに襲われました。
前編の男の子が、女の子の半分くらいしか背丈がない上に言葉も満足に喋れない幼子なのは、この一人ぼっちの寂しさを味わわせるためなのかな。その後、一人で関所を切り抜けた後は少年に成長するのも、親離れしたことを示しているのかもしれません。

非常に感慨深かった4章ですが、謎解きはひたすら難しかったです。最初から最後まで、ほとんど攻略ヒントに頼ってしまって、自力で解いたのは関所の弁慶くらい。
湖の中は詰むポイントらしいので致し方ないとしても、「かちかち山」の渡船場は悔しかった! 一度使ったのに、「たいまつ」が持ち物欄から消えていないことから、ここで火を使うと推測すべきだったのですね。全然気付きませんでした。タバコからたいまつに貰い火という発想も、泥船を炙って丈夫にするという知恵も、まったく出てきませんでした。
5・6章は適正難易度で、普通に楽しめました。あ、でも仏像のノーヒント具合はやっぱり許さない(笑)。

お話としては全体的に、子供向けと言えないダークさが露わになってきました。
そういえば任天堂って微妙にホラー気味な作品作りがうまかったような……と思い出し、ちょっとお話を進めるのが怖くなっている今日この頃です。

現在地:Chapter09・水都オルティシエ(強くてニューゲーム)
シリーズ記事「FF15 物語を見直す旅」の趣旨は、2017年2月1日記事参照。

ホテルでのひと時

今回はホテルロビーでのワンカットについて、熱く語ってしまいました。

注意:ゲーム本編・映画・アニメネタバレ満載です。
現在FF15プレイ中でネタバレを気にされる方は、進行状況を確認の上、ご自身の判断でお読みください。

Chapter09は雨降るオルティシエにて、帝国要人の会話から始まります。

雨のオルティシエ

この第一声も、若干引っ掛かる内容です。

アーデン
花嫁姿 見られなくて残念だったな

最初、私自身もどこが引っ掛かったのか気付かなかったのですが、「見られなくて残念」だと、結婚式は行われたのに花嫁姿を見逃した、と誤解できることに気付きました。
ただし「見られなくなって残念だったな」などと言わせるのも冗長ですし、前後に影響しないので無視しましょう。

このシーンで指摘したいのは、下記の部分です。

アーデン
ルナフレーナ様には会えた

レイヴス
いや

アーデン
あの女も食わせもんだな
適当なこと言って

ここで言われている「あの女(あのひと)」は、カメリア首相のことだと思いますが、直前にルナフレーナの名前を出していることと、Chapter08でラジオ番組を聞いていないプレイヤーはカメリア首相の存在を知らないため、ルナフレーナが「食わせもの」だと誤解される危険があります。
小手先の対処ですが、言葉はそのまま、当てる文字を「首相」とすれば誤解が減りそうです。

一方、ノクトたちは海に繰り出して、アコルドへ入国。

海だー

少し長い移動ですが、FF15はそういう部分も含めて「旅行」の雰囲気をよく出してるなと思います。

到着後、マーゴでオルティシエの現状を聞き、カメリア首相とも顔を合わせたら、一旦ホテルへ誘導されます。ここで、ゲンティアナから唐突な発言が飛び出ます。

ゲンティアナ
この先の厳しい戦いに備えーー
時を戻すことを望むなら 叶えましょう

アンブラの能力により『過去の記憶』を辿れるようになりました。
宿泊メニューから選択することができます。
※4人のステータスは現在のものが反映されます。
※現在に戻るとき、レンタル中のチョコボは自動で返却されます。
※『宿泊地に戻る』は、アンブラを利用した拠点が登録されます。

……望んでませんので、プレイヤーは「!?」という状態です(苦笑)。

ホテル

まず、この時点での「時を戻す」とは「過去のルシスに戻る」選択肢が選べるという意味ですが、この説明ではそれがわかりません。
そもそも、Chapter09の時点で戻れるルシスの状況は、「過去」と言われるほど以前の状態ではありません。
10年後の問題があるから「過去のルシス」という選択肢になっている理屈もわかりますが、現時点でゲンティアナがノクティスにいう台詞としては、不適切です。

【変更案】

ゲンティアナ
この先の厳しい戦いに備えーー
ルシスへ戻ることを望むなら 叶えましょう

という形で、時を操れる云々をやめておけば、この時点での混乱は起きないでしょう。
Chapter10以降に関してはイグニスの失明問題が関与してくるので、この方法では回避できません。しかし、仕事ではないのでこれ以上は考えないことにします(笑)。

テクニカルライティングとは関係ない言及になりますが、そもそも過去に戻る能力は、安易に登場させてはいけない能力です。問題が起きた時にプレイヤーに「過去に戻ってやり直せばいいじゃないか」と思わせてしまうからです。
もし過去に戻る能力を出すならば、その能力は物語に組み込むべきです。

また、ビブのサブクエストを進めているプレイヤーは、オルティシエで写真を撮ってくる「呪われた絵画」クエストを請け負っています。当然、プレイヤーは「写真を撮った後でルシスに帰るタイミングがある」と思っていたはずです。時を戻さないとクエスト完遂できないとわかった時は、私も憤慨しました。
過去に戻る仕様で進めるなら、「呪われた絵画」は、Chapter15で発生するようにすべきだったと思います。

ちなみに、同じくスクウェア・エニックスの作品であるPSP「タクティクスオウガ 運命の輪」も、システム的に「過去に戻る能力」を登場させていましたが、あれは本編クリア後に解禁される能力の上、過去を変更した後に未来に戻っても、別の世界線ができるだけでした。
FF15も、Chapter15で初めてクリア特典的に10年後に戻れるようにするなどの処置であれば、メタ要素として無視できたかな、と思います。


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参考記事

海外のゲーム大手メディアとして、結構な信頼度と人気を誇るIGNが、「Top100 RPGs of ALL TIME」すなわち「歴史上最も良いRPG100選」を公開。
http://www.ign.com/lists/top-100-rpgs/

私は、もともと自分が好きか嫌いかで評価するタイプということもあって、ランキング制に意味を感じないのですが、錚々たるタイトルのなかに9位「Vagrant Story」があるという点に燃えました。
10位「The Witcher 3: Wild Hunt」より上位って、これは相当の松野氏ファンがIGN内部にいるな!(笑)
選考のコメントは半分がゲーム内容の説明でしたが、頷きつつ気になったのがこのくだりです。

Heavy stuff for a PSX game, but it's handled masterfully through beautiful art direction and some extremely impressive localization.

ローカライズの具合は日本語版プレイヤーにはわからないので、北米版が非常に気になりました。
調べてみたところ、ベイグラントストーリーのローカライズ担当者は、FF10のローカライズ担当者だったようです。FF10北米版といえば「ありがとう」を「I love you」と意訳した巧さに膝を打ったものです。氏の翻訳なら、ベイグラントストーリーの謎と重厚さがきっちり盛り込まれていたことでしょう。
でも日本語でも難解なセリフ回しだから、私の英語力では全くわからないだろうなぁ……。
逆に、55位「Shadow Hearts: Covenant(シャドウハーツII)」はローカライズの出来が良くない旨が書かれていて、非常にもったいないと思いました。

テイルズオブシリーズでは、43位「Tales of Symphonia」と57位「Tales of Vesperia」がランクイン。
シンフォニアが意外と高いです。いや、海外人気があるのは知っていましたが、なんと52位「Final Fantasy VII」より上位。初めて海外で評価されたテイルズオブシリーズなので、歴史的背景も含めてこの位置なのかな、と思います。PS版デスティニーのときは、なけなしの小遣いで海外ゲーム雑誌を買ったら酷評されていて凹んだので、ランキングにいるだけで感慨深いです。

ただし、コメントは……

The basic thrust of Tales of Symphonia's plot sometimes veered toward cliche, but the little chats between the colorful characters did much to make up for that.

と語っているところは「ところどころの展開は陳腐だが、キャラクターの魅力が満載」と読めばいいのかな。少し驚きました。日本だとシンフォニアの物語性ってかなり評価されていると思うのですが……。
まぁ、ヴェスペリアも「FF7(他多数のRPG)と基本プロットが一緒」と言われているくらいだし、確かにシンフォニアはご都合主義な箇所があるので、こう言われてしまうのも仕方ないのかな。
あと、終盤の救いの塔地下の「俺に任せて先に行け!」の展開連発などは、確かに陳腐としか言いようがありませんでしたね。

……まさか、作中でユアンがclichedと揶揄されているセリフと引っ掛けてないですよね?

評価と関係ないですが、掲載されているのがOVAのイラストという点は、残念でした。

PS4のローグライクゲーム「不思議の幻想郷 TOD -RELOADED- 本編まるごと体験版」を遊びました。
https://www.aquastyle.org/fushigentod_r/

不思議の幻想郷

本作は、同人ゲーム「東方Project」を題材にしたファンゲーム「不思議の幻想郷 -THE TOWER OF DESIRE-」(以下“TOD”と表記)のDLC入り完全版。
体験版は、なんとTODのメインストーリー「異変解決の途」をクリアまで遊べて、続く「届いて、地獄からのSOS!」を15階まで探検できる、破格の内容になっています。

異変解決の途

これだけ成長させて、40階に到達し、ボスを倒してもまだ続く圧倒的ボリューム!
この体験版だけでも十分ローグライクの面白さを堪能できてしまうので、製品版を購入しないと申し訳ない気持ちになるくらいです。5/10までは「PlayDoujin!スプリングセール2017」の対象で15%引きですね。うーむ……。

最大のネックとしては、「東方Project」を知っていることが前提のファンゲームなので、世界観等の説明はありません。また、キャラクター同士は既知の関係としてどんどん登場するので、ストーリー面や会話は分からない部分も多いです。
もっとも、個性的なキャラクターによる軽妙な掛け合い自体は、彼女たちをよく知らなくても楽しめます。何と言っても、可愛いという点はポイントが高いです。

博麗霊夢

少々癖のある主人公・博麗霊夢については、「スレイヤーズ」のリナ・インバースを少し幼くしたようなキャラクターだな、と解釈しました。
霖之助の「僕の金の玉」発言には、「スクライド」の橘あすかを思い出したりして笑っていたのですが、エンドロールで直球の「玉」の話になって、大いに突っ込んでしまいました。

肝心のゲーム部分は、ローグライクゲームの基本を押さえた上で、通路ダッシュや道具をまとめるなどの便利な機能があり、一枚絵演出付きの派手な技(スペルカード)があり、意外と丁寧な初心者向けの作りになっています。

スペルカード演出

全体的に雰囲気が明るいためか、ダンジョン探索の辛さより楽しさを感じます。

アイテム管理については、「スキマ」と「にとフュージョン」が便利すぎて、ちょっと難易度を下げているようにも思いますが、これはプレイヤーが好みで縛るべき部分でしょうか。

もちろん、チュートリアルも完備。

チュートリアル

別途、テクニック紹介とパズル的に解くダンジョン「華扇道場」があるお陰で、プレイヤースキルがしっかり鍛えられます。

とにかく同人ゲームとは思えない驚異的なクオリティで、人気がある理由もよくわかりました。
携帯機ゲームの方が向いているゲームジャンルなので、Vitaを持っていたら確実に購入だな……と思うのですが、セール期間中はもう少し検討します。案外、買ってしまいそうな気がしています。

体験版クリアイラスト

現在地:盗賊団エイタロン退治まで
スタール村は、帰ってきたら壊滅しているだろうと覚悟して出掛けたので、なんだ無事助かるのか!と拍子抜けしました(笑)。

スタールの英雄

前回書いた3D酔いの問題は、カメラ感度を下げることで1時間くらい耐えられるようになりました。しかし完全解決とはいかず、長く遊ぶと気分が悪くなってしまいます。ゲームプレイ時間を強制的に制限できると考えれば、悪いことでもないかな……。

序盤が終了したと思われる現時点では、特に大きな不満もなく遊んでいます。
当面は、リリアの素性を明らかにするためにフィオーネの後を追って、国境の戦争にも顔を突っ込むことになるんでしょうね。
エイタロンの首領が銃を持っていたように、隣国トレクールの新兵器というのも、おそらく科学兵器でしょうから、他の星からやってきた人間が、レスリア王国の敵対勢力に兵器を流しているのかな。
ちなみに、そのエイタロン首領は「北斗の拳」に登場する雑魚みたいな風貌が予想外すぎて笑いました。

エイタロン首領

一人だけ世界観が違う!

仲間キャラクターたちは、一通り顔見せされた感じ、好感触です。
特に、ミキが妹系幼馴染ヒロインとして、古典的なまでに自己主張してくるところがなかなか可愛いです。ミードックの街に泊まった時のやりとりなど、その可愛さに見惚れていて、スクリーンショットを押し忘れました。

ミキ

逆に、フィデルは優等生主人公という印象だったので、急ぎの旅の最中に朝寝坊するタイプだとは思わなかったですね。「AKIBA’S BEAT」の主人公(2017年4月20日記事参照)を思い出して、そのタイミングだけ、ちょっとイライラしました。彼個人の物語としては、今後、父との確執がクローズアップされそうで、その辺は期待しています。
ヴィクトルは「いい人」枠ですが、他国民や一般市民に戦況を教えていいのか、とか一番突っ込みたくなる相手でもあります。
凄い格好でプレイ前から注目していたフィオーネは、意外と性格は落ち着いたタイプで、エロ担当というわけでない部分に好感が持てました。
エマーソンとアンヌは、モブとしてこっそり配置されていたので「こんなところに!」と驚きました。2人とも、見た目やポジションから想像していた性格とは、ちょっと違うようでした。物語に関わってくるときが楽しみです。

エマーソンとアンヌ

ただ、仲間キャラクターと知らなければ、後日加入した時は更に驚くことができたと思います。昨今は仲間になるキャラクターを全公開してしまっているゲームが多いですけれど、個人的には、少し驚き要素を残して欲しいなあと思います。

戦闘は楽しむ範囲まで進めていないというか、三竦みで「強攻撃」>「ガード」という構造が馴染めません。頭でわかっていても、体が反応できず、強攻撃の動作を見ると反射的にガードボタンを押してしまう操作ミスを連発していて、ストレスが溜まります。
あと、どうしても乱戦が多いため、どの敵に攻撃が当たっているか、いまいちわからないのも三竦み制と合わないと思います。

イベントシーンでも、ほとんどはマップの会話の延長で、特別に長い演出がないのはサクサクしていて良いと思います。ただし、カメラが引いた状態が多いのは、物足りなさを受けます。シリーズの売りだと聞いていたPAも、シームレスに会話するだけのせいか、味気なく感じますね。
また、マップ画面上でそのままイベントに移行する都合か、頻繁に、移動範囲を制限されたり、走れなくされたりするのも少し気になりました。

移動禁止

ただし、これだけ露骨に進路妨害されると、これはこれでアリだと思いました。