• 2011年01月登録記事

宝塚宙組「誰がために鐘は鳴る」16:00回観劇。

今回の公演期間中唯一の2階A席(そもそも3回しか観る予定がないのですが)。
演出が平面的なので、二階で観たら退屈かも知れないと覚悟していたのですが、音の響きが良く、前回前評判ほど感心しなかったエル・ソルド@風莉じんがパコを諭す歌と、七瀬りりこのバレンシア幻想に聞き惚れました。勿論、祭りの歌手@百千糸は今日も絶好調でした。
また、照明が木漏れ日を表現していたり、ラストの光が集約するところなど、綺麗な動きをしていると思いました。

一週間前の観劇で気になった演出の一つに、伝令へ行くアンドレスとルチアが、舞台脇で鳴子を跨ぐ芝居をしてから本舞台へ移動し、その後歌いながら先程跨いだ鳴子があった筈の空間を通って銀橋へ行くという動きがありました。別の道のつもりなのでしょうが、特に背景が変わるなどの配慮もないので「鳴子はどうした!」と突っ込みたくなるものでした。
それが、今日は二人が銀橋へ出ず、本舞台に立ったまま歌ってそのまま逆の舞台袖へ引っ込む形に変更されていました。
東京公演が始まって折り返しを過ぎた今、まだ演出変更が入ることには驚きますが、変更されて本当に良かったです。
また、単に一度観て慣れただけかも知れませんが、前回テンポが悪いと感じたマドリード回想が巧く切り替わって見えたので、一幕の演出はさほど気にならなくなってきました。
二幕の結婚式の幻想とアグスティンの歌は相変わらず浮いてるのでがっかりしましたが、あるいは三回目はここも納得しちゃったりするんでしょうか。
変更かミスか分からなかったのは、橋の爆破直後アンセルモが死ぬシーンで、撃たれたエラディオの名を呼ぶピラールの声が聞こえたこと。前回は聞いた覚えがありません。偶々マイクが入ってしまったのか、演出変更で入れたのかな。
ここに関しては、別の音が聞こえると舞台上の芝居を阻害するので、マイクは入れず、注意していると微かに聞こえる程度の方が良いのではと思いました。

主要な役に関しては、印象はあまり変わらず。
今日はゲリラの面々になるべく注意して観劇したので、ゲリラ隊の面々の心境の変化などはだいぶ理解できました。風見鶏のように変わるパブロの言動も、第一日目にリーダーを降りる件以外は分かってきました。

以下、簡単に。
エル・ソルド隊が全滅するシーンで、今日は耐えられると思ったら、アンセルモ@珠洲春希が完全に真っ白になってしまった表情で膝を着く姿に泣かされました。
伝令を受け取るシーンは、思い切ってデュバル参謀長@天羽珠紀のみを観たところ、台詞がないところでも将軍との会話に合わせてしっかり演技していて、焦りや絶望が良く分かりました。
ラファエル@悠未ひろが、明るいムードメーカーから、どこか胡散臭い空気のあるジプシーに変化したように思います。原作だと下ネタ男なので、その辺を盛り込んで来たのかしら。
エラディオ@春風弥里は、いつも周りの人を伺っていて小物っぽい反面、一番パブロに性質は近いんじゃないかなと感じました。この人の「眼」が語る演技が好きです。
自分でも不思議ですが、やはりディエゴ@鳳樹いちの顔が好きですね。
そしてルピーノ@七海ひろきは男前だと再認識しました。こんなハンサムな彼に次回公演で女役を演らせて大丈夫なのでしょうか?
ロケットで気になる美男子を見付けました。最初、蒼羽りくだと思ったのですが、今回ロケットに参加していないようなので、七生眞希かな? まだ役が付きそうにないけれど、ちょっと注目したい下級生ですね。蒼羽自身は、結婚式の幻想で確認できました。
誰だか分かりませんでしたが、ブーケを獲得した男の子が、照れた顔で隣の女の子にあげているのが可愛かったです。

蘭寿とむ、天羽珠紀が若干声枯れするところがあり、重い芝居でがなる事もあるので大変だと思いますが、どんどん全体の演技が深まってる良い印象があったので、最後までこの調子をキープして頑張って欲しいです。

間もなく発売のPSP版「ヴィーナス&ブレイブス」体験版にて、ブレイブス・レジェンドモードを遊んでみました。
http://dol.dengeki.com/pr/venus-braves/

PS2版のクロニクルモードに、各種イベントが追加されたモード。
ざっと遊んでみましたが、衰退期の隊員が募集に来る率が高くなっていないか?と勘繰るくらい「引き」が悪くて苦労しました。
隊の運営に苦慮したため、噂は発生しても起こせなかったイベントが多数あります(テイルズキャラにも会っていません)が、取り敢えず確認できた追加イベントを中心に感想を述べたいと思います。

・山賊亭姉妹店のご馳走
王都の山賊亭が別の街に姉妹店を開店し、そこへ訪れると料理を振る舞ってくれるという内容。
効果はなんと、騎士団の全員が絶好調になるものでした。単なる体力回復効果だと想像していたため遠征帰還時に発生させてしまい、勿体ないためそこから長期遠征してしまいました。
全員好調と言うのは、凄い効果を生みますね。開始3年目の全員が酒場で集めた衰退期含むメンバーなのに、Lv.6アグレスまで倒せました。

・闘技大会
開始2年目頃に発生させて、出て来たのはLv.2ポイズンミスト、Lv.1モウリィマウス。
トドメを刺した時のレベルアップもあるし、最後に出場者全員が1レベル上がると言う超ボーナスイベント。確認していませんが、恐らく同じキャラを2回出場させても出場レベルアップは1レベル分だけのようなので、なるべく違うキャラを出場させて6人+トドメ分のレベルアップを計るのが良さそうです。
3人=ほぼノーローテーションダメージ計算し易いし、15歳団員を大量に連れている時に発生したら嬉しいですね。
団長が出場できない縛りだけが残念です。

・死者の復活
噂の現場に行ったのですが、選択肢が生じ「妖精の道を使う」方の選択肢を選ぶと、唯の妖精の道になってしまう模様。
死者の復活は、妖精の道を使わない方を選ぶと果たされるのかな?
発生に失敗したのでちょっと謎です。
復活する団員がどういう基準で選ばれ、何歳の状態で復活するのか気になります。

・その他の変更点
ゲシュタルトボードでの仲間たちの初期位置が真ん中にまとまった形になりました。人間関係が直ぐ形成される利点の反面、誰と誰がくっついてるのか分かり難くなった感じ。
また、ある時点からゲシュタルトボードで人間関係が全く動かなくなるバグが発生しました。決して陣形の問題でなく、一度電源を切ってやり直したら動くようになったので事なきを得ましたが、数戦分の人間関係を無駄にしてしまいショック。頻繁にボードを確認した方が良さそうですね。

後は体感ですが、誘惑者の出現率が高くなった気がします。
特に聖女の道での誘惑者出現率が高くて、片道で1回戦うくらいの頻度だったので、通る度に恐々としました。あの道で何人も犠牲にしてしまいました。
また、召喚精霊が複数回降りました。親友イベントの発生率が高くなった気がします。

全体的に、ちまちまと厳しい戦いを積み重ねて行くオリジナルに、博打的な一発逆転の要素がプラスされた感じです。騎士団が強化し易くなった反面、実は騎士団の底力を成長はおろか維持もできないプレイになりがちで、追加イベントはどれも罠的な要素ですね。
例えば、全員好調でつい長期遠征してしまいましたが、そのせいで本来なら得られた人間関係が成立しない上、強力な相互影響で団子状態になってしまいました。
そうすると子供が産まれないので、長期的な眼で見たら騎士団にとってはマイナスですよね。
この辺の積み重ねはもっと先の世代までプレイしないと分からないので、製品版を遊んだらまた違う意見になるかも知れませんが、ふとそんなことを思いました。

一応お断りしておくと、否定意見ではなくて、追加イベント自体はなかなか面白いです。
ただ、オリジナル版とはゲーム性が異なりそうだぞ、と感じました。

「最終封印」戦闘描写をテーマにしたキャラ語り第6弾。

技が高威力だったり秘奥義が複数ある等、ゲームシステム内で優遇されていると感じるキャラなので、最終封印でも最強アタッカーとして戦ってもらう予定です。
弱点はゲーム同様足の遅さですが、これは身長の差なので当然の事でしょう。
戦闘時のみ特筆するのでなく、テセアラ救いの塔など、急いでいるシーンではロイドが背負ってあげたりすると良いかな、なんて考えています。

小さな女の子が大きな得物を振り回すと言う絵面は、ジーニアスの回で触れた「ファンタジーの現実感」を考えたときに少々際どいところですが、プレセアに関しては「ハイエクスフィアの実験体」と言う設定があるので問題ない、むしろ強くて当然と受け止めています。
コレット同様、感覚が鋭くなっていて敵を察知するのが早いのではないかと思います。性格的にも、敵の接近を警告するのは、プレセアの担当になりそうです。
但し大斧は構えなどの準備に時間が掛かりますので、先陣を切ることはなく、最後に必殺の一撃で止めを刺すような戦い方になるのでは。

プレセアの戦闘能力について考えると、与えられた怪力について、本人はどう感じているのかな、と思います。また、パーティメンバーも本心ではどう思っているのでしょう。
そういう処も盛り込めたら良いかな、と考えはするのですが、これは父子のお話ですから、割愛してしまうかも知れません。

DLCを始めました!
……と申し上げたかったのですが、まだ果たせていません。
友人と会う前にPlayStationSpotに赴くところまでは行ったのですが、そこでPSPを起動してからが大変でした。
PSPのメニューから「ネットワーク」内の「PlayStationSpot」を起動して接続し、タクティクスオウガを探したものの見当たらず。
彷徨った挙げ句、取り敢えず「勇者SECOND」の体験版とか落としてみてしまいました。
携帯電話で調べて、どうも目的地が違ったらしいと間違いに気付き、「PlayStation Network」内の「PlayStationStore」を起動。
するとver6.35にPSPをアップデートするようにとの指示があり、仕方なく適用。
Storeに入って急いでタイトル検索してみたところ、またも見当たらず。
待ち合わせ時間が迫っていたので、仕方なく諦めました。
家に帰ってから調べた感じでは、最初に「PlayStation Networkにサインアップ」をする必要があるみたいですね。時間切れなどが発生しないように、余裕のある時に再挑戦しようと思います。

と言うわけで、DLCで死者の宮殿の深部に潜る前に、準備として表層部のトレジャーを回収しよう、とカーテンコールの時間軸で死者の宮殿に侵入してみました。
ラドラムを回収しに地下2階へ潜って以来、久し振りの死者の宮殿です。
15年前の四角い部屋でなく、進軍しにくい段差や一本道で繋がった嫌なマップ構成になりましたね。
取り敢えず地下15階まで潜り、「アガニスタの光鎧」「ワープリング」「投擲武器錬成秘伝書I」「ウイングブーツ」「ウイングリング」を獲得しました。
光鎧は偶然手に入れたのですが、残りはC.H.A.R.I.O.T.を駆使した結果です。

今回のウィング・ワープ装備は、常時飛行状態やワープ状態になるのでなく、アイテムとして使用する必要があるのですね。これはちょっと面倒な変更点で残念です。それでも、後3人分くらい欲しいと思う有用アイテムなのですが。
取り敢えずヴァイス、サラ、ラヴィニスに装備しています。デニムとカチュアは専用アクセサリーを外したくないので、シューズをもう少し確保しないといけませんね。
一つ気になるのは、穴に落下したとき、飛行ユニットなら元の立ち位置に戻って来れるのですが、ウィングブーツ等で飛行状態の人間ユニットはどうなるのかな、と言う事です。戻って来てくれるなら、本当に助かるのですが……。

文化大革命時代の中国を舞台にした青春小説「バルザックと小さな中国のお針子」。

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
1970年代初頭、「僕」と親友の羅は、反革命分子と見なされ山奥で再教育を受けることになった。そこで仕立屋の娘・小裁縫に恋をした二人は、禁書であるバルザックの小説を彼女に読み聞かせ啓蒙しようとする。やがて文学に感化された小裁縫は、村と二人を置いて都会へ出て行ってしまった。

中国人がフランス語で書き、それを日本語に訳した小説ですが、殆ど気になりません。一気に読んでしまいました。

文化大革命時代の作者の体験を基にしたお話だそうですが、不思議と軽妙な印象で、読み易いし面白かったです。
非常に悲惨な環境の話なのに、二人にはどこかユーモアがあり、人間ってどんな環境でも逞しく生きるものなんだな、と感じます。
特に、「僕」と親友・羅の二人が禁書を手に入れた辺りから素晴らしい躍動感があり、切望していた文学の世界が目の前に開けた二人の気持ちがこちらに伝わるようでした。

最後まで読み終えた時、まったく予想していなかった結末だったのですが、同時にこの奇妙な題名通りのお話だった!と感心しました。そのため、この感想から読もうと思われた方のために、今回はあらすじは隠しました。