• 2009年08月01日登録記事

ジョンストン・マッカレーの小説。広瀬順弘訳。

結論から語ると、面白かった!
先が知りたくてあっという間に読んでしまいました。
さすが全世界ベストセラーです。有名作品に食指が動かない天の邪鬼な私でも、自信を持っておススメします。
いつも粗筋を書いていたのは、自分自身の文章力向上を目的としていたのですが、今回はどんな風にまとめても本の面白さを損なうような気がして、断念してしまいました。いつか、物書きとして独り立ち出来たと思う時が来たら再挑戦します。
王道ヒーロー物で、完全な予定調和で構成されています。が、小気味良いテンポで展開が進むし、広瀬順弘氏の訳文も読み易く、スムーズに世界に没頭出来ました。これぞ活劇、と言う作品に巡り会えたと感じています。
ゾロはちょっと行動が荒くれだったり、知より勇に偏り過ぎてるかなと思うのですが、最終的には「紳士(カバイエロ)」と言う人々の格好良さでお話が締まってますね。日本の「武士」、中世物の「騎士」みたいな感じですが、階級的には英国の「貴族」に似てるのかな?

ネタバレですが、観てはおらずとも「ZORRO」配役で水夏希=ドン・ディエゴ=ゾロだと分かっていたのに、本当にそうなの?と自信がなくなるようなドン・ディエゴの無気力&朴念仁っぷりに大変笑わせてもらいました。
いや、うっかり「途中でゾロが力尽き、ドン・ディエゴがゾロを引き継ぐ」なんて展開を疑ってしまいました。