• 2011年05月登録記事

ビート編クリア。
EDを迎えた瞬間「うむ、わからん!」と思いました(笑)。
渋谷は元通り、ネク以下4人共生き返りと言う結末ですが、コンポーザーの真意が良く分からないままなので、あまり清々しくないEDでした。黒幕の人がネクに感化されたような伏線があれば、もう少し納得出来たかな。最初から最後まで、黒幕の人の暇つぶしだったのか?と思えてしまったので、気持ちが晴れません。

シキ編は、パートナーの性格が良好で、シナリオの出来も良かった。
ヨシュア編は、ミナミモトの面白さで突っ走ってた。
ビート編は、すべてのお話が一点に集中した分、粗が見えてしまったかなぁと言う印象。
ビートの本名とか、まさかのミナミモト復活とアッサリ敗北の辺りは笑ったけれど、お話自体が全体にバトル中心で凄惨でしたね。777が消滅したのは寂しかったです。予定していたRGでのライブはどうなってしまったの!
そう言えば、ビイト編ではミッションが出ないせいもあって、刷り込みを全然使いませんでしたね。ミナミモトの場合は、途中からミッションを出さなくなり謎でしたが、キャラとしてはその不可解さも有りだと思っていました。2回目のゲームが変則的だった分、コニシにはもう少し捻った出題をして貰えると思っていただけに、残念でした。

で、そのコニシの倒し方が全然分からなくて、攻略サイトに頼ってしまいました。攻略方法が分かればヒントメールの意味も分かったけれど、それでは意味がない。
敗北後にリトライするだけでなく、メールを確認したり、バッジを付け替える準備タイムが設けられていたらもっと遊び易かったかな。

一応、取れる範囲のレポートは獲得してみようと思います。
ピグノイズはほぼ倒せていたので、問題はハードでボス退治ですね……。

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銀のぶどう系列で、こがしバターのシュガー・ウエファース専門店。
http://www.sugarfers.jp

基本の「シュガーファース プレーン」(左)と、ホワイトショコラを挟んだ「シュガーファース ビトウィーン」(右)を食べてみました。
「ウエハース」と銘打たれていますが、私自身は「これはウエハースではない」と思いました。かといって、見た目通りのワッフルやラスクとも違う。一番似ている味は、砂糖の付いたコーンフレークだと思います。
かなりバリッとした歯応えがあります。濃い、と思うのは焦がしバターが利いてるためでしょうか。脱脂粉乳の味もかなり感じました。
ビトウィーンは、味は合ってます。二枚重ねなのでちょっと堅いし口を開けないといけない食べ難さがあります。
味が濃いので、沢山は要らないですね。
大体いつ見ても行列が出来ているのですが、並んでまで食べたいかと言われると疑問符。
比較的安価で、可愛いギフト箱が用意されているので、イベント時の差し入れには良いな、と思いました。

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遅蒔きながら、先日発売されたタクティクスオウガ画集「タクティクスオウガ 運命の輪 Art Works」について。

ゲームソフトのアートブックと言う事で、良くあるビジュアル本的な作りかと思っていたら、厚みも装丁も文句なしの「画集」でした。中に使用されている紙も比較的上質のフルカラーです。
豪華な雰囲気を作るため、かなり白紙や余白部分が設けられていますが、掲載されたイラストは公式に公開されていたカラーイラストのすべてに、初出しラフが多数と言うことで、画集系ブックの中では満足のいく内容でした。

構成と内訳は大体下記の通り。イラスト点数ではなく、頁で計算しているのでご注意ください。
 運命の輪用に描かれた吉田氏のイラスト 6頁
 タロットカード用のイラスト 12頁
 キャラクターの全身イラスト 38頁
 汎用職の全身イラスト    32頁
 モンスターイラスト     4頁
 イメージラフ (吉田氏4頁/政尾氏2頁)
 キャラデザイン下書きなど  68頁
 CG、旗など        14頁
 オリジナル版のイラスト   22頁
 政尾氏インタビュー+おまけ 5頁
 吉田氏インタビュー+おまけ 3頁

政尾氏が描いた運命の輪用キャラクター全身絵は、1頁に1人と言う贅沢な形で大きく載せられています。ユーリア等、公式サイトで観た事がない物もありました。
汎用職も、事前情報で散々観たつもりでしたが、リッチやディバインナイトの全身像は新鮮でした。
個人的な注目点は、開発初期画面として掲載された、吉田氏のFFT風バストアップ絵が会話ウィンドウ上に表示されるイメージ。背景は変わらないドット絵なのに、全然違うゲームに見えて面白いです。ドットキャラのアニメーションパターンが事細かに載ってるのも嬉しかったです。
吉田氏が描き下ろした黒ランスロットの絵は、セロハンテープで紙を繋いでると言うラフっぷりと、イラストの格好良さのギャップが堪りませんでした。

ヨシュア編クリア。
ネクの性格が随分前向きに変わったと思ったら、謎めいた言動で人をからかってるとしか思えないヨシュアがパートナーで、相変わらず人間関係に悩まされました。一気に世界の謎に踏み込んだけれど、結局問題を出しただけで結論は出ず。
で、ヨシュアとミナミモトという、二大傍迷惑な人たちは宇田川町で何をしていたんですか?(笑)

ミナミモトが強過ぎて歯が立たないため、遂にイージーでリトライしてしまいました。
「ゼタ」と「因数分解」を何回聞いたか分かりません。下画面のネクは自分で操作してるため攻撃を避けられるのですが、上画面で戦っているヨシュアがやられて行くのを自力では回避出来ないのが辛かったです。
また、ヨシュア編で出て来る黒色ノイズは攻撃が通り難く、全体的にどうしても一戦が長引いてしまう点も疲れました。光球を持っているとダメージが通り易くなるようですが、ヨシュアの方に光球が移動すると、後は1/10程度の攻撃力で足止めする程度。結果、戦闘にならないよう避けてしまい、未成長バッジが溜まりまくってます。
いっそこのままイージーでサクサク進めてしまうべきなのかしら。

3回目のゲームが始まりました。
次のパートナーがビートであることは操作説明書で一目瞭然ですが、これは知らずに進んだ方が面白かったのではないでしょうか。仲間になるキャラなど、最近は前もって情報が出てしまうけれど、少し驚きも入れて貰いたい気がしますね。贅沢でしょうか。

改めて、宝塚宙組大劇場「美しき生涯/ルナロッサ」5/20(初日)観劇の感想です。

2階席最前列のため、オペラグラスなしで全体を観てきました。プログラムは現時点で未購入です。
上記の理由により、何処に誰が出ていたのか把握出来なかった場もあるので、役者ごとの感想は東京に持ち越します。

正直な感想は「リピートはできる。しかし芝居には大いに物申す」と言うところ。

芝居「美しき生涯 −石田三成 永遠の愛と義−」は、戦国時代なので戦いが中心かと思いきや、ガッツリとした恋愛物でした。
和物ならではの華やかさに、今回ロック調と言う事でカブいた部分があり、ビジュアルを楽しむ面では成功と思われます。関ヶ原の戦いにおける、白の西軍、赤の東軍は素直に格好良かったです。
演出は全体に昔ながらの和物芝居と言う印象だったり、過去の宙組公演とオーバーラップする光景がありましたが、良心的な出来だと思います。
問題は、脚本にあります。前半に力が入り過ぎたのか、後半から急速に失速していました。
ラストでは周囲から沢山啜り泣きが聞こえたように、涙するところがあり、笑いもあり、と緩急は付いているので、好みもあるのでしょうが……
また、外部脚本家と言う事で期待度が高かったのが問題かも知れません。
ネタバレになるため、具体的な突っ込みは後半に隠しました。

ショー「ルナロッサ −夜に惑う旅人−」は、速報でも書いた通り「眼が一つでは足りない」賑々しさ。
人の入れ替わりが激しく、あちこちに興味を引かれると、結局どれもこれも見逃すと言う感じ。次回以降は一人に絞って観ていきたいと思います。もっとシーン構成に盛り上がりとクールダウンを作った方が、見せ場が分かり易くて観易いんじゃないかしら。
一番気に入ったのは「祈り」ですが、写真で販売して欲しいのは「砂漠の豹」の冒頭です。
デュエットダンスが、リフトなし、銀橋なしで、安定している反面、派手さがなかったのだけ残念です。
最初から最後までアラビアンのショーは初めての体験で、全体に新鮮でした。

以下、芝居への突っ込みです。

「美しき生涯」脚本への異議申し立て【完全ネタバレ注意】
麻生が考える、脚本上の主な問題点は下記の通りです。

○秀頼の出生
ヒロインが茶々とわかった時点で「こういう脚本になったら嫌だ」と思っていた通りの展開(秀頼の父親は三成)が、まず辛かったです。もし秀頼が三成の子であったなら、「忠義」も「正義」も彼は口にする資格がなくなるためです。
そもそも、お互いに好き合っていると自覚しながら、茶々に側室になるよう奨める展開も「愛こそすべて」の宝塚的には減点対象なのですが……。

○秀吉の描き方
この作品における秀吉は、主人公が忠義を貫く相手です。しかし前項の通り、不倫相手の夫と言う立場にも同時に立つ必要があります。この矛盾のために、酒に溺れる馬鹿殿だったり悪人のように描かれるところが多々観られました。
秀吉は三成が義を貫くにふさわしい人間なのか?と疑問に感じます。
結果、仕える人物の本質を知らず忠義を捧げている愚かな三成、と言う風にも見えてしまいます。

○仕事の描写がない
三成に茶々の世話以外の仕事をさせてください。
具体的には、民の暮らしを良くするために、槍働きではなく奉行として働いている姿を見せると言う意味です。デュエットで歌った「三つの成すべきこと」の内の、1と3は描いているのに、2つ目(民の安寧)のため働く姿が描かれていないのです。それが無理でも、天下分け目の戦いに際して「家康と三成のどっちが勝っても同じ?」等と民に歌わせるのを止めて、「三成様は不作で飢饉になった村を救って下さった」くらい言わせて欲しいです。仕事ぶりがないと、周囲が優秀と口を揃えても胡散臭いし、本人も単なる口だけ男に見えます。
また、仕事光景があれば、三成と七本槍の対立も台詞で説明するのでなく、エピソードとして描けたはずです。

○日本史が分からない人への配慮不足
鶴松誕生後から、展開がもの凄い勢いで駆け足になっています。
有名エピソードとは言え、観客には子供や日本史に疎い人もいるわけで、台詞だけで「関白秀次の事変」「小早川秀秋の寝返り」など語られても何が起きたのか前後関係が分かりません。鶴松の後に秀頼が産まれた事にすら気付かない人もいそうです。通し役がついていない生徒は沢山いるのだから、作中でちょっとでも登場させて伏線を引き、舞台の中でお話が完結するようにして欲しいです。
また逆に、役がついている人物も描写不足で、七本槍の中で糟屋武則だけ西軍につくのですが、説明がないまま西軍側で踊っているので「途中から七本槍の人数が減った」「西軍水増し用にここだけ二役?」などと勘違いされそうです。

○何時か何処かで観た展開
牢獄のシーン、泣きながら主役の名を呼び、その場に残ろうとするヒロインと、それを引き摺って上手に消えて行く男……と言う光景が、前回公演「誰がために鐘は鳴る」ラストシーンそっくりで、泣き所だけれど泣けないと思いました。
せめて前回大劇場公演の内容くらいは確認して、違う展開にして欲しいです。気丈な茶々を安易に泣かせるより、悲しみを堪えてキッと顔を上げて去って行く、と言う展開の方が感動したかも。
そういえば、1年前の公演「トラファルガー」も本作と同様「史実が元ネタ」「戦争話」「不倫物」「ヒロイン出産」でしたね。あれは更に大幅な史実改変で度肝を抜いてくれましたが。

本作の問題点(5点目を除く)を統合すると、史実改変をしておきながら語り切れない部分は史実に委ねている辺りに、据わりの悪い物を感じると言うのが一番になります。
絵的な美しさや、場として切り取って観れば良いと感じる所はあるものの、それなら劇団座付きの演出家が書く脚本と変わらない、と思ってしまうのが残念でした。