• 2011年06月登録記事

「勇者30」より、女神歴500年のゲーム「騎士30」をクリア。
トータルランク ビッグナイト

これまで遊んで来た「勇者30」「魔王30」「王女30」は、結局のところ「30秒の制限をいかに長くするか」が胆でした。
ところが「騎士30」の考え方は「30秒の制限をいかに短くするか」なのですね。これは発想の逆転で、これまでのモードとまったく違う遊び方ができて新鮮でした。
最初の大陸はサクサク進んだのですが、「30秒」を引き延ばそうとする妨害敵「ノイズの鐘」が出てきた辺りから難易度が上がりました。トラップアイテムの効果を感じられない事が多く、例えば敵の侵入を阻む柵を立てても設置位置によってはスルーされてしまうことがあり、その辺はもう少し甘くても良いのではないかなと思いました。結局、アイテムはほとんど使わなかったかな。

キャラクターが賢者さまと騎士、敵ボス3体のみですが、ストーリーは結構白熱していました。なにより、騎士のアホの子っぷりと、賢者様の鬼畜っぷりが前予想通り良いコンビで、珍道中が楽しかったです。

改めてOVA「テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION テセアラ編」原画集&スタッフ記念本の中身について。

原画集は、背表紙で測ると「シルヴァラント編カラー増補版」の1.5倍頁くらいあるような気がしますが、同じ172頁。紙が良くなったのかな? シーンへのスタッフコメントが嬉しいです。
各巻から満遍なく収録されていますが、テセアラ組が多めのような気がします。巻の構成を考えれば当然かな。
そんな中でも、地味にユアンさまが3巻4巻と戦闘シーン収録。髪がほどけるシーンもあります。とにかく、ユアンさまのダブルセイバーは面倒らしい、と分かりました(笑)。
複製動画は、2巻のリーガル(対ゼロス)と3巻のロイド(対ヴォルト)。アップ中心のシーンなので、引きがあったカラー増補版に比べると派手さで物足りないかも知れません。全体的には、カラー増補版よりかなり濃くて好きです。これはお奨め商品。

スタッフ記念本は、シルヴァラント編とほぼ同じ構成。未所有の方に説明すると、学生がプロジェクトの打ち上げで作るような、1ページずつ寄稿している本です。
制作現場の写真はなし。声優は折笠さん(前回は岡村さんと小野坂さん)。文字情報量が減って、イラスト率が高くなった気がします。
ユーフォーテーブルカフェの落書きノート(16頁分)が転載されています。自分が書いていたら恥ずかしくて憤死するかも、と思いましたが、カフェに設置されていて誰でも目に出来るものだから、書いた方は構わないのでしょうか。

OVA「テイルズオブシンフォニア THE ANIMATION テセアラ編」原画集&スタッフ記念本を入手しました。
内容評……の前に、今日はufotableの通信販売について少し語ります。

商品を注文してから、手元に届くまで1ヶ月以上待たされました。
欠品になっていたとか、事情があったわけではないようです。
まず、注文後の入金方法の連絡がいつまで待っても届きませんでした。こちらの見落としかと思って、注文確認メールやサイトのQ&Aを難度か読み直しましたが分からず、結局催促メールを出して入金先を教えてもらいました。
しかし、ようやく届いたメールに「劇場版 空の境界原画集 通信販売」と記されていたせいで、今度は注文内容が間違っているのではと、一瞬不安になりました。
その後の本文を読めば注文商品が記載されていたので、問題ないことは分かりましたが、この辺の案内文はあまり適切でないと感じました。誤字もあったしね。
さらに、入金後も音沙汰がないまま日にちが経過。
元々「入金確認後一週以内に発送」となっていたので、今度は気長に待ちましたが、結局入金後2週間以上経って、忘れた頃の商品到着となりました。
通販業務を業務の片手間に行っているなど、時間が取れないのだろうと思いますが、これは金銭のやりとりが発生している、商売ですので、もう少しシステマチックに行うべきではないでしょうか。
例えば、毎週火曜日に入金を確認する、と固定すれば、ユーザーはその日程に合わせて入金を行えます。一方、ufotable側は週に一度の定例業務をこなすだけで、取り零しも、ユーザーの不満・不安も発生させずにすみます。
商品の梱包はとても丁寧でしたし、催促メールの反応も早かったので、実際は対応に不満と言うほどでもありません。ただ、こういうことは信用問題ですので、できれば改善して欲しいと思います。

「勇者30」より、女神歴300年のゲーム「王女30」をクリア。
クリア時のランクは、うっかり飛ばしてしまったので不明です。あまりいい成績ではなかったと思います。

このモードは、苦手のシューティング。
敵や弾に当たってもそこで失敗とはならず、走る速度が遅くなるだけみたいです。ほとんど先が見えない状態で進むので、避けるにはマップの暗記が必須ですね。どちらかと言うと、自機が撃ちまくって突き進むタイプ。
一応RPGらしく、忍者の書を読んだり鍛冶屋に鉱石を加工してもらう等のパワーアップイベントが用意されていますが、あまり効用を感じられなかったのが残念。まあ、勇者30はRPGと言うよりパズルゲームだと思いますけどね。
個人的には「30」の縛りで思い付いただけと言う印象で、システムはあまり評価できませんでした。
9割のマップは時間を意識しなくてもクリアできたので、あんまり「30」感もなかったかな。

キャラクターも、印象に残るキャラは王女くらいでした。兵士のジョニーとマックスと言う美味しいポジションの固定キャラに、いまいち濃さがなかったですね。ツッコミ役が不在なのも敗因な気もします。時の女神さまがもっと関与してきても良かったのでは、と思います。
門限に間に合わなかった時のCGは文句なしに可愛いです。

M・W・ターナー「盗神伝1 ハミアテスの約束」

【あらすじ】
獄中の盗人ジェンは、ソウニス王から自由と引き換えにあるものを盗み出すよう命じられた。何を盗み出すのかも分からないまま、ジェンは助言者メイガスに連れられて旅立つ。

最初はいつも通りネタバレありで粗筋を書いていたのですが、話をすっきりさせると7割くらい面白さが消失する作品なので、今回はこれから読む方向けに伏せてみました。

中盤まで、主人公はなぜ掴まっていたのかという状況、本当に本人が言う程の腕前を持つ盗人なのかという設定、どこに何を盗みに行くのかという目的も分かりません。各国の状況や神話などが会話の中で少しずつ語られていくので、そこからどんな世界なのかを読み手自身が飲み込んでいく必要があります。
実用文では絶対にやらない、小説ならではの手法ですね。
冒頭は本当に右も左もわからない状況なので読み進めるのに苦労しましたが、奇妙な一行での旅に出た途中くらいから面白くなり、遺跡に挑む以降は惹き込まれて一気に読みました。

ファンタジーと言っても、魔法や魔物、亜人種は登場しません。
神話と神々が大きな影響力を持った存在として登場し、奇跡を起こしたと思われるシーンもありますが、それはギリシア神話的な「神々の気紛れ」で、喜ばしい事ではないと思わせる雰囲気が独特でした。

主人公ジェンは、登場シーンが牢獄の情けない状態ですし、実力を発揮するまでは立場を弁えず大口を叩いているようにも見えるのですが、意外と知的だったり脆いところや情があって、憎めないキャラクターでした。
分かりやすい伏線は大体検討がついたけれど、ジェンの素性だけは最後まで分かりませんでした。目的の為の遠回り具合を考えると、ちょっと腑に落ちなかったところもあります。
が、物語の運びやキャラクターのリアリティなど、大人が読んで面白い児童文学だと思いました。