• 2015年10月登録記事

荒木源著「ちょんまげぷりん」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
シングルマザーのひろ子は、文政九年からタイムスリップした侍・木島安兵衛を拾う。ひろ子への恩返しに家事を始めた安兵衛は菓子作りにハマり、天才パティシエとして時の人になる。無役の小普請組だった安兵衛は働く喜びを実感し、ひろ子も刺激を受け仕事のやりがいや、子供と真剣に向き合う大切さを思い出す。やがて忽然と消えた安兵衛だったが、ひろ子は彼が江戸でも菓子を作り続けたらしい痕跡を見付ける。

単行本「ふしぎの国の安兵衛」を文庫化にあたり改題したそうですが、改題して大正解だと思います。
設定も表紙もタイトルも漫画みたいですが、実際、サクサクと読める娯楽作品でした。
ただ、表紙の侍は、本編の安兵衛の風貌とまったく異なるので、どこかに小さく「イメージです」と書いておくべきですね(笑)。

タイムスリップで結ばれない男女が巡り合う話なのに、恋愛ではなく、勤労の喜びがテーマで、その点はとても好みでした。ただし、主人公ひろ子の序盤の仕事描写に共感できなかったので、彼女の働く姿に感化されるというのは、少し複雑でした。
共働きで、実家の手助けなしに子育てしつつ、キャリアも積んでいる奥さまを複数人知っているので、「こんなに大変な思いをしている」というアピールをされると、正直興醒めします。
前夫が共働きを強要したわけでないし、結局前職を辞めているということは、その仕事に固執していたわけでもなく、ひろ子の仕事に対するスタンスは中途半端な気がします。そもそも彼女に余裕がないのは、周囲の無理解以前に、スキルがないのにSEをやっているという間違いにあるのではないでしょうか。最初の仕事エピソードなどは、田中も確かにダメ社員だけれど、開発期間に、全体企画書すらない状態で、それなのに部分仕様書を書いているという仕事の進め方に問題を感じてしまいました。SE業界ではこういうものなんでしょうか。

現代人の在り方に、江戸時代の価値観で切り込む安兵衛が痛快で面白かったです。

TVアニメ「うたわれるもの 偽りの仮面」2〜4話。
http://utawarerumono.jp

3話にて、最強の萌えキャラ現る!
そういえば前作でも、2話は主人公とダンディな仲間が巨大生物を倒す展開で、3話でオボロが登場したし、展開を揃えているのかもしれませんね。……冗談です。

コポポ

いまのところ、物語の始まりということもあって、良いテンポでキャラクターが続々と登場しますね。
次回予告やオープニングを見る限り、まだ増えそうですね。S-RPG原作ということもあって、一般的なアニメより登場人物が多くなりそうです。本作について、2クール構成で驚いたと以前書きましたが、1クールだとキャラクターが次々登場するだけで終わってしまうのかもしれませんね。
エピソード消化はかなり早いですが、本題はこれからという感じの序盤展開でした。

ゲームPVなどでは正体を伏せている感があった仮面の人物・オシュトルの正体を、あっさり4話で明かしてきたので驚きました。
ちなみに、3話でオシュトルが登場した際、自己紹介の「右近衛大将(うこんえたいしょう/2015.10.27訂正)」という役職名を「ウコンの大将」と聴き取り、なぜ似た音のネーミングにするのか、この作品の場合、 オシュトルが「右大将」なのは、上位の「左大将」がいるという設定の都合上だと思われるから、ウコンというキャラクター名の方を避けた方が良かったのでは、等と思ったのですが、元々「右近衛」から持ってきた偽名だったんですね。前話の時点で突っ込み感想を書かなくてよかった(苦笑)。
カラーリングと声が一致しているけれど、ヒゲの有無を説明できないと思っていたのに……あの美髯は付け髭なのか!?
立派なヒゲのわりに童顔で、年齢がわからないキャラクターではあったけれど、さすがに自前でないという想像はしていませんでした。

タタリと呼ばれているスライムが、前作のハクオロ回想で研究所にいた人間のなれの果てであることは確実でしょうが、同様に研究所にいた人間だと思われるハクは、なぜ人型を保っているのか?というところで、前作を見ているがゆえの謎を感じるのが面白いです。前作の途中で設定についていけなくなった私なので、予測はなにも立てていません。

以前、宝塚に初心者を誘う時の演目選択を記事にしましたが、その他の部分についても自説を語っておこうと思います。
あくまで、私がお誘いするときの指針ですので、参考としてお読みください。

座席(東京大劇場の場合)

前提条件として、人を誘う以上、チケットは事前に購入しておくものと想定し、一般前売りで購入できる席種で語ります。
東京大劇場の座席は、S席(8,800円)からB席(3,500円)まで、幅があります。
理想を語るのであれは、後述の理由により、舞台全体が見えて、且つ出演者の顔が肉眼で判断できる1階S席10列〜16列辺りのセンターブロック席が初心者には最良だと私は考えています。
とはいえ、2階B席でも、楽しめる人は十分楽しめます。
究極的には、誘う方が好きな席種でいいでしょう。

注意すると良さそうなポイントは、2点あります。

まず1つは、誘う相手の経済力。
観劇慣れしていると、宝塚のチケットは劇場規模に対して安いと感じるくらいですが、慣れていない方は高額な娯楽だという印象を持つようです。「高い」と思うと、マイナス要素があった場合、評価が辛くなりますので、多少考慮した方が良いと思います。

もう1つは、S席1階21列以降(旧A席)は避けた方が良いということ。
この席種に初心者を連れて行って、良い反応をいただいたことはありません。残念ながら、途中寝てしまった人もいます。
ステージから遠いので、よほど演目やスターにキャッチーな魅力がないと、舞台に集中できないようです。

オペラグラス

お連れする初心者の方から比較的よく聞かれるのが「宝塚を観るならオペラグラスという物があった方が楽しめると聞いたのですが、買って行くべきですか」という質問です。
私の答えは一貫して「要りません」です。
特に、観劇自体の初心者であった場合は不要です。

ほとんどの方は、オペラグラスを持っていても、どのタイミングで使えば良いか分かりません。下手にオペラグラスを使おうとして、重要なやり取りを見落とし、話の筋が分からなくなることが往々にしてあります。また、出演者の顔を判別していないし、そもそも誰のファンでもないので、出演者をアップで見る意味が薄いです。
それならば、TVドラマや映画のアップの演技とは違う、舞台ならではの表現を見たり、華やかな舞台装置や群舞の動きを見て頂く方が、よほど面白さを伝えられると思います。
実は私自身、特定のスターのファンではない現在は、オペラグラスをほとんど使わずに楽しんでいます。

……と言いつつ、イザというときのために1台は持って行き、幕間で相手の方から欲しがったら貸します。欲しがった例は少ないですが、この場合はかなりの確率で本気のファン化します。

開演前、幕間、終演後

開演前は、ストーリーの導入あらすじ程度を話しておくと、舞台慣れしていなくても話において行かれず済みます。
キャストに関する予備知識は、与え過ぎない方が良いです。ポスターチラシを観て、トップコンビと主要キャストの顔をチェックする程度でいいでしょう。東京公演であれば、TCAプレス最新号のDVD紹介で、ポスターより多くのキャストの顔をチェックできますので、これを活用するのも良いです。
でも、自分のご贔屓がいる場合は、役と初登場シーンを教えて注目してもらうと、あとで盛り上がれるのでお勧めです。

三崎亜記著「となり町戦争」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
広報紙でとなり町との戦争開始が知らされた。平穏な町の様子に反し、戦死者は増えていく。現実感が持てないまま僕も偵察業務任命を受け、偽装結婚してとなり町へ潜入する。スパイ映画のようなスリルがありつつも、ほとんど変わらない日常が過ぎ、やがて戦争は終わった。戦後、身近な存在が密かに失われていたことを知り、僕は戦争の微かな実感を得る。

読み終わって「なんだこりゃ」と仰け反った作品。
あらすじのまとめ方も悩みました。

最初は「戦争」がまったく描写されないため、なにか別の事象に「戦争」という言葉を当てているだけかと思っていました。しかし査察の夜のシーンで、死体が焼却されるところを目の当たりにするので、実際に人間同士が武器を持って殺し合う行為が行われているのです。
書き下ろしの「別章」は、舞坂町ともとなり町とも関係していない、業務委託を請けた第三者の視点だから、戦争を感じ取れなくても納得できるし、それゆえ実は自分が関わっていたことに衝撃を受けるという筋も分かりやすかったです。
逆に言えば、本編は偵察として戦争に関与している本人なのに、一切戦争を実感できないというところに落ち着かない感じがあったし、そもそもなぜ戦争をするのか、という目的が描かれないので、腑に落ちないものを抱えたまま読み続けることになったので、私はスッキリしませんでした。
テーマは独特だし、役所が「戦争」を「公共事業」として淡々と遂行していくという設定は面白かったのですが、もう少し物語自体に面白味がないと、楽しめないかな。

ちなみに、恋愛面のオチである香坂さんの結婚が、戦争となんの関係性があるのか分からないので、恋愛小説として読むにも物足りないと思いました。

クロスオーバーSRPG「PROJECT X ZONE」と続編「PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD」の体験版を遊んでみました。

PROJECT X ZONE

http://pxz.channel.or.jp
体験版はver.Aとver.Bがありますが、登場するキャラクターとマップが違うだけで、基本的には戦闘システムの体験に特化した体験版となっています。
ver.Aはマップボスとの会話など、多少キャラクター同士のやりとりもありましたが、ver.Bはほとんど会話がなく、シナリオ面の感覚は分かりませんでした。

戦闘は、意外と難易度が高いと思いました。
最初に遊んだver.Aでは、敵の猛攻に対して回復スキルを使い過ぎ、その結果、必殺技が打てない地味な戦闘になってしまいました。ver.Bでは、XPの管理と、サポートし合える位置関係が重要だと分かったので、割と余裕を持って戦い、必殺技も一通り確認できましたが、ペアユニット制のせいか、「ナムコクロスカプコン」に比べると1アクションの尺が長いので、早く飽きそうだと思いました。

PROJECT X ZONE 2

http://pxz2.bn-ent.net
プロローグ1〜3を遊べる一般的な形式の体験版。別々の世界が交差し、仲間が増えていく超クロスオーバーストーリー展開や、掛け合いが楽しめます。
成歩道@逆転裁判、平八@鉄拳、真島@龍が如くで会話してるところとか、絵面と妙なマッチング感だけで笑えます。
なお、なぜか「体験版を周回するほど、製品版に引き継いだ時に良いアイテムが貰える」という仕様なので、なんとなく2周してしまいました。周回によって敵が強くなるということでしたが、差は感じなかったです。直前に1の体験版を遊んでいたせいか、敵が弱過ぎてビックリしました。

個人的には、主人公が森羅組であることや、音楽などの面で、2の方が「ナムコクロスカプコン」の続編という感を強く感じました。
ただ、全体的に登場キャラクターが最近の作品ということと、セガが加わった分、「ナムコクロスカプコン」に比べると知らないキャラクターが多く、若干壁を感じます。鉄拳ですら、最近の展開を知らないので、平八が若くなっていることに驚いたくらいです。
実際に遊んでみれば、知らない作品のキャラクターでも愛着が沸いて、原作ゲームに興味を持てるかもしれませんが、クロスオーバー物という時点で、まず原作を知っているか否かで購入意欲に差が出るのは仕方ないかなと思います。