• 2008年04月11日登録記事

この時期、新大学生や新社会人で道が混むのは毎年のこと、と諦めていましたが、今日はさすがに驚きました。
満員電車にさらに乗り込もうとするツワモノたちに押された瞬間、小脇に抱えた鞄の辺りから、バキッという破壊音が聞こえたのです。
私を含む周辺の皆さんが一斉にぎょっとし、自由にならない身体で首だけ動かして音の発進地と思しき辺りを確認。私も、鳴ったのは自分の持ち物か? 一体なにが折れた? と青褪めながら揺られておりました。降車後に確認したところ、私の鞄には異常が見られませんでしたので、とりあえずは胸を撫で下ろした次第です。

それにしても、一体なんの音だったのでしょうか。
今思い返すと、あれは下敷きの折れた音に似ていたと思います。
――そう、下敷きって折れるんですよね。
十数年前、風力を受けて動く車のおもちゃを自作して競争すると言う課題が学校でありました。エネルギー効率が云々と言っても、当然強風を受けた方が早いのはわかってましたので、元気いっぱいの生徒たちが、一斉にバタバタと下敷きで風を送り、頑張りすぎた一人の下敷きが真っ二つに……
女子校出身なのに、下敷きと言うキーワードから思い出すことがそれと言うのは、はてどうなのかと思わず遠い目で振り返ったのでした。