• 2008年04月12日登録記事

先行公開通り、過去篇でした。
もう少し練って丁寧な展開にすることも出来ましたが、フランベルに関しては敢えて気合いを入れずに書こうと思っているので、書きたい事を書いてオチを付けた時点で取り敢えずアップしちゃいました。
正直、「綾波にしてください」って書きたかっただけ。

今の所、ネタはあと6話分くらいあるのですが、果たして4月中にどこまで書けるでしょうか。
取り敢えず次の3・4話でメインのキャラクターが出揃い、5話でようやく物語らしい体裁になる予定なので、そのくらいは頑張りたいですね。

本日BSHiで放映された2007年宝塚月組公演「マジシャンの憂鬱」を見ていて浮かんだネタ。


「……あの、シャンドールさん。この方たちは、一体」
 彼女の問う声は寒さと別の要因で震えていた。だと言うのに、マジシャンの反応は首を捻っただけであった。
「あれー、紹介してませんでしたか? こっちがラースロ、ヤーノシュ――」
「いえ、そういうことではありません」
 マネージメントをする人間がいないと言う話だったから、彼女はその誘いに乗れたのだ。故郷ウェールズを見せたかったのも彼に対してだ。他の者が付いて来るなど、彼女は聞いていない。
 二人で共に同じ路を歩いて行くのではなかったのか。
「あんな連中がいるから、どんどんマネージャーが辞めちゃうんですよ。いやぁ、貴方が引き受けてくれて良かった!」
 喜ぶマジシャンの腹に、彼女が拳を突き入れたのは不可抗力であった。


お茶会レポートによると、英国行きには居候5人組も付いて行くそうです。そんな話を聞いてないヴェロニカにとっては、詐欺に遭った気分ですよね!

シナリオの肝である事件に関しては深く考えない方が面白いと分かっているので、それ以外の良いところだけ楽しみました。
ここでこの台詞だ、と分かっていても安定して面白いのは良いコメディですよね。ジグモンドとラースロの小芝居「お前を食べちゃうぞー」の下りは、正塚演出なのでアドリブではないと思うのですが、記憶になかったので、不意打ちでひっくり返りました。
殿下は、初見の時は「最初はマトモでダンディな人だった」と思っていたのですが、中盤以降の展開を知っている状態で見ると、初登場時から結構問題のある人だったと分かり妙に感心しました。段々と実際に力を取り戻して「元気100倍!」になっていくのが愉快。見ている程に霧矢のファンになってしまうのが恐ろしいところです。でも大空祐飛が不在でも月組を見る原動力になるので、良い事なのかも。お財布には打撃、且つ「Me and My Girl」の先行チケット抽選に悉く外れて落ち込み中ですが。
舞台は生が一番楽しいと思っていますが、後ろの席からでは細かい演技が分からないので、放送は嬉しいですね。マレーク@城咲あいが心を失っている表情などは、ハイビジョンで見る価値がありました。

この舞台が面白いのは、この時点の月組は層がもの凄い厚く、間の演技が巧い役者が揃ってる御陰だと思います。でも、盆を巧く使って場面転換をスムーズに繋いでいるところや、1場ごとが程よいテンポでダレずに進むのは、やはり正塚先生の腕前かと思うので、次回雪組公演の脚本も期待してます。
今度は辻褄の合わない部分がないことも願いつつ。