• 2009年03月30日登録記事

舞台は生もの。映像作品ではないので、DVDを買うならそのお金でもう一席チケットを取りたい。
……と、言う考えでいるのですが、時折誘惑に負けそうな時があります。
今回は、録画しておいたBS2放送星組公演の一部を誤ってチャプター削除し、個人的に最も重要な「さくら」が抜けてしまうと言う事態に放心。思わず星組「スカーレットピンパーネル」を買い物かごに入れ、注文手続きの途中まで進んでしまいました。
取り敢えず一旦気持ちを落ち着けて注文は中断し、ショックを和らげるため、HDDからショー全体を抹消しました。0か100か白黒付けたい性格なので、中途半端な状態の映像は残さず、元々なかったことにした訳です。ええ、最初から星組放映は撮ってなかったんですとも!
私、意外とこの手の誤操作が多く、かつてスレイヤーズTRYを録画してあったVHSを上書きし、ヴァルガーヴの登場シーンが消えた時は号泣したものです。

ちなみに、宝塚歌劇団のDVDで割引適用があるのは、楽天ブックスとboopleのみ。現在はboopleの10%引きが最安値だと思われます。

HonyaClub.comboople

※boopleは現在Hoyna Club.comにリニューアル。

定価は大劇場公演のDVD(平均収録時間170分)が10,500円。
バウ公演系のDVD(同130分)が8,400円。
つくづく高いなぁと思うのですが、30分7,980円のシンフォニアOVAを4本×2種類買ったことを考えると……安いですね!
参考までに、テニミュDVDは7,140〜9,240円。でも110〜300分収録されてるので、公演によってはかなりお得感がありますよね。
何よりテニミュDVDの良いところは、バックステージ映像(特典)の収録時間が長い! そしてアドリブ収録があること。
宝塚DVDの特典映像は、別アングル(特定スターをクローズアップで撮ってるアングル)が20シーン程度と、約5分の通し稽古風景、ですよね。
スカピンのアドリブ集とか、あったら喜ばれると思うんですけれどね。稽古場風景だって、スカステで色々流してますよね。本読みとか、歌稽古とか、殺陣稽古とか……通し以外も見たい。これを撮っているのに収録しないのは、スカイステージに加入させようと言う劇団の思惑なんだろうなぁ。

また、宝塚の公演DVDは、完全にライブDVDなので、「この日だけ噛んじゃった」みたいなのが残って可哀想だなぁと思います。
花組「銀ちゃんの恋」も欲しいのですが、朋子が台詞を間違えた回が収録されているらしいですね。95年版月組「ME AND MY GIRL」は、サリーが風邪で高熱を出していた日というのは有名な話。他に観たものだと雪組再演「エリザベート」でオーケストラが凄いふかした……のは、いつものことですが。
それに、どういうわけか宝塚は比較的初日近くを撮るので、一ヶ月後の東京公演を見ている身からすると、芝居の深みが足りないような気がする事もあります。ま、これは変更後(東京)より前(宝塚)の方が良かったと言われる事もあるので、一概に言えませんけれど。
なお、新人公演のような一発勝負の舞台や千秋楽映像などは、勿論ライブ性が重要なので別のお話です。ああいう時は、台詞忘れちゃったり、声が裏返っちゃったり、泣いちゃったり、も楽しい思い出ですよね。
無論、プロなのだから100回演って100回同じことをしろ、と言う批判も仰有る通りですけれど、そうはならないから「生」が面白いわけです。

ちなみに、編集を入れている演劇DVDとして、私が念頭に置いてるのは先にも挙げたテニミュDVDです。
テニミュでは、撮影日の昼夜二回公演が継ぎ接ぎ編集されてます。歌い始めは昼回なのに、カメラワークが切り替わった瞬間夜回で、また昼に戻る、などかなり見事なパッチワークをしているので感心します。
ライブ性は落ちるけれど、後世に残る映像としては、巧く出来てる方を選んであげるのが優しさではないでしょうか。売り物のレベルとしても、より良い出来の映像を販売して欲しいですし。

と、悶々としながら、花組「太王四神記 -チュシンの星のもとに-」をカートに入れたり戻したりしている麻生でした。
……買おうとしてる商品が先程と違う事には、突っ込まないでください。