• 2010年12月17日登録記事

「最終封印」戦闘描写をテーマにしたキャラ語り第5弾。
ジーニアスと来たら、と言うことでリフィル先生です。

先生は現連載時点では、シルヴァラント組で唯一戦闘参加していないので、これからどんな風にでも書くことが出来るのですが、少し悩んでいる案があります。
それは回復役として役割を固定するべきか否か、です。
シンフォニアの物語は登場する仲間が多く、シルヴァラント編でも最終的に6人、テセアラ編に突入すると8人の大所帯になってしまいます。すると、先生を攻撃魔法も使用可能とするより、回復&補助のスペシャリストに制限した方が、キャラの個性を出せるのではと言う発想がこの案の切っ掛けです。
全員が攻撃を始めてしまうと、正直描写が大変です。また、多対多の混戦ならばともかく、シチュエーションによっては主人公側が大人数で一人を叩く、印象の悪い戦いになってしまう危険もあります。かといって出来ることがある時に行動しない仲間たちでは困りますので、わざと一人一人の出来ることを単純にしてはどうか、と考えた次第です。

実際、ゲームで先生をバトルメンバーに入れていた方は、回復特化の設定にしてる方が殆どでないかと推測もしています。
その上、先生は攻撃以外の面で、回復や旅の助言、機械の扱い等、活躍出来る場が沢山用意されています。
元々、神子の旅の一員として選ばれたのも、そう言った戦い以外の面で神子をサポート出来ると期待されていたからでしょう。
旅の仲間が全員戦闘のスペシャリストでなくても、それはそれで厚みがあって良いとは思いませんか?
……と長々語りましたが、フォトンなどの神聖攻撃魔法は見た目も綺麗ですし、要所で一発だけ攻撃して貰うなどの使い方も惜しく、決めかねています。
攻撃魔術を修得するのは先のことですから、それまでに決めれば良いのですけれどね。

さて、麻生はいつも先生をTタイプに成長させるのですが、最終封印では敢えてSタイプにしようと考えています。
御存知の通り、先生はSタイプに成長すると、「ヒール」「キュア」を習得して対個人の回復力は強まりますが、全体回復の「ナース」を習得しません。
リフィル先生の治癒術が強まる切っ掛けはドア総督の死になるだろうと麻生は考えています。己の治癒術の限界を知り、それでも人の命を救おうと考えるならば、多人数を浅く癒すのでなく、深い傷をしっかり癒せるように術が深化していくのが自然でしょう。
それに、全体回復技はゲーム上はとても便利で欠かせないものですが、同時に戦闘で傷付くことへの危機感が薄れます。ロイドたちに苦戦して傷付き本気で這い上がってもらう為に、敢えて「ナース」は封印したいと思います。

ちなみに、ゲームでは成長方針に行き詰まったら一度Sタイプで覚えた術を忘れて、Tタイプに成長し直すと言う奥の手もあるのですが……小説でも、それは奥の手と言うことで。