• 2012年02月登録記事

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セバスチャン・ブイエの「マカロンラスク」
http://www.chocolatier-bouillet.com/

これまでも色々な物から作られたラスクを食べましたが、マカロンのラスクは初めて見ました。
形はマカロンだけれど砂糖がまぶされているので食感が違い、かといってラスクにしては身が詰まっていて乾いた感がない。言うならば、ビスキュイ・シャンパーニュをもっと固くした感じでした。
色の違いはそのまま味の違いで、ちゃんとそれぞれの素材の味がします。そのため、飽きずに食べられます。基本的にどれも甘いのですが、チョコレートは意外とビターで苦さのある大人の味でした。

日持ちの問題で贈り物に適さないマカロンですが、これなら二度焼きの結果保存性が高まっていますし、価格も手頃で、なかなか面白い一品だと思います。
実は私には「湿気のある日本の気候ではマカロンの美味しさが感じられない」という持論があったのですが、これはかなり好みでした。

「八丁堀の七人」という時代劇作品があります。
片岡鶴太郎演じる同心・仏田八兵衛と周辺の人々を描く一話完結型ドラマです。

時代劇好きの父が鑑賞する傍らで、見るとはなしに見ていたある日、不意に思いました。
――与力・青山様って、フォウルみたいだな、と。
例えば物事を「何でもお見通し」なこと。または、神出鬼没でタイミング良く現れるところ。破天荒で上層部からは煙たがられていること。自分の正義を信じて貫くこと。そして、微妙に「エエ格好しぃ」であること。
青山様は粋で鯔背な男前なので、フォウルではちょっと身長が足りませんが(笑)。

青山様がフォウルとなると、主人公である八兵衛はイクスだな、とこちらも直ぐに思い付きました。
「仏の八兵衛」と呼ばれる生真面目で優しい実直な男。
作中のイクスは教室長という立場ゆえ調整役に回ることが多く、あまり他人と衝突しませんが、一本通すところは絶対に引かず、上司でも食って掛かるタイプだと思います。

そんなフォウル様とイクスのいる北町奉行所。
……ちょっと面白そうです。

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クリアしました。
画面は最終メンバー。

7/4(土)から、連続イベントが発生してエンディングまで一本道で進みました。システムデータで解放された絵から察するに、大塚君エンディングのようです。
……と曖昧な表現になるくらい、個別EDとしての印象は薄かったです。決戦前の会話と、一緒に脱出するシーンのキャラが変わり、お別れの台詞が一番長くなるくらいの差なのかしら? 脱出時以外は仲間も普通に割り込んでくるので、攻略した感がありませんでした。
スタッフロールの後、そのままタイトル画面に進んでしまい、後日談がなかったことに拍子抜け。
すべての「おまけ」要素を解放するには、仲間の人数分周回しないといけないようですが、この程度の差で10周以上するのは、少し辛いかな。

「サーカディア」の胆だと思っていた仲間キャラの争奪戦ですが、仲間キャラが離反すると言っても、自分の意志で敵側に裏切るわけではないため、離反後の扱いが軽く、そこは残念。人が変わってしまった事について第三者から触れられるのは、五十嵐くらいでしたね。
あと、1周目で一緒に最後まで連れて行った仲間を次周以降敵側に回すのは心理的苦痛があり、周回プレイ前提のゲームなのに、再プレイが難しいですね。

ラスボス設定、青い意識体やナビの正体等は、遊んでいると直ぐ見当がつきます。
が、それを作中で明かすのも早く、無駄に引っ張らないところは好感が持てました。
弘樹は「プレイヤーキャラ」より「物語の主人公」であるキャラなので、プレイヤーに断りなく勝手な行動を取ることが間々あります。正直浅慮な行動が多いので、それが気になる人もいるかも知れません。

好感度を気にしなくて良い局面だと、選択肢を総当たりして当たりを引き当てるだけで、ゲームとしては単調。でも、次に進む為に必要なフラグを見付けるとそれ以上の探索が打ち切られてしまうのが残念だったり、連れている仲間による会話の違いが気になるくらい、テキスト部分は好みでした。
ちなみに、同じ「超能力学園ジュブナイル」カテゴリだけあって、雰囲気は「東京魔人學園剣風帖」に近いものがあります。ただ、全体的に「サーカディア」の方が良くも悪くも薄味ですね。

ミニゲームが幾つか用意されていますが、おまけ機能で対戦もできる「重ねてポン」がシンプルで面白かったです。特にキーの形に対応した良太Ver.が良いですね。
一番苦手なのは、深雪のミニゲームです。

シナリオは7/3(金)放課後。
いつも放課後に出現する敵は掃討して経験値を積んでいるのですが、いくら狩っても出現し続けるので、こちらも延々と狩っています。

さて、本作の肝である仲間の争奪戦ですが、それは6/22(月)から突然始まりました。
その前週に仲間になったばかりの綾彦がタナトス側に奪われる、という形で……。
悔し紛れに綾彦の妹・深雪を勧誘したところ、今度はパーティ内で優美と深雪が火花を散らし始める始末。
ちなみに、仲間枠がいっぱいの時に覚醒した人物を見付けても、「仲間になる」と約束してくれるだけで、戦闘に参加はしてくれないのですね。しかも、タナトスが接触してそのまま消えてしまいました。

6/26(金)以降、守、深雪、良太、聖、健吾の順で深層意識に接触するイベントが発生。これで、以後は敵側に奪われない仲間として確定するようです。
代わりに、タナトス側に智美、優美、五十嵐を取られました。優美の場合は、「中庭にナイトメアが大量出現した」という情報で呼び出されるイベントがあり、その直後にタナトス側に奪われたので、「あれは殺意有りの呼び出しだったのか?」と勘繰ってしまいました。
……これは、命を掛けた一発勝負版「はないちもんめ」ですね。
なお、美海も仲間にできそうでしたが、下手に接触してタナトス側の人員を増やすことになったら嫌なので、最後まで会わないように調整。泉は登場せず、要もいつの間にか出現しなくなりました。

しかし、タナトス自身が連日学校まで足を運んでいるとは、相当の暇人ですね!
弘樹も、学校には仲間集めに行っているようなものですが。

あっという間に放課後

しかも、休み時間や昼休みに何もなかった場合、登校イベントが終わったら直後に放課後イベントに進みます。上記は、毎日放課後タイムになると弘樹が零すお約束の台詞なのですが、事実過ぎてちょっと笑ってしまいました。

宝塚星組「オーシャンズ11」15:30VISA貸切回観劇。
幕間の抽選会お手伝い生徒は研究科1年生、碧宮るか。ハキハキ喋る子でした。
貸切アドリブは2点。
まず1幕はベネディクトのオフィスで、テスの「何をしているの?」の問いに対して「幕間に抽選会があるから半券を探してるんだ」という無理のある誤摩化し。更に、景品を知ってるかと逆に問い返されたテスが答えて「一つだけ知ってるわ。――私のサイン色紙よ!」とアピールするのには笑ってしまいました。
もう一つは、2幕のソールの演技指導シーン。お題はオペラ歌手風に「買い物するならVISAカード、観劇するなら宝塚♪」。ちなみに、その後はこれをダンスで表現するよう振られたダニーが、完全に不意打ちで固まっていました。

同名映画のミュージカル化。
小池演出らしい切れ目のない繋ぎでエピソードがどんどん進みます。お話は、細かい所に突っ込み出すと「?」だったり、仲間集めは同じような演出の連続で少しダレましたが、演じる生徒たちが生き生きとしているのは良かったです。原作から更に役を増やしていたり、ミュージカルシーンを豊富に取り入れているなど、配慮があるのも気持ちが良いですね。
音楽は太田健先生ですが、今作では幅が広く、バラードからヒップホップまで用意されてるので場面ごとの色が随分変わりました。星組全体でもコーラスに厚みが出て、歌唱力がアップしていたような気がします。それとも、席位置が良かったのかな?
また、各種マジックを舞台に取り入れているため、アトラクションショー的な雰囲気もあり、色々満載の豪華なエンターテイメント。このごちゃごちゃ感が、星組らしいと言えるのかも知れません。

以下、印象に残ったキャスト評です。

ダニー@柚希礼音。安定のトップ姿。当たり前のようにセンターに君臨し、当たり前のように格好よく、当たり前のように喧嘩が強い(笑)。「蛇」のダンスは、変わりカツラも含めて面白かったです。
テス@夢咲ねねは、本当に白人女性に見える白い肌にビジュアルの説得力を感じました。
ベネディクト@紅ゆずるは、「立場が人を作る」という現在進行形の現場を見ているなと感じました。まだ本人比ですが、歌が良くなりましたよね。
ラスティー@涼紫央は役通り軽く演じていた感じ。
フランク@夢乃聖夏は、癖のある顔立ちですが、今回は文句なしに格好良かったです。黒塗りが合っているのでしょうか? 役は一番見せ所がなくて、ちょっと可哀想でした。
クィーン・ダイアナ@白華れみが、珠玉。3万ドルの予算を確保するシーンと、最後に「新しい道具だから分からないわ」と言い放つ姿に惚れました。自分を安く売らない女。ある意味、ダニーの計画に一番貢献した人ですよね。
リビングストン@美弥るりかは、とりあえずお馬鹿可愛い。
ライナス@真風涼帆はヘタレの美味しい役。フィナーレのダンスでセンターを担う場がありましたが、「肩の力が抜けた」雰囲気が、既にスターだなと感じました。
今作で退団のソール@未沙のえる(専科)は、こちらも「いつもの未沙さん」。パレードでは一際大きな拍手に包まれていました。愛された名脇役を見送れて良かったです。
最後にマイク@礼真琴。気合の入ったコーンロウと堂々とした歌に驚きました。