• 2016年09月登録記事

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本日ニッショーホールにて行われた、映画「真田十勇士」試写会に参加してきました。
http://sanada10braves.jp

“天下に並ぶ者なし”の名将として、世間から尊敬を集めていた男、真田幸村。しかし実はこの雪村、その男前な容貌と、偶発的な幸運の連続によって勝ちを拾ってきただけの、気弱な〈腰抜け男〉だったのだ!
実像と巨像の違いに悩んでいた幸村はある時、猿飛佐助と運命的に出会う。忍者の里から飛び出してドデカいことを成し遂げたいと思っていた佐助は、幸村を担いで「本物の天下一の英雄に仕立て上げようじゃないか!」と、同じ抜け忍の霧隠才蔵を筆頭に一癖も二癖もある住人の男たちを集め、世にいう《真田十勇士》を誕生させる!
(映画チラシより一部引用)

上映は2時間15分ほど。
しかし、勇士たちが集まる九度山から大坂夏・冬の陣まで、畳み掛けるようなジェットコースター展開なので、長さはほとんど感じませんでした。
なお、舞台版と脚本の差はないそうです。
小説も出ているし、あまりネタバレに配慮する必要はないかもしれませんが、封切り前なので核心は触れない感想をまとめておきます。

チラシの感じから、もっと泥臭い雰囲気を想像していたのですが、かなりコミカルな作品でした。血糊や生首もあったけれど、あまり凄惨な感じはなかったです。
映画冒頭、15分程度続く“驚きの演出”があり、客席が少し動揺しました。私も驚きました。恐らく、ここで「なんだこりゃ」と思う人は最後まで面白くないでしょうし、ここで「最後までこのノリに付き合おう」と腹を括れれば、楽しめると思います。
そんなわけで、要所で笑いは生じていたけれど、泣く箇所はありませんでした。もっとも、死を覚悟した家康本陣への突撃は、本来泣けるシーンだと思います。しかし舞台ならば熱量で圧倒されそうなところ、映画だと情報量が多いが故の難しさも感じました。
観賞後は、私のツッコミ魂が凄く刺激されて、あれこれ言ってやりたいことはありましたが、時代劇の形をとったエンターテイメント作品としては十分楽しませてもらいました。

幸村@加藤雅也は、ヘタレ設定の割に割と立派な大人で、少し拍子抜けしました。この人は生の方が格好いいかな。
ダブル主人公といっても良いくらい、才蔵@松坂桃李が美味しい役でした。
正直、私は佐助@中村勘九郎をサイコパスだと解釈しながら観ていたので、色男でロマンスの相手も舎弟もいる才蔵の方が、主人公的な活躍をしていたと思います。
格好良かったのは由利鎌之助@加藤和樹と、根津甚八@永山絢斗。人間的には、望月六蔵@青木健が好きです。しかしこの辺の人物は、十勇士といってもほとんどクローズアップされず、勿体なかった気がします。映画だと、その人物を語るには画面に映さないといけないので、尺の都合的に難しいのでしょう。その点、舞台だとだいぶ違う印象になりそうです。

明日ゲーム発売日なので、10日前に放映された「ペルソナ5発売直前特番」および「PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-」を観ました。
http://www.aniplex.co.jp/p5a/

前半はゲーム紹介と製作陣・声優インタビュー、後半はオリジナルアニメという構成の一時間番組。
録画倍率のせいか、ゲーム映像の画質が非常に粗かったので、ゲーム中の画面を見たければ、PS Storeで配信中のHD画質版をレンタルした方が良かったのかな(15日まで無料)。

アニメの方は、今作の設定や雰囲気を要所で分かるようにしつつ、アクションも盛り込んで魅せる作り。
今回では仲間キャラにコードネームがあるので、名前のない主人公も、コードネームで呼ぶことができて、良かったですね。個人的には、ペルソナ主人公も初期ネームを作っていい時期だと思いますが……。
高巻杏は、ギャル風に見えて実は普通のいい子なんですね。モルガナも、もっと煩わしいタイプかと思いきや「マスコット」をしていて、この二人はアニメで可愛いと思いました。逆に喜多川祐介は、少し怖そうですね。

ゲーム本編は、ファミ通クロスレビューで39点(40点満点中)という好成績で、素直に凄いなと思いましたが、それでもゲームを買う気にならなかった辺り、私は自分がピカレスクロマンにまったく惹かれないタイプなんだとよく分かりました。
アニメのお陰で「心を盗む」という怪盗団のやっていることは分かったけれど、心を盗まれた悪党が、改心というには劇的に人格が変わるので、少し怖くなりました。主人公達は世直しのつもりでやっているけれど、逆に歪みが生じていくというような展開だったりしないか心配です。
そんな点も含めて、ちょっとペルソナ2罪/罰の風味を感じました。

PS4版「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」体験版を遊びました。
http://www.dragonquest.jp/heroes2/

DRAGON QUEST HEROES2

体験できるのはゲーム開始から、ゼビオン到着まで。
体験版中の展開では任意セーブができないため、トルネコが加入した時点のオートセーブが最終セーブになります。製品版への引き継ぎもないし、じっくり探索しても1時間以内で終わる道中なので構いませんが、プレイ中は「セーブはどこで!?」と焦りました。

操作方法は、「かんたん操作」と「ガッツリ操作」から選択可能で、アクション下手の連打でも楽しめるようになっていて、爽快に戦えます。
ただ、戦闘は、主人公しか操作できないようにされています(体験版仕様)。
これが少しネックに感じました。このゲーム、AIに任せていると攻撃頻度が低いようなのです。「討鬼伝2」のNPCが積極攻撃を仕掛ける有能なAIだったから、比較してしまったせいもあるでしょうが、身構えているだけのことがあるNPCに、ちょっとイライラさせられました。
また、ボスは体力が高いので、飽きそうに感じました。

DQH2フィールド

フィールド上のモンスター数は多く、ドラクエ界のフィールドはこんなに魔物が溢れているのか!と驚きました。でもほとんどの魔物は自発的に襲いかかって来ないので、意外と安全な道中でした。

主人公二人は、熱血系で主人公らしいアホの子ラゼルと、生真面目な「学級委員長」テレシアのいとこコンビで、いい味を出してます。特にテレシアは可愛いです。
でもベストオブ可愛い賞は、ホミロンに進呈します!

DQH2ホミロン

他の仲間は、オリジナルキャラ1人にDQシリーズキャラクターからトルネコが登場。OPムービーを見て、予想よりシリーズキャラが少ないなと思いました。でも彼等は異世界からの来訪者という設定なので、オリジナルキャラが中心で頑張る物語で良いのだと思います。

正直、町の中は一切探索できないから緩急がなかったし、モンスター変身等の本作ならではの要素が使えず、面白さが伝わって来ない体験版だった気がします。
無双系に不慣れなDQユーザーに、戦闘を紹介する目的だったなら、これでも良いと思いますが……。

ジェイムズ・ヒルトン著 白石朗訳「チップス先生、さようなら」

「古き良き」という形容詞で表現される、保守的で真面目な老教師の回想話。
先に映画のタイトルとして知っていましたが、予想外の物語展開でした。若い娘との恋愛や戦時中の苦労も語られるものの、回想のためか、チップス先生の性格ゆえか、浮き足立つことはなく全体的に粛々とした調子で進みます。
とても面白いわけではないけれど、良書を読んだという満足感のある一冊でした。

なお、新訳だけあって、文章自体は読みやすかったですが、作中のジョークはまったくピンと来ませんでした。英語とラテン語と分からないからだ、と思っておきます。

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最終クエスト「メゾン・ド・魔王」を攻略し、世界征服完了。
サブクエストが若干残っていましたが、最後はメインクエストを畳み掛けるようにプレイして終わらせました。

画像は最終入居者。
全戸、3人家族(成人済)です。

実は、経営が安定し始めた辺りで飽きてました。
これは、RTSゲームの弱点かもしれません。乏しいリソースで乗り切る戦いと、効率を求める過程は面白いのですが、効率化し切ってしまうと途端に“作業”となって、つまらなくなってしまうのですよね。
本作の場合は、一切ストーリーがない点も、私のプレイ意欲を減退させたと思います。
導入ストーリーがあり、ユーザーが理不尽に感じない程度のランダム性が適度に挿入される「ソリティ馬」は、飽きないように工夫されたゲームなのだなと感心しました。

そんなわけで、3階建ての状態でしばらく放置していたのですが、さすがに「人魔大戦」と「メゾン・ド・魔王」の最終戦具合には燃えました。
また、これまでの全入居者を振り返るエンドロールは、V&Bを思い出してニヤリ。でも「大家に追い出された」が結構居て、なんだか最後に申し訳ない気持ちになりましたが。特に子供を追い出したのは悪かったな、と思いました。
最後まで生き残り、征服戦争に向かった入居者も、「征服に行く途中で道に迷った」「戦死を遂げた」「ふと空しくなって故郷に帰った」が多く、魔王と共に世界を征服した入居者は10人しか残らなかったので、陽気なゲームの終わりにしては、なんだかしんみりとした気分になりました。

ちなみに、私の運営は、配合で強い子供を作るより、運動器具を揃えて能力アップさせるという方法。
そのため、各部屋に「鉄人ベンチ」「ルームランナー」(近接攻撃の場合は「サンドバッグ」)を揃えているという、アパートなのかジムなのかハッキリしないアパートでした。