• 2016年11月30日登録記事

体験版(JUDGMENT DISC)は遊んでいないので、まっさらな状態からスタート。
結局、Crown Updateのダウンロードに3時間半ほど掛かってから遊び出したので、平日火曜日だというのに、睡眠時間を削ってしまいました。

FF15

ネタバレなしファーストインプレッション

4時間ほど、最序盤のエリアを探索した段階の感想を一言で語ると、「面白い」です。
以下、まずは3つの点に絞って現時点で大きく評価する点を説明します。

まず第一に、本作は、FF12で感じた「世界を探索する楽しさ(モブハント含む)」を、オープンワールド&最新技術で深化させていると感じました。イオス世界を旅している実感はずば抜けており、スタッフが「現実に基づく幻想」をテーマに作り込んだことが、確かに反映されています。この実感を体験できただけで、結構満足しました。
もしかしたら、私が知らないだけで、評価の高いオープンワールドRPGなら、どんなゲームでもこのくらいの体験を与えてくれるのかもしれません。
しかし、外国産オープンワールドRPGは、凄惨なダークファンタジーか、現実を模した世界での犯罪行為をメインとするものばかりです。それに対して本作は、明るく美しい世界を気心知れた同性の仲間と探検できるという点で、私は多いに評価します。この先、帝国に追われていくとしても、暗い展開になって欲しくないな、と思うくらいです。

FF15の旅

第二に、あまりに自然すぎて、凄いのか普通なのかわからないレベルにあるのが、仲間のAIです。
随時挟まれる丁々発止の会話や、戦闘での連携、時に並走したり前を走るという、その場に生きた仲間がいる感覚に脱帽しました。CEDEC 2016で発表されていた、レベルメタAI制御システムの実力を思い知った感です。

FF15仲間と

会話に関しては、プロンプトとノクティスが野獣の群れを見て、
「RPGだったらレベル上げに最適って感じだね」
「出たな、オタク発言」
と戯れていたのがお気に入りですが、それ以外も4人の関係性が伺えるやりとりや、地味に世界情勢、文化等を感じさせるものがあり、作り込んだ設定の上に成り立っているなと感じます。

第三は、少々他と違う着眼点でプロンプトの「カメラ」撮影機能。これは道中、仲間の1人であるプロンプトが勝手に自前のカメラで撮影していて、宿泊時に保存する写真を選択できるという機能です。
もちろん、プレイヤー自身がPS4のスクリーンショット機能で撮影もできますが、これは「キャラクターが撮った写真」なので、プロンプトの目線からの世界を追体験できるのです。こんな戦闘中のカットなんて、ノクティスを操作している以上、プレイヤーでは絶対に撮れないので、見た瞬間にテンションが揚がりました。

FF15戦闘中カメラ

逆に、タイミングが悪い変顔やブレ写真もあったりして、笑えることも。
思い出になるし、キャラクターたち自身が旅をしている感を強く感じられたので、他のゲームでも是非この機能をつけて欲しいくらいです。

褒めてきましたが、決して、瑕疵のない完璧なゲームではありません。
特にUI関係で難を感じる部分が多々あるため、減点式で評価したらかなり低スコアになります。
文字表記や地図関係は、下記の改善パッチが欲しいところです。

  • 文字やボタン表記を大きく
  • 背景と被って読み難い文字を改善
  • 縮小地図の縮尺変更可能に
  • 拡大地図を表示したまま徒歩移動可能に
  • ドライブ中のBGM選択を簡易化

ストーリー主導タイプでもないので、物語に入っていきにくく感じるプレイヤーもいるでしょう。

それでも一先ず私自身が凄く楽しんでいることは間違いなく、日誌への記載は早々に切り上げて、再びゲームプレイへと戻っていくのでした……。