• 2017年04月08日登録記事

6月22日発売予定の3DSのRPG「アライアンス・アライブ」体験版を遊んでみました。
http://www.cs.furyu.jp/alliance-alive/

THE ALLIANCE ALIVE

この体験版では、オープニングから閉鎖美術館攻略までを遊べます。ただし、セーブの直接引き継ぎはできず、タレント獲得に必要な経験値だけが引き継げるようです。

見た目は、同スタッフによる前作「レジェンド オブ レガシー」と非常に似通っています。
しかし前作ほど尖った作りではなく、SFC時代の「サガ」っぽさがある普通のRPG、だと思いました。

THE ALLIANCE ALIVE 戦闘

「レジェンド オブ レガシー」はキャラクターがキャッチーで、見た目の段階で「好み」と思ったのに対し、本作はそれほどピンと来ませんでした。しかし体験版で動いている姿を見ると、思っていたよりずっと可愛く感じます。
勝手に民家に押し入った挙げ句、箪笥の金を巻き上げて「これだけか」と評するところは笑いました。アーシュラの尻に敷かれてるガリルなのに、なんでこんなところだけ強気なんだ。

THE ALLIANCE ALIVE たったの5Soか

ただ、アーシュラの倫理観は、ずっとこの調子なのか心配になります。「青い空の絵が見たい」という非常に個人的な理由で遺跡の壁を破壊して不法侵入した時点で、この世界における人間と魔族の関係性とか色々考えて唸ってしまいました。まあ、だからこそ形見を使ってでもガリルを守り、罰を受けたことにも落ち込まないのでしょうが……。

THE ALLIANCE ALIVE イベント

イベントシーンは、今時、音声がないことも驚いたけれど、音声がないのにオートで進むという点にもっと驚きました。私は問題なかったけれど、人によっては早く感じそうなテンポだったので、音声を入れるか、ボタン送りタイプにするかした方が間違いがないと思います。

戦闘は、それほど悩むところもないコマンドタイプです。
武器攻撃をしていると「覚醒」によって新しい戦技を習得する、という「ひらめき」に近いシステムが採用されています。

THE ALLIANCE ALIVE 覚醒

体験版仕様なのか、武器の資質を持っていると結構な頻度で「覚醒」が発生するため、多彩な技を繰り出して戦闘を楽しめました。
更に、「覚醒」による新規技獲得だけでなく、戦技自体のレベルアップもあるため、コツコツと強化に励みたくなって、体験版のシナリオが終わってからも、しばらく戦闘してしまいました。

ただし、UIはイマイチ。メニュー起動が「Y」ボタンだったりする独自性は、あまり意味がないと思います。
戦闘中に説明や敵の情報を確認しようと画面を切り替えるときも、直感的な操作ができず、妙にもたつきました。

全体的には「お話さえ面白ければ化ける」と思える体験版でした。
立ち上がりは弱く感じたけれど、体験版の最後に大きな展開があって本編への興味を引いています。この作りは、シナリオ担当に入った村山吉隆氏(幻想水滸伝1〜3)らしさを感じます。
なにより、前作最大の問題点(シナリオがない)に対応して来た辺り、フリューも単に著名クリエイターの名前で売るのでなく、真面目に作っているんだとわかって好感が持てました。そろそろ、フリューから傑作が一本くらい出ても良いですよね。