• 2017年10月07日登録記事

川津幸子著「100文字レシピ」

100文字でレシピが収まる料理だけを収録、という発想が面白い料理本。
ジャンルは和食から洋食、主食からおつまみ、デザートまで多岐に渡っていて、バラエティ豊か。個人的には、檀一雄先生の本にある「ねぎ豚」の実践レシピが載っていて、これが嬉しかったです。
料理本ではなかなか見掛けない文庫サイズで、その小ささも良いですね。

完成写真と作り手のコメント、レシピ(100文字以内)という構造で、一応100文字では書ききれないコツなどは巻末に注釈としてまとまっていますが、これもそれほど多く無い文字量で、とにかく見た目の簡単さを徹底しています。

ただ、レシピが簡単だから作るのも簡単な料理ばかりか?と問うと、少し疑問もあります。
何と言っても、調味料の指定が厳しいのです。
例えば、相当中華料理を作る人でないと「甜麺醤」は常備していないだろうし、味のイメージも湧かないと思います。少なくとも私は「豆板醤」との違いが分かりません。前述の「ねぎ豚」にしても、紹興酒が必要になっていますが、持っていません。味のイメージからすると、日本酒とみりんで良いかな……。

気楽な料理本にするなら、どの家庭でもある調味料を中心に組み立てて欲しかったかな、と思います。