• 2015年06月登録記事

TVアニメ「血界戦線」最終回が延期
http://kekkaisensen.com/news/index.html?id=n119

あれこれ記載されているけれど、要は「総集編入れたけれど、それでも制作が間に合わなかった」と解釈して良いのでしょうか。
まさか、昨日今日の段階で最終話の絵コンテができたわけじゃないでしょうし、絵コンテがあれば当然尺が決まっているでしょうし、その段階で収まらないなら総集編(10.5話)だとか11話の長過ぎる回想だとかを、もっとスピードアップできたと思うんですよね。

と思いつつ、新アニメ「ゴッドイーター」の放送直前特番を見たのですが、こっちはもっとダイレクトに制作の危機的状況が垣間見える特番でした(笑)。
http://anime.godeater.jp/

なんと、アニメ映像は30秒PVで確認できる分だけ(後はゲーム、プロモ、パチスロのアニメパートで水増し)。放送枠の半分以上は、ゲームと着ぐるみの中身紹介で費やされたのでした。さすが、28日のイベントで1話先行上映が中止になるだけのことはありますね!
放送が始まる前からこんなにハラハラさせられるとは、驚きです。

(2015年7月1日20時追記)
まさかの、「ゴッドイーター」1話放送延期が発表されました。
全12話で企画立てていたとして、特別番組に数話費やしたら、もうストーリーなんて全然語れないですよね。一体どういうことになるのか、もう祭りだと思って見守ることにします。
http://anime.godeater.jp/?category_name=news

谷川直子著「おしかくさま」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
夫の浮気を機に信じるものを失い、鬱患者として十年以上過ごした金欠バツイチのミナミは、ある日「おかくしさま」なる“お金の神様”を知る。インターネット上で信者を集め、ATMをお社と呼ぶインチキ宗教から、ミナミはお金という紙切れを拠り所とする心理は、最終的には人を信じることに行き着くと思い当たり、真面目に仕事をして生きることを始める。

今作については、あらすじを書くのが難しかったです。結局、陳腐なまとめになってしまいました。

お金で買えないものは本当にあるのか。それは何なのか。
という問いに対して、主人公は「過去(過ぎ去った時間)はお金で買えない」という結論を得て、地道な暮らしという「正道」に戻るわけですが、だからといって精一杯今を生きなければいけない、というほど心を入れ替えたわけでなく、一攫千金も諦めていなそうな緩さがリアルだと思いました。

拝金は悪なのかという興味深いテーマと、「おしかくさま」の今風な宗教具合は面白かったです。
また、おしかくさまを信じている高齢女性4人はユーモラスで、印象に残りました。
小説としては、視点が終始フラフラするので慣れるまで誰が語っているのか把握するのが大変だったのと、会話だけの羅列があると思えば、上から下までギッシリ詰まったページもあるなど、少し読み難い体裁でした。

なお、作中で「インチキ宗教とインチキでない宗教の違いはなにか」という下りがありますが、私は「現世利益を保証するかしないか」だと考えています。
宗教が与える物は魂の平安であって、お金が手に入るだとか病気が治るだとかいうことではないと思うのでした。

TVアニメ「アルスラーン戦記」13話「王子二人」
http://www.arslan.jp

せっかくラジェンドラが登場したのに、次週が総集編だと分かった瞬間のガッカリ感といったら……。
エンドカードは、「進撃の巨人」の諫山創先生の、躍動感あるギーヴ。

本編の方では、早くもバフマンが死んでしまって、「えっ!?」なりました。ヒルメスも随分あっさりと正体を明かしましたね。
漫画版は、改変することによって原作をより広げる形になっていると感じたけれど、アニメ版は、目的が分からない改変が多くて困惑しています。ヒルメスの手で殺されるという辺りは、ドラマチックではあるけれど。
アルフリードには優しいファランギースとか、ギーヴのサービスショット(笑)は良かったです。

150626.jpg

現在地:巨神胎内へ向かう目前

割と頑張ったのですが、まだクリアできません。無念です。マップが広すぎる上に、道が分からず同じ場所をグルグル回ってしまったのが敗因です。
でも、確実にラスボスだといえる敵が遂に登場したし、これ以上物語を引っ張ることはなさそうですね。

ガドが登場し、割と足早に退場して行きました。
生存をほのめかす台詞があった時点で、きっと登場すると思っていましたが、結局こういう結果になるのであれば、登場しなくても良かったなぁと思います。
自分としては、カルナの株が下がり、ラインの株が上がっただけでした。
カルナがガドを取り戻そうとするのは、そもそもこのチームの軸的存在であるシュルクがフィオルンを取り戻そうと行動していたことを踏まえると、当然のことです。ただ、日頃は姐さん風に振る舞う彼女が、この件に関しては駄々っ子のように振る舞うことにはガッカリしました。フィオルンとメリアは非常に落ち着いて知的なのに、カルナはパニック映画のヒロインみたいな描かれかたで、見た目年齢から言うと逆みたいに感じます。でも、21歳なんてこんなものかもしれません。
振り返ってみると、カルナは会話もあまり巧くない人ですね。
ガドに関する回想の「死に意味があったのか」という問答は、確かに発端はガドの失言だけれど、彼を追い詰めるような聞きかたをするカルナも如何なものかと思いました。

ガドとの最初の戦闘は、超遠距離から始まるというこれまでにない演出で最初はワクワクさせられましたが、味方は近付かないと攻撃できない以上、移動が面倒なだけだったのが残念。なぜ、攻撃した後の成果を見届けもせずガドが退散するのか謎の演出もありました。

機神界フィールド以降、シュルクは上半身裸(ミルキーオイル装備)だったので、撃たれた演出は却って分かり難かったです。
掠っただけに見えました。鮮血が必ずしも必要とは思わないけれど、血を流さずに死を表現するのは難しいですね。

メイナス様が美人だったことと、彼女のモナドを受け取ろうとするエギルの表情の切なさは心に残りました。
正体を明かしたディクソンにはイライラさせられましたが、同時に、ダンバンがいかに戦友に恵まれない人か分かって、なんだか苦笑してしまいました。怪しい台詞もあったし、何よりロウランと知人という時点で敵ポジションの可能性は考えていたのですが、こんな最終盤のボスになるとは意外でした。華がない!