• 2011年05月登録記事

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一度は食べてみたかった、茶寮都路里の特選都路里パフェです。
http://www.giontsujiri.co.jp/saryo/

今日は遠征ついでに京都で途中下車。公演関連の観光として、高台寺まで立ち寄ってきました。
都路里の店舗は高台寺にもあるのですが、折角なので祇園本店の方で行列に並んできました。

上から順にこんな構成でした。

  • 抹茶生クリーム
  • 抹茶アイスクリーム
  • 抹茶カステラ
  • 抹茶ゼリー
  • 小豆
  • 白玉団子(白玉/抹茶)
  • 抹茶シャーベット
  • バニラアイスクリーム
  • 寒天

とにかく「抹茶!」と言う感で濃厚。
一口食べ出した後は、黙々と食べ続けてしまいました。最後に残ったアイス溶け抹茶を飲んでも、ちゃんと美味しかったです。本業がお茶屋さんなので、手を抜いていないと言うことでしょうか。栗だけ普通の栗でしたが、その他は、どの要素もスタンダードを追求した味だと感じました。個人的には、抹茶シャーベットが予想外に美味でした。
甘いけれど、甘過ぎることはなく、さっぱりします。量があるので、ちょっと身体は冷えますね。
味が万人向けで、ボリュームとお値段も釣り合っていると言うことから、安心してお奨めできます。

宙組宝塚大劇場「美しき生涯/ルナロッサ」初日観ました。

お芝居は、確かにロックな和物でした。後半がかなり駆け足展開な歴史ダイジェストで、日本史に弱い方は「どうしてそうなった?」と思うかも。
突っ込みたいところはいっぱいあるので、それはまた後日。
三成はヘタレ傾向で、「関ケ原」に近いかも。疾風はすごく美味しい二番手で、福島正則は渡辺綱@大江山花伝再び、でした。ただの馬鹿扱いではなかったです。
ビジュアルはみんな良かったので、後は練り込み待ちでしょうか。

ショーは、眼が足りない感じ。とにかく組子大量投入で、楽しかったです。
一番気に入ったのは「祈り」の場面です。あとは、大階段の男役群舞で生徒が配置についた瞬間に、盲点だった!と膝を打ちました。
ただ、常にハイな状態で、構成にメリハリがないですね。連続で観劇すると疲れるかも。

異動してきた凰稀かなめは、しっかり馴染んでました。歌は二年前に比べ格段に上達してるし、体型補正がうまいのか、衣装を着ると線が太いのも強みですね。
ただ、たまに鳳翔大と見間違えたのは、オペラグラスを使わなかったからでしょうか……

司馬遼太郎「関ヶ原」

初日直前に、予習読書を急いで終えました。
散々三成関係小説を読んでおきながら今頃これ?と思われそうですが、実は読むのは1.5回目です。前回は途中で飽きてしまい、積んでいました。麻生は司馬作品が相変わらず苦手なわけですが、「軍師二人」と合わせて分析したところ、微妙にエロいところが性に合わないのかも知れません。
作品自体は、初芽局含む人物たちを巧く絡めて物語に緩急を付けているなど、読み応えがあります。また、何時も通り平易で躓く所のない文章は、芸の域だなと思います。

三成像としては、実は本作が一番ヘタレに描かれているのでは……?
あと一歩で勝てたのではないか、と思わせた「群雲〜」や、挙兵時点で三成のプロジェクトが終わっている「巨いなる〜」に比べると、立ち上げ当初から空中分解しそうな西軍に苦笑してしまいました。人は自分が見たい物しか見ようとしない、と言われますが、三成はその最たる者だったのかな。その辺も含めて、智謀があるのかないのか、ちょっと疑問。人を観る目がないのは確かですね。
野に落ちた後「もし関ヶ原で勝っていたら」と考える辺りで、敗戦から一気に成長した様を感じて、彼の残り短い人生を惜しく感じました。

左近の方は、完全に局地戦向きの戦術家と言う分析で、私もこれが妥当なところかなと思います。実際、あの時代に戦略眼を持っていた人物は数える程度でしょう。
三成に対してどこか「お父さん気分」で仕方なさそうに見てる姿が面白くて堪りません。

全体的に、家康と正信は「よく見える眼」を持っている悪巧み二大巨頭で、そこに机上の戦略家が挑んでいると言う構図。
上巻では、本多正信が黒田長政を御していたような描き方までされていたので、私の以前の長政観はここから来ていたのかもしれません。
福島正則は凄い描かれ方ですね。酒好きと言う逸話はあるけれど、そんなに何時でも酔っ払っていたのかなぁ。
山内一豊はここでもやはり堀尾忠の策を盗んでいたので、元になる資料がありそうですね。「功名が辻」でもこの一件は書かれているのでしょうか。
上杉主従は、三成が挙兵して舞台が西に移るとまったく出番がなくなってしまいました。家康と三成に焦点が当てられていて、話の筋が分かり易い反面、局地的な関ヶ原の戦いを越えた全体像は、伝わって来なかったかも知れません。

三浦しをん「あやつられ文楽鑑賞」

文楽(浄瑠璃)に関するエッセイ。
「いかにしてこのとんでもない芸能にはまっていったかの記録」と前書きでは語っていますが、実際はハマっている状態から始まっていて、如何に面白いかと言う事を語っていると言うのが実際の内容です。
とても軽い文体で書かれていますし、「仮名手本忠臣蔵」など名作を紹介しながらも同時に楽しい突っ込みが入ってる御陰で、文楽は未見でも面白く読めました。もっとも、小説「仏果を得ず」を読んでいたので太夫と三味線の関係性は把握できていたとか、舞台自体が好きだと言う下地があったから読み易かったと言う点はあるかも知れません。
各章の扉裏で作品や人物の説明が、事実と妄想の入り交じった軽妙な語り口で面白いです。浄瑠璃作者の三好松洛がどういう人物だったのか、私まで気になってしまいましたよ。
文楽を観に行ってみよう、と思える一冊でした。

知らないお店だと思ったら、文明堂の新ブランドでした。
2品目試してみました。

素焼きバウム

素焼きバウム

バームクーヘンのラスク。
カリカリ焼き上がっているのですが、年輪の層があるため硬いと言うよりサクサクした感じ。不思議と湿気も感じます。
意外と塩気が強いです。食べ終わった後味は黒船ラスキュに似てる気がしました。まあ、原材料から考えれば似ていて当然かも?
これをラスクだと言うのは抵抗感がありますが、独特の面白い美味しさがあります。

塩バウム

塩バウム

「伝統製法で焼いたバームクーヘンに、まろやかな旨味の岩塩・ローズソルトを散らした贅沢な味わい」との謳い文句が気になって購入。
これまた、かなり塩っぽいです。塩と言っても、例えば塩大福は甘いですが、これは完全な塩味でした。バウークーヘン自体の焼き加減や、硬さ等は美味しかったので、次の機会には普通のバウークーヘンが良さそうです。