• 2013年08月登録記事

柳広司著「漱石先生の事件簿 猫の巻」

【あらすじ】
ひょんなことから「先生」の書生となった「僕」は、変人揃いの先生と友人たちが過ごす奇天烈な日常という事件を紐解いていく——

本作は夏目漱石の「我が輩は猫である」をミステリーとして読み解くパスティーシュ。
「我が輩は猫である」は既読です。しかし、柳広司自身も後書きで書いている通り、導入と結末以外はまったく覚えていないので、どこまでが原典に沿っていたのかまったく分かりません。
頭も尻もない話や理解できない会話は苦手なのですが、それを生かした4話目「矯風演芸会」はとても面白かったです。無意味な会話と思いきや、「こんにゃく問答」になっていたような、それも確かかどうかか分からないというオチが秀逸でした。

最終話は、猫の死で終わってしまうのかと思いきや、気持ちの良い裏切りがあり、清々しい読了感が残りました。

ウスパー著「この世界がゲームだと俺だけが知っている」

【あらすじ】
廃人ゲーマーの相良操麻は、ある日ゲーム〈New Communicate Online(通称:猫耳猫)〉の中に入り込んでしまう。だが猫耳猫はただのゲームではない、バグ満載の大人気クソゲーだった! バグと制作者の悪意(お茶目)に満ちたゲーム内を、ソーマは仕様を逆手に渡り歩いていく。

全体的に捻くれているけれどゲームに対する愛があり、叙述トリックに心地好く騙される作品。

「小説家になろう」連載中、人気オンラインノベルの書籍化。
書籍化した場合はネット公開を取り下げる(または一部をダイジェスト化にする)作品が多い中、現在も下記アドレスにて1話から最新話まで閲覧可能です。
http://ncode.syosetu.com/n9078bd/

私も連載版の読者です。
オンラインで無料で読める小説を、わざわざ書籍で買うユーザーがいることが不思議だったのですが、今回、実際に購入してしまいました。
大ボリュームの書き下ろし外伝(※)も然ることながら、書籍で手元に置いておく価値は「コンピューターに電源を入れないで読める」「最新話を読みつつ過去の伏線確認ができる」という点でしょうか。
逆に、書籍化によるマイナス要素は「イラストが付く」ことかも知れません。VRゲームという舞台上、もう少しリアル寄りの造形をイメージしていたので、作品と絵柄および各キャラクターイメージが異なりました。

主人公が異世界にトリップするお話は昔からありますし、トリップ先をTVゲームした作品も珍しくありません。実は私が初めて1人で完結させた創作小説も、ゲーム内トリップ話でした。
幾多のトリップ物と一線を画す本作特有の面白さは、トリップ先がただのゲームではなく、「くそゲー」であるということ。主人公が仕様とバグと盲点を利用し、正々堂々と邪道で攻略するという「いい意味で酷い」面白さに尽きます。
小説を読んでるのに、実際のゲームプレイを見ている感覚に近いのです。ゲーマーであるほど、「あるある」と共感したり「ない」と突っ込んで楽しめると思います。

(※)2巻収録の外伝自体は本来のゲーム「猫耳猫」の雰囲気が伝わり面白かったのですが、書籍版のみの読者だった場合、本編中で明かされる前にイーナのその後が分かってしまうのは勿体ないと思いました。

現在地:ギガ・マッチョ攻略後(リサ離脱中)

前回から間が空きましたが、ストーリーは大して進んでいません。
カジノでスロットを回し続けていました。
カジノ通いの目的は、コイン10,000枚と引き換えで手に入る、レベルアップ時にステータス上昇のボーナスが付く装飾品です。
「スロットが当たりやすい」の噂を流した後は、ひたすらコイン8枚を投入するだけ。500枚の“小当たり”は何度か経験し、地道に9,000枚まで稼ぎました。もう一踏ん張りで目標の枚数に届くと思ったところで、この大当たりが来ました!

大当たり

まさかの、50,000枚。
これが、噂操作の成果でしょうか。
取り敢えず目的の装備品2種類を1つずつ手に入れて満足しました。残りのコインは、ストーリー進度で交換対象商品が変わる可能性もあるので、無駄遣いせずしばらく様子を見ることにします。

最近はレベルが低過ぎて誰も契約してくれないため、レベル上げしたいところ。しかしリサが不在なので、あまりレベル差を作らないよう先に進みます。

あるあるCity1周年記念の「テイルズオブシンフォニア」限定タンブラーを手に入れることが出来ましたので、ご紹介します。
http://www.ufotable.com/aruaruevent/index.html

高さはおよそ14cm。満水容量300ml。割と小さめサイズです。

タンブラー

食器洗い機の使用は不可。
蓋はスライドして開けるタイプ。私が現在使っている物は押し上げるタイプなので、スライドすると空気穴が生じる仕組みに、ちょっと感心しました。

イラストは、あるあるCityのサイトで公開されている通り、パーティキャラ9人が揃った描き下ろしイラスト。絵は単色ですが、用紙自体が淡いグラデーションになっているので、どことなく温かみがあります。

魔剣士組が両サイド配置なのは、9人並んだ時の身長の凸凹を考えてかと思いますが、ロイド&コレットが中央から一歩離れた位置にいるなど、なかなか珍しいイラストになっています。
中央は、ジーニアスとリフィル先生。楽しげな様子で嬉しいです。

セイジ姉弟
(画面注釈)下の方が白っぽいのは反射のためで、実際はちゃんとしています。

更に、しいなとゼロスの関係も、しいなの方が優位でゼロスが下手に出ている感じがして面白いなと思いました。

ゼロしい

ジーニアスとゼロスの2人は瓶、他のキャラクターは飲み物の入ったグラスを手に持っています。瓶のラベルは、ジーニアスが「林檎」、ゼロスが「葡萄」の2種類。
未成年者も多いので、お酒ではなくジュース? グラスの中には泡が見えるので、炭酸飲料かも知れません。
イメージとしては、OVA完結編発売祝い、もしくは打ち上げでしょうか。
ファンとしては、10年経ってもこうして動きがあるシリーズである幸福に、感謝の乾杯ですね。

パニーニ専門店「パニーノジュスト」池袋店でランチ。
http://www.paninogiusto.it/

生ハムを挟んだ「タルトゥーフォ」と、ローストビーフを挟んだ「モンタギュー」をシェアして頂きました。
「タルトゥーフォ」は、最初はブリーチーズの癖が気になりましたが、2口目で食べ慣れました。商品写真通りたっぷり挟まれた生ハムが、良い塩加減と柔らかい口当たりで、これはとても美味しかったです。
「モンタギュー」は、味に変化がないので、これだけ食べるのは飽きそうです。
やはり、看板メニューである生ハムを使ったパニーニを選ぶのが正解でしょう。
なお、ランチセットはスープとポテト付き。ミネストローネスープは、具沢山で好みの味でした。

池袋店は、ほとんど通路のような地下にあるのですが、悪条件をモノともせず巧くお洒落な印象を作っていて感心しました。客の入りも上々。
メニューの数が絞られている分、注文してから商品が出てくるまでがスムーズなのも高ポイントでした。
一応、生ハムやチーズなどの盛り合わせもあったので、夜はバー風に使えそうです。