• 2009年06月02日登録記事

日曜に、宙組博多座とバウ公演のメンバー振り分けが出てましたね。
前回の公演で目を付けた春風弥里が、またも逆転裁判組に取られちゃったのは残念ですが、北翔海莉の二番手役と言う楽しみが確定されたので、不満は申しません!
色々意見(何故アリスを逆裁判組にしない!とか、検事はゴドーなのか?とか)はありますが、今回はあまり先に細かい事は考えず、夏当日を楽しみに待ちたいと思います。

【第7場 ヨン・ホゲの帰還】
ヨン家ではホゲとキハの婚礼が公表され、宴が催される。
宴に潜り込んだスジニは、キハにタムドクと会ってヨリを戻すように頼む……

神器は見つからないものの、蛮族討伐と言う大義名分の方は成果を上げたので、祝宴なんですね。それなのに五部族の長達がいないのは、彼等がヨン家の独断専行に愛想尽いたことを表しているのかな。
上手下手から登場した二人は、同時に正面に向き直っているのだと思っていたら、キハがスッと視線を外した後、昏い瞳で彼女の顔をじっと観ていたホゲが遅れて向き直るんですね。情念を感じます。
「貴方こそ、他に好きな人がいるのでは」と問うて、「俺が愛したのは炎の巫女」と返されたキハ。彼女は、先程の質問がホゲを傷つけた事を自覚したでしょうか? 確かに、ホゲが想う相手はキハとは言い切れないのですが、それでもやはりキハ以外の誰でもないのですよね。
ポスター写真で使われているこの紫の鎧衣装、あまり色味に華やかさはないのですが、肩当ての為に立派な肩幅が強調されて、格好いいです。
ところで、「お前の子供の父になれば朱雀の神器は俺の物」と言う歌詞の意味が分かりません。プルキルは「王になられた暁に献上」と言っていたのに新たな条件をつけたのか、それとも妻の物は夫の物と言うことなのか……。
そう言えば乾杯の前後、ホゲとキハの真後ろにプルキルがいる事にDVDで初めて気付きました。凄い豪華な三角図に吃驚。と同時に、舞台で2度とも見逃してた事を知って更に吃驚。どれだけ偏った視界の持ち主なのでしょうか。
でも一度気付くとこの構図、凄く巧い演出だと感心しました。あくまでプルキルの掌の中、と言う状態を言葉を使わずに表現してますね。
キハとスジニが語らう後ろの人々アングルをDLCして欲しい!と思って悶々としつつ、此処もオペラで後ろだけ観た時の記憶を大事にしたいと思います。
尚、イルスも登場してるのですが余り映り込まないので、歓談タイミングになった瞬間ホゲ様のところに一早く飛んでいって「おめでとうございます!」と言ってる姿程度しか確認出来ませんでした。マイク入ってない筈なのに、かなりはっきり音声が収録されてるので、相当勢い込んでお祝いを述べてるんだなと微笑ましくなります。

【第8場 大殿】
スジニの手引きでタムドクとキハは密会する。
キハはタムドクの未練を断ち切るためお腹の子供をホゲの子だと偽り、代わりに王座につくため必要な朱雀の神器を差し出す。しかしタムドクは受け取れないと断り、キハを帰す……

この玉座、孤独ですね。
一幕でヤン王に対して「そんな王になりたくない」と言っていたのに、この時は「愛する人を疑ってばかり」になってしまってる。タムドクにはあまり魅力を感じない私でも、この歌と寂寥感には可哀想だなぁと思います。
キハがワザとらしく零した「お腹の子供」と言う言葉に目を剥いた後、「ヨン・ホゲ様の」と言われて口をパクパクさせているのが笑えます。オペラ使わなくても顔芸が目立つ真飛なので、DVDのアップはとんでもない事に。
別れ話に「それだけで良いんだ」と言うのは、表情をよく見ると、その台詞は自分にこそ言い聞かせているのが分かりますね。
会話は相変わらず小池先生クオリティで話が噛み合っていない物の、「(朱雀の神器を)お前からは受け取れない」と言い、神器はキハ以外から受け取ると言うフラグを立てている点はお見事と思いました。