• 2014年01月登録記事

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ル パティシエタカギのプチガレット(ガレット・デ・ロワ)

私にとって「正月の菓子」といえば、初釜に使う「花びら餅」と、公現祭の「ガレット・デ・ロワ」。季節物なので、どちらかは頂くようにしています。
ところが、今年は花びら餅を食べ損ねてしまいました。ガレット・デ・ロワはホールケーキであるため、人数が確保できる時に買う必要があり、なかなか手が出せません。ところが、ル パティシエタカギで切り分けた状態のガレット・デ・ロワを「プチガレット」として売っていたので、これに跳び付きました。

写真で断面を確認していただくとよく分かりますが、クレーム・ダマンドがぎっしり。ちょっと多すぎて重く感じるくらいです。
パイはやや固め。ほとんど隙間がありません。崩れないので食べやすいですが、サクサク感は堪能できず、パイとしては物足りない感じ。失礼な表現ですが、ちょっと日にちを置いた状態のような気がしました。まさか、公現祭に作ったものをそのまま売っているわけではないでしょうが……。

残念ながら、フェーブ(陶器人形)は入ってませんでした。
どうせ切り分けた状態で売るなら、全部にフェーブも付けてくださったら良いんじゃないかな。縁起物ですしね。

宮部みゆき著「ICO -霧の城-」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
角の生えた子供イコは、しきたりによりニエとして霧の城に送られる。親友が見つけた御印の力で拘束から放たれたイコは、鳥籠に囚われた少女ヨルダと出会う。ヨルダは城の主である悪しき魔女の封印であり、ニエによって生かされていた。イコは魔女を倒し、2人は崩れ落ちた城の外で再会する。

原作ゲーム「ICO」は、割と序盤(風車のエリア)で頓挫。
ちなみに、同じ制作チームのゲーム「ワンダと巨像」も、特に理由はなく途中で停止しているので、相性が良くないようです。ゲームの雰囲気は凄く好きなんですけれどね。

ノベライズ向きのゲームではないと思うし、実際、これが「ノベライズ」なのかと尋ねたくなりました。
あの語らないゲームから、ここまで話を膨らませるのは凄いです。でも、説明し過ぎていて、霧の城の曖昧さがなくなってしまっているように感じます。
原作ゲームは、それまで存在したゲーム文法から離れ、透明感のある世界でインタラクティブな体験をさせてくれたゲームでした。ほとんど自らは語らず、プレイヤーに委ねる仕掛け作りに心血が注がれていると思いました。
それに対してこのノベライズは、原作に比べるとごく普通の、体力や攻撃力が数値として目に見える「ゲーム」になっていました。
本来、小説の方がもっと自由に表現できるはずなのに不思議に思いましたが、本作の後に読んだ小説の解説に、こんな下りがあって膝を打ちました。
孫引きになりますが、引用させていただきます。

この作家の表現方法とは、宮部みゆきさんを評した「花を描くにしても」「まっすぐ花そのものに向かう」というタイプのそれではなく、また、その対として挙げられた高村薫さんの「『花でないもの』すべてを描き尽くした末に、花を浮かび上がらせようとする」やり方ともちがう(以上の評は新保博久さんが書かれていたもので、非常に印象深かったのだが)。

佐藤夕子 - 北村薫「六の宮の姫君」創元推理文庫解説より

結局「ICO」という作品と、作家の得意とする表現手法が合わなかったのではないか、と思います。

ノベライズとして考えなければ、設定も練ってあって読み応えのある作品でした。
特に、イコが城にたどり着くまでは独自のストーリーであり、村の風習やそれに対する人々の想いが絡み合って面白かったです。
霧の城の過去をすべて説明するヨルダ編以降は、良くも悪くも普通のファンタジー小説になっていました。

……そうして考えると、私が本作に引っ掛かるのは、“ゲームを遊ばない一般読者がこの本を読んで、「ICOというゲームはこういう話なんだな」と思ってしまうのではないか”というゲーマーとしての怒りゆえかも知れません。
ゲームのICOとはまったく別物だと分かって読んでいただけるなら、良いんですけれどね。
もし本作が二次創作としてネット等で発表されたものなら、良く練ってある!と賞賛した可能性もあり、その辺が公式ノベライズの難しさだと思います。

碧野圭著「書店ガール」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
書店の副店長・理子は仕事に誇りを持つ優秀な書店員だが、今時の後輩・亜紀とうまが合わず、亜紀の結婚と自身の失恋が重なったこともあって関係が悪化する。やがて理子は店長に昇格するも、それは閉店前の繋ぎ人事だった。落ち込み、同僚からも裏切られた理子だったが、書店をなくしたくないという亜紀と協調し、経営を見直して収益を大幅に改善させることに成功する。

女の敵は女、でも女の味方も女。そんなことを考えながら読みました。

だいたい展開は読めるシンプルなストーリーですが、途中ビックリするくらい泣けました。
主人公・理子は、やっかみや偏見など嫌なところもある女です。亜紀との衝突は、改革派と保守派の対立という感じで、どちらの言い分も理解できるだけにスッキリしません。でも、彼女たちの短所がリアル感を生んで、後半の展開で応援する気持ちを生むのかもしれないと思いました。
また、彼女たちを応援してあげなくちゃ、と思うくらい、周囲の男性が嫌な奴だったと判明するんです。
棚差の本の設置の仕方だとか、ポップや本屋大賞の話など、本屋のバッグヤードものとしても勉強になったけれど、「女性と仕事」というテーマの作品として面白く読めました。

余談ですが……「BL妄想ができる作品が売れる」という下りがあり、一般小説でこういう話が語られる時代なんだな、と申し訳ない気持ちになりました。

隠しダンジョン・アクアラビリンスへ侵入する為の「不吉の証」15個を集めました(証の1つはラストダンジョンにあるので、攻略してボス戦への直通ワープ開通済み)。
浅瀬を渡って取りに行かないといけない箇所と、白雲の尾根の探索が最大ストレスでした。これは移植だから仕方ないけれど、万一リメイクする際は、不吉の証集めをもっと楽にして頂きたいですね。

目的は、エンカウント率を設定できる「スカウトオーブ」と、称号集め用の「トレカ」1枚です。

アクアラビリンス内では、ドラゴニュートに全滅させられる危険があるので、下手なプライドは捨てて、EASYで潜りました。要所のボスだけ、中断セーブをした後、NORMALに戻して戦ってみたのですが、結局難易度NORMALで倒せたのはバルバトスのみでした。

そして、まさかのリオン戦。

!?

プレイヤーである私の方も、「!?」となりました。
ただ、リオン戦は到底楽しいものじゃなかったですね。延々「WEAPON SPARK」が発生し、全くダメージが通らないので泣きそうでした。激戦だったのでよく観察できなかったけれど、使ってくるのはTODのリオン技ではなく、ジューダスの技だった気がします。
この「スタンたちを裏切ったことを後悔しているリオン」は、PS2版TODに繋がるのかも?

途中に固有ボスが設定されたせいか、マグナディウエスの登場がPS2版より早くなったように感じました。
「苦しむ暇を与えない、それも慈悲か」→「ビーストロアー」のコンボに嵌って、EASYの再戦でも全滅しました。
通常、戦闘メンバーはカイル・ジューダス・リアラ・ハロルドなのですが、とにかく脆いジューダスをナナリーに代えることで、なんとか勝利。ナナリーは武器攻撃も晶術攻撃も中途半端な感じですが、中衛位置をキープするので、メンバーを分散させたい時は役立ちますね。

アクアラビリンスを一周したことで、セーブ画面にマグナディウエスが出現! でも、なんだかマグナディウエスの下の辺りにも空きがあるような……

闘技場に挑戦しました(カイル操作のみ)。

PSP版では、スタンを除く四英雄が登場すると聞いていましたが、まさか「タッグバトル・上級」でウッドロウ&フィリアが登場するとは思わず、驚きました。
空間転移する「絶影」で妨害してくるウッドロウに手を焼いている内に、異常に詠唱が早く異常に火力が高いフィリアに攻撃され、惜しくも敗北。
悔しくて即再戦したけれど、戦うほど敗北するスピードが上がって行くというあまり嬉しくない事態に陥りました。
英雄タッグを倒すより前に、優勝賞品が欲しかったので、カイル&リアラのタッグでなければ登場しない可能性を考え、ハロルドと組んでタッグバトルを勝ち進んでみました。が、この場合でも乱入してきたのには笑うしかありませんでした!
ところが、ハロルドと組んだ状態ではアッサリ倒せました。一旦右端まで追い込んでしまえば、後は爆炎剣で完封できますね。勿論、右端まで追い込むのが難しいのですけれど。
リアラと組むパターンでも、何度が調整するうちに倒せました。
問題は、ナナリー。ほとんど強化していない彼女は頼りにできないので、カイルがフィリアの詠唱を絶対止める必要があります。ウッドロウが開幕直後に「絶影」を使うと、フィリアを妨害する余裕がなくなるので、まず負けますね。
最終的には、レベル上げ&装備調整してからやり直して撃破。
それにしても、3度目の乱入となると、司会が「またですか?」と言ってしまうのには大いに笑いました。

闘技場タッグ

しかもフィリアが全部ウッドロウのせいにしていて、酷い(笑)。
ナナリーも「迷惑だなんて思ってない」とフォローするものの、本心が見え隠れして面白かったです。これ、攻略する相方の順番が違えば反応も違ったんでしょうね。
非常に面白かったけれど、同時に嬉しかったのは、客席にいるコングマンがフィリアに声援を送ったことです。TOD2ではTODのキャラクター同士が絡む要素がなかったので、これは嬉しい追加要素でした。

ウッドロウ&フィリアがあちらから出向いたのと反対に、ルーティはなにか条件があるのか、上級以上を数回クリアしても乱入してきませんでした。
仕方ないので、先にリルムと戦う条件を満たし、チャンピオンに挑戦。
が、HPを残り1000程度まで削ったところでどうしても押し負けてしまうので、私の実力ではレベル上げするしかないと悟りました。グミさえ、アップルグミの1つさえ使えれば、絶対勝つのに……!

ちなみに、「シングルバトル・マニア」は、ドラゴニュートがいる第2戦が突破できず、EASYにしてしまいました。
昔はSECONDで全クリアした筈なのに、腕が落ちていること甚だしいです。