• 2014年02月登録記事

ご承知の通り、4月から消費税が8%に上がるため、増税前の駆け込み需要がニュースになったりしています。
ゲームアーカイブス中心のゲーマーとしては、現在600円が主流のゲームアーカイブス価格が、増税分値上がりするか否かが気になります。
現行税率5%で600円ということは、標準的なゲームアーカイブス1本の税抜き価格は600×100/105=572円。よって、税率8%になった場合の単純計算は、572×108/100=617円となります(消費税計算では1円未満切り捨て)。
もとが小額なので、大した額にはなりませんね。
ただ、私はPSNカードでチャージしているため、1円単位の請求は無駄が出てなんとなく嫌です。だからって区切りよく620円に繰り上げられたら、もっと嫌ですが(笑)。
企業努力で本体価額を引き下げ、販売価格は据え置きしてくれるかも知れませんが、転嫁されるものと考えて、1〜2年の間に遊ぶゲームは買っておこうかな。
まぁ、増税分をいちいち切り詰めるのであれば、価格の安いアーカイブスより、新作を買っておくべきかも知れませんが。

せっかくだし、たまには役立つブログを目指しても良いかなと思い、もう少しお勉強してみました。

消費税法改正によって、4月1日から消費税率は現行の5%から8%に引き上げられます。
が、一部の料金は5%のまま据え置かれます。これを「経過措置」といいます。
経過措置の主な対象は下記の通り。
(正確な要件は政令をご確認ください。対象範囲の詳細は税務署にお問い合わせください)
 ・施行日前に領収した運賃・入場券
 ・施行日前に予約した書籍
 ・施行日前に申し込んだ通販
 ・施行日前から継続して供給を受ける電気、ガス、水道代
 ・施工日前から継続して供給を受ける介護サービス

要するに、あらかじめ料金を払っているものに関しては、払った時点の税率が適用されるわけです。
例えば、定期券、舞台チケット、年間パスポートなどがこれに当たるので、じゃあ4月以降の舞台は今のうちに前売りチケットを買おうという気になります。
もっとゲーマーらしい具体例を挙げると、あの絶版プレミアム本だった「ゼノギアス パーフェクトワークス」が4月に再販されるので、今のうちに予約しておけよ!ということですね。

……と思ったのですが、価格5,400円。なんか8%っぽい金額ですね。
あ、予約した本の受渡が発生するのは4月以降だから、駄目なのか!

ちなみに、ディナーショーは「ショー」が主目的なので経過措置の対象なのに対し、ディナークルーズは「食事」が主目的とみなされ、経過措置の対象外になるのが面白いところ。
また、運賃といっても「SUICA」「PASMO」などのチャージしたICカードに関しては対象外。実際に支払うのは乗る時なので、改定後の乗車賃が適用されるわけです。これは当然かな。

伏見つかさ著「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
高坂京介は、不仲な妹・桐乃が、重度の「妹萌え」オタクだと知ってしまった。以来、無理矢理エロゲーを遊ばされたり、桐乃がオタク趣味の友達を作るのに協力させられるなどの経験を経て、その世界は理解できないながらも、オタクに対する偏見を捨てていく。やがて桐乃の趣味がサブカルチャーを否定する父に見付かってしまうが、京介は桐乃のオタクとしての一面も受け入れるよう身を張って説得する。

いまさら有名ライトノベルを読んでみるシリーズ。

“冷戦状態の兄を持つオタク妹”である私としては、読み終えた当初、諸々が腑に落ちなかったのですが、あることに気付いて納得しました。
ツンデレは妹でなく、兄(主人公)の方だったんですね。
「私の兄がこんなにツンデレなわけがない」状態。
作中では妹に興味がないような事を言っているけれど、妹を意識し過ぎで、言動が一致していないと思いました。

もっと分かりやすい妹萌えのお話かと思いきや、オタクと世間の風当たり(理解)がテーマの作品だったので、驚きました。
最終的に、妹・桐乃を可愛く思えるか否かで反応が割れそうです。
私は、残念ながら可愛くないと思いました。
まず、実際にあるかも知れないけれど、14歳の桐乃が18禁エロゲーを遊んでいるという点は擁護し難いですね。小説だからこそ、こういう設定は好ましくないと思うし、エロゲーを遊ぶ妹というインパクトのある設定を作りたかったのだとしても、最後に父親から正論を言われた時点で、反省すべきだったと思います。
そして、最終的に庇ってくれた兄に対して感謝する描写がない、というのが致命的でした。
幸運なことに私はオープンオタクなので、オタク趣味を打ち明けられないという苦しみを実感していないから、桐乃に共感できないだけかしら。でも、オタクだからこそ「自分の特異な趣味を強要しない」とか、「自分の萌えは他人の萎え」と思えとか、色々自制すべき点があると思っています。

イラストは可愛いです。表紙のトーンで挿絵も描かれています。
また、幼馴染みの地味娘、麻奈実は可愛いと思いました。

須賀しのぶ著「流血女神伝 帝国の娘」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
猟師の娘カリエは、北公に拐かされ、病床にある第三皇子の影武者となるよう強要される。皇子の忠実な従者エドに教育され男装したカリエは、他の皇子たちと共に次期皇帝を目指す日々を送る。しかし、第三皇子はカリエと再び入れ替わることなく亡くなってしまう。北公の命を受けカリエを殺し、自身も死のうと計るエドに、カリエは共に生き抜くことを持ち掛ける。

いかにもコバルト文庫らしい、少女向けライトノベル。
軽妙な文体なので手軽に読み進められます。

展開的には予想通り進むけれど、それは王道の面白さということで安心して楽しめます。
身代わり教育がそんなすぐ身に付くか、と突っ込みたくもなるけれど、不屈の主人公カリエのキャラクターに魅せられたので不問に。もっと暗い物語になってもおかしくないところを、彼女の性格が救っていると思います。その他のキャラクターも、自分の立場や信念に基づいて行動しており、概ね好感が持てます。

細かく設定された世界観に、異世界ファンタジーを書く作者の一番楽しいところは歴史作りですよね、と勝手に親近感を覚えました。

上下巻で一応区切りは付いているものの、実際はシリーズの開幕という位置付けで、明かされていない謎が残っています。
スッキリしたいけれど、コバルトってシリーズ化すると長いんですよね。本作も全27巻だそうで、手を出すべきか悩みます。

DNAメディアコミックスから発売された「テイルズオブシンフォニア ユニゾナントアンソロジー」

本屋4軒巡って見当たらず、結局ネット通販で購入しました。
10周年でシンフォニア関連の書籍が増えるのは嬉しいけれど、入手方法で毎回苦労してます。近所にあった、サブカルチャー書籍多めの本屋が閉店してしまったのです。

ユアンさまサーチの登場作品情報確認用でしたが、今回は登場していませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、登場キャラクターの偏りは少なかった気がします。
ネタはTOS7本、TOS-R8本でTOS-Rの方が多いですが、TOS-RにはTOSキャラも登場するので、オールキャラクター本といって良いのでは。
個人的には、ミトス視点の作品が気に入りました。