• 2014年03月登録記事

榛名しおり著「王女リーズ テューダー朝の青い瞳」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
異母姉メアリの虐待により口を聞かなくなり、知恵遅れと思われていた英国王女リーズだが、。護衛官セシルとの恋を経て、大英帝国の女王へと開花していく。

今年は、イギリスのテューダー朝後期を扱う舞台作品が続いていることもあり、勉強も兼ねて読んでみました。

少女時代に読んでいた、懐かしの講談社ホワイトハートX文庫です。微妙に分厚い文庫を手に取って、懐かしさに浸りました。私はファンタジー路線の方を読んでいたのですが、今は恋愛路線で残ってるのかな?

本作もロマンス小説ですが、意外と、といっては失礼なくらい真面目な歴史小説でした。もちろん、史実の設定を下敷きにした創作であって、決して史実を描いた作品ではありませんが、英国の複雑な背景・系譜が分かりやすく説明されているので、エリザベス女王の即位した前後の時代に大変興味が湧きました。
逆にセシルとの関係は、身分差という障壁、ライバルの存在、波瀾万丈の人生など恋が盛り上がる要素はあるのに、読んでいてもそこまで燃え上がりませんでした。リーズの立場をどう変えていくのか、という点が物語の焦点になっていて、恋はあくまで物語を展開させる一要素であったりスパイスであったりという印象です。

終盤のメアリを打ちのめすシーンは、リーズが神格化され過ぎていて少し物足りなかった気がするけれど、そこに至るまでの波瀾万丈は楽しめました。
キャラクターでは、アン・ブーリンを愛し続けるクルス侯爵が良かったです。

ホワイトデイでしたね。
女性作家モノをよく読んでいるせいか、ネット創作界でもバレンタインほど盛り上がらないイベントな気がしますが、院は男性の方が人数的には多く、その割に女性の方がパワフルなので、毎年気を使って大変だと思います。

現在のホワイトデイ市場はハロウィンの市場規模より小さいと聞いて、未だにハロウィンがよく分からない私はビックリしました。もっとも、ターゲット層から考えると当然かもしれませんね。
日本の変な行事ではありますが、前日・当日に有名スイーツ店を覗くと見られる「男性ばかりがレジに並んでいる光景」はなかなか珍しくて面白いので、妙に賢ぶらず、残っていけば良いと思います。

現在地:第拾参話(陽ディスク)終了。
梅月先生は使えないと思っていたのですが、句をいじったら最強キャラの一角のような気がしてきました。だって行動力4で、広範囲に技が打てるんですよ! しかも水属性キャラを隣接して相成させれば、行動力2に減少。
ある戦闘で、行動力は残っているし状態異常でもないのに、技が一切使えなくなった京梧(水属性)は、梅月先生の後ろを付いて歩いて相成するだけの簡単なお仕事をすることになりました。

バグ

次の戦闘では直っていたので、バグかな……? 確か、バグ満載ゲームなんですよね。

第拾弐話「燧火 後編」

京梧と龍斗は寺の外から戻り、寺の中のメンバーと挟み撃ちして御用提灯虐め。
火盗改も、所詮は上の命令に逆らえないサラリーマンだと思うと、少々申し訳ない気がします。
なお、この戦闘時ピュセルに装備を与えたのですが、その後仲間にならなかったので持ち逃げされたようです。次から、一時的に加入→正式加入するか判定の順で仲間になるキャラは気を付けようと思います。

醍醐が、坊主らしい説法も交えた立派な語りをするので、見直しました。
八丁堀の旦那たちも、格好いい! 御厨さんは、前作との縁もない新規サブキャラと思えないくらい美味しいところを持っていきましたね。
結局、松平容保公も操られていただけで他に黒幕がいたと判明し、その場は一件落着。
しかし、実在の人物にこんな嫌な役回りさせる必要があったのでしょうか。福島出身の方は複雑なのでは。

第拾参話「螺旋」

アバンタイトルから劉が登場して、テンションが上がりました。子孫の弦月は好きなキャラです。
(もっとも、このタイミングで登場しても、もう一軍は固定しているしAPは少ないし、どう使えば良いのか……)

鬼面の剣士・神夷京士浪と京梧は、折角なので一騎打ちをさせてみました。途中まで京梧は「見切り」続きでいい感じだったのですが、凍結の状態異常を喰らってしまい、次の一撃で戦闘不能になりました。

京梧

やっぱり、状態異常が怖いゲームでした。

仲間共々惨殺されて、陽ディスクは終了。
そういえば剣風帖でも、主人公は黒幕に斬られましたよね。一度は必ず斬られるのが緋勇家の伝統か? もっとも、今回は冗談でなく殺されていたようですが、黄泉の国に行き着く前に、どこから見ていたのか比良坂に引き止められて送り返されました。
こんな江戸時代の頃から、緋勇家の男を美里と比良坂で取り合っていたのかと思うとちょっと怖いですねぇ……。

最終的な編成画面は下記の通り。

最終メンバー

劉の前に3つも枠が空いています。セーブ画面に表示されていたキャラクターからして、葛乃・ピュセル・支奴を取り逃したのは間違いありません。

現在地:第拾壱話終了。
難易度が緩いものの、移動も技の行使もすべて行動力に準ずるという戦闘システムが良くできているので、龍泉寺地下で戦闘を繰り返してるのが楽しいです。
その恩恵で、黒影が急成長しました。手数の多いキャラは育てやすいですね。

拾話「紅綯」

新キャラ(ほのか)の、可愛く健気で心優しいというヒロイン属性に、思わず「愛」を出しました。なんて偉い子なんでしょう。
しかし、性能も切支丹設定も美里と被っていませんか?

ほのか

龍閃組は、公儀隠密を名乗る割に情報から取り残されていることが多いなと思います。
情報収集を街の瓦版に頼っている段階で、かなり遅れていますよね。忍者の涼浬がいるのだから、それなりにネットワークが作れそうなのになぁ。
もっとも、この時代に「情報戦」という考え方はないですね。

仕方ないことですが、この作品では「プレイヤーには明白なことを、キャラクターが右往左往するのを眺める」という展開が多く感じられます。
例えば、今回の敵はヴァンパイアだな、と早い段階でプレイヤーは分かっています。それなのに、洋館に乗り込んで敵と対面していながら、何も備えないまま夜を迎えるキャラクターたちは、危機感が欠如していると思うし、突っ込みたくなりました。
たまには、プレイヤーの想定を裏切る展開を期待したいところです。

拾壱話「燧火 前編」

初の前後編。
時諏佐先生からしたら、龍斗がリーダーなんですね。いつも周り(主に京梧)に引っ張られている気がしていたので、ちょっと嬉しくなりました。

火邑は、鬼に変じた姿が完全に恐竜でビックリしました。あれも鬼、かなぁ?
彼のことは、前話でほのかに酷いことをした時点で完全に敵としか思わなかったし、そもそも戦闘狂タイプが苦手なので、冷たくあしらってしまいました。

1クールアニメなら終了間際のここにきて、鬼道衆の首魁・九角天戒が登場。

天戒

戦闘で負けたくせに、「女を置いていけば命の保証はしてやる」となぜか偉そうに勧告してくるので、ちょっとどう対応すべきか悩みました。
しかも、天海を口寄せしていた筈が、まさかのピュセル(ジャンヌ・ダルク)乱入で失敗。人種も性別も違う人を呼び寄せてしまうとは、どういう降霊の術だったんでしょう。

小鈴から「ひーちゃん」、御厨から「龍の字」なんて呼ばれるようになって喜んでいたら、龍泉寺を御用提灯が取り囲むという急展開。
このまま、幕敵になってしまうのかしら?
支奴も不穏な空気を漂わせていましたし、暗い雰囲気のままインターバルです。

ちなみに、今回のセーブ画面は葛乃さんだったのですが、仲間にならないどころか、登場もしませんでした。どういうことだ……。