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2014年4月1日以降に頂いたブログコメントを移行しました。
自分でsqlファイルを書いてインポートすれば投稿時間を調整できると気付き、手動で移行してみましたが、かなり大変です。
30件ほど移しただけで、気力が尽きました。
旧ブログに頂いたコメントは、自分の返信コメントも含めると約450件あるので、やはりコンバートできなかった時点で諦めるべきだと、改めて思いました。
……でも、暇なときに諦め悪くコメント移行するかも知れません。
2014年4月1日以降に頂いたブログコメントを移行しました。
自分でsqlファイルを書いてインポートすれば投稿時間を調整できると気付き、手動で移行してみましたが、かなり大変です。
30件ほど移しただけで、気力が尽きました。
旧ブログに頂いたコメントは、自分の返信コメントも含めると約450件あるので、やはりコンバートできなかった時点で諦めるべきだと、改めて思いました。
……でも、暇なときに諦め悪くコメント移行するかも知れません。
清水義範著「愛と日本語の惑乱」
【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
コピーライターの野田は、放送用語委員会やエッセイ出版を通して「言葉」について考える。やがて、同棲していた女優から別れを告げられたことを契機に、自分で適切な言葉の選択ができない奇妙な言語障害に陥ったことで、脳の中に心があり、その中に言葉があると実感する。
タイトル通り、確かに、愛と日本語が惑乱しているお話でした。
もっとも、言語障害に陥るのは終盤で、しかも後はダイジェスト的に解決するので、基本的には日本語を中心とした言語にまつわるトリビア本という印象。表記統一、差別用語、語の本来の意味と使いかた等といった言葉を使う上で勉強になることから、「いわずもがな」等の日本語の音の面白さまで語られていて、「あるある」だったり勉強になったりしました。
私は言葉を扱う仕事の末端にいるので、「本来の使いかた」を意識するようにしていますが、本書を読むと、言葉とは変わるものであり、新語や新しい意味が出てくる状態こそ正常なのだ、と思うようになりました。
主人公は若干攻撃的な性格なので、全部の主張に頷くことは出来ませんでしたけれどね。
言語障害の表現にタイポグラフィが使われている辺りは、ベスター著「虎よ、虎よ!」を思い出しました。
カメラデータを紛失して書き漏れていましたが、夏の終わりに、新宿小田急地下にあるTroisgrosのパティスリーで、ケーキを購入しました。
http://www.troisgros.jp
デパ地下なのに、フランス感溢れるスタイリッシュな雰囲気。
こちらの店舗では、ケーキの他に、パン、惣菜も取り扱っています。パンが美味らしいですが、この日は疲れていたので、甘いものの誘惑に負けました。
モンブランなのに白いことに、まず驚き。
丸いフォルムと、底のメレンゲが可愛いです。
なんと中にブルーベリーが入っていて、独自の味わいを生んでいます。見た目より甘めでした。
見るからに濃厚そうなチョコレートに期待していたのですが、残念ながら味のバランスが悪いと思いました。簡単に言えば、マンゴーピューレしか味わえなかったです。
しかも、喉に痛い酸っぱさで、これは残念でした。
とても複雑な大人の味で美味しかったです。少し食べ難いことだけが難点でした。
正直、ミッシェル・トロワグロのブランドに期待し過ぎたかな?と思いましたが、創作フレンチらしい、奇を衒った感じは堪能できました。
原田ひ香著「人生オークション」
表題作「人生オークション」と「あめよび」の2つの中編。
2作あると思っていなかったので驚きましたが、意外にも「あめよび」が良かったです。
読み終わった直後は、最後に輝男が明かしたという諱(いみな)が分からなかったのですが、文庫版では斎藤美奈子(文芸評論家)による解説があるため、なるほどそういう意味だったのかと納得しました。
それが分かってみると、輝男の心情も理解できるし、それでも自分は女性として美子に共感し、彼女の決断を当然だと思うのでした。男と女、そして2人の立場の違いを考えさせられ、それでいてサラリと描いているところが良いと思います。
(2015/6/5 追記)
「輝男の諱はなんだったのか」と質問を頂きました。
私は、輝男は本当に諱の風習がある地域の生まれなのではなく、別の名前を持っていることを「諱」として説明していたのだと思います。つまり平山輝男という名前は、日本人としての通名だということです。
これはあくまで1読者の解釈ですので、作者の意図とはズレている可能性を了承の上、考察の一助としてください。
Bunkamuraザ・ミュージアムの「進化するだまし絵 Into the Future」展覧会を観てきました。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_deception/index.html
だまし絵(トリックアート)が好きで、名古屋でもわざわざ渡辺健一トリックアート美術館に行ったことがあります。
この展覧会では、本物と見紛うような絵だとか、逆に本物をシュールレアリズム化したような作品も展示されていて、「だまし絵」の定義が、私が考えていたよりずっと広いと知りました。
現代美術の多くや映像作品は、正直ちょっと理解できなかったかな……。
もちろん、角度によって違うものが見えるとか、一見すると違うものに見えるとか、そういった分かりやすい古典的なだまし絵も多数あり、楽しめました。
現代作品で面白かったのは、2点。
一つは、ケリー・ライガンの「トカゲ」。ある一定の角度で光を当てた時だけ、影がトカゲの姿になるオブジェ。どうしてそういう計算ができるのでしょうね。同じ作りの「蚊」は、観るだけで痒くなってくるリアルな造形でした。
もう一つは、ダニエル・ローズィンの「木の鏡」。仕掛けは凄く単純でコンピューター仕掛けという時点で狡いのですが、あの単純な木片が、非常に細やかに人を映すので感心しました。