• 2015年04月登録記事

津村節子著「さい果て」

「重い歳月」の作中で、主人公が書き、評価を受ける私小説に興味が湧いたので、その小説にあたるだろう本書「さい果て」を読んでみました。

私小説的ではあるけれど、決して私小説ではないのですね。
「重い歳月」でも、作者は分身のごとき主人公・章子と自身の間に線を引いていると思ったけれど、「さい果て」の春子は、小説を書く夫・志郎を理解できない普通の女に設定されているので、より距離感があります。
これは作者の照れというより、あくまで小説として面白くするための抑制だと思います。自伝ではなく、小説ですから、ただ事実を物語るのではなく、よりテーマを分かりやすく脚色しているわけです。
つまり、この作品が描いているのは、理解できない生き物(男女)が暮らすという可笑しみと哀しみでないかと思いました。

春子も志郎も、私からすると理解に苦しむ人物で、読んでいて気持ちのいい作品でもないのですが、なぜか非常に満足感のある読書でした。

「ゼノブレイド」をプレイ開始しました。

初めて3DSのパッケージ版ソフトを購入して、2つ驚きました。
まず、ソフトウェアが非常に薄くて小さいこと。縦横3.5cmで、厚さも4mm程度。
そして、紙の取扱説明書が入っていないこと。私は紙資料が大好きなので、凄く残念です。それに、電子マニュアルなのに、まったく電子の良さがない取扱説明書で二重にガッカリしました。

これは凄まじい時間泥棒ですね。
まだフィオルンと合流した段階(冒険が始まっていない)なのに、3時間超連続で遊んでしまっています。シナリオ上の目的とは別に、自分勝手に目標を設定して遊べるので、ついつい長くプレイしてしまいます。
大落下した後、帰り道が分からずぐるぐる回っていただけのこともありますが。

私はWii版をプレイしていないのですが、作品の長所はきちんと残した移植になっているのだと思います。
逆に言えば、ハードの特色は生かしていません。3D表現はされているけれど、粗くて見にくいと思うし、画面の端の方は3D表示を切ってもぼやけて見えます。
タッチ操作は対応していない模様。
すれ違い通信は、そんな仕様にする必要があるのか疑問だし、単純に面倒。
操作性に関しても、New3DSLLというハードのキー配置自体に合っているのか疑問する悪戦苦闘具合。もっとも、単純に私自身が慣れていないせいかもしれません。
また、メニュー項目がループしない(右送りしかできない)とか、装備の付け外し含むアイテム管理しにくいとか、そもそも戦闘後毎回宝箱を手動で開けるのが手間だとか、些細なことだけれども配慮が欠けていると感じる部分もあります。
しかし今のところは探索しているだけで楽しいから、総評すると、細かいことは吹っ飛ばして面白い!となるのでした。

もっとも、一人に話しかけて吹き出しが表示されている間、他の人物が画面から消えるのは今後も引っ掛かりそうですね。街中でこれだと、今後戦闘エフェクトが派手になったり、大人数戦になると、処理落ちして何が起きているのか分からないんじゃないかしら。

箱庭世界を自由に探索でき、シームレスな非アクションバトルを採用という点は、FF12と似通ったものを感じます。
というわけで、FF12が好きな私は大いに楽しめそうです。
ストーリーに至っては、FF12より王道的なんじゃないかしら。

ストーリー的には、まだまだ序盤なので様子見。
「上腕二頭筋を破壊する」なんてどこかで聞いたことがあるフレーズもあって、ゲームアーカイブスで購入済みの「ゼノギアス」を先に遊んでおけば良かったな、と思いました。

New3DSを買ってきました!
どのサイズバリエーションを買うかは非常に悩ましたが、結局は「外出先では基本的に遊ばない」という想定で、LL(メタリックブルー)にしました。

しかし、家に帰ってからとても残念なことが判明。
充電器(ACアダプター)が、任天堂純正品ではありませんでした。
充電器が別売(旧3DSと共用)という話は以前に他の方のレビューで知っていたので、忘れずに購入したまでは良かったのですが、まさかサイドパーティ製品があるなんて考えてもいませんでした。
もちろん私だって、もし任天堂純正品が一緒に並べて置いてあれば、購入前に気付いたと思うのですが、店頭でNew3DSの箱と一緒に置いてあったのは異なるメーカーの製品だったのですよ!

店員さんも、液晶保護フィルムを薦める前に、充電器メーカーが違うことを指摘してくれればいいのに……。そして、液晶保護フィルムも買わされた、推しに弱い麻生だったのでした。
とは言えもう開封してしまいましたし、今充電したいわけなので、これを使うことにします。
……3DSって、充電時間が長いんですね(苦笑)。
やはり今日は遊べないか。

ちなみに、ACアダプターを別売するなら、SDカードも最初から大容量を選べるようにしてくれたらもっと嬉しいと思いました。

カプコンの新作ゲーム「大逆転裁判 -成歩道龍ノ介の冒険-」が、登場人物全員犬の「犬逆転裁判 -戌歩道龍ノ介の冒険-」という嘘企画ですが……
http://www.capcom.co.jp/dai-gyakuten/

シャーロック・ホームズが、本物の「名探偵ホームズ」ではないですか!
ケモナーな私としては、むしろこのゲームの方がやりたいです。

クリアしました! ※エイプリルフールの嘘ではありません。
最終セーブ記録(クリア時点)はLv.53、13時間43分でした。

日記は、せっかくここまで書いてきたので、少し長いですが前回の続きから。

まずはアストレイアの奥深く、システィアの住居へ向かいました。
幸い、道中の戦闘回数は少なく、システィアのもとで全回復もしてくれたし、帰り道はワープさせてくれたので、思ったほど大変な道のりではありませんでした。

英霊

システィアの力で飛ばされた先の洞窟で、なんと、英雄テンと対面。
そして、テンが授けてくれたのは、杖……でした。
特殊効果があるみたいですが、物理武器としては微妙です。魔術師ギルドに所属しているからこれを賜ったのかしら。
選べるものなら、スキルを揃えてある弓が良かったな。

帰還先はシスティアの住居かと思いきや、ファーグラントの手前だったので、一度ファーベルに戻ります。

紅の女豹

ファーベルに着いた途端、セララのもとに人が駆けてきました。アイリアの像が人間になり、セララを呼んでいるとのこと。
もちろん向かいますが、次が最終戦かもしれないので、これまで得た報酬を注ぎ込んで杖技を修得。残りは宝石に注ぎ込んで能力向上しておきました。
それから宿屋で夜を回避したら、出発——の前に、チルムに会っておきました。
すると、なんとその日はセララの誕生日(設定ミスで1月1日)だったようです! 誕生花と誕生石をプレゼントされるというサプライズに、大変トキメキました。

誕生日おめでとう

昼夜の経過があることはわかっていたけれど、年月日がちゃんと経過して、年をとっていくのですね。「オウガバトル64」を思い出しました。
もらったカメリアとガーベットは、最終戦まで大事に持って行くことにします。

気を取り直して、テテへ。生身のアイリアと会うも、アイリアは衰弱し過ぎていて会話もままならない状態でした。エルフの賢者なら回復法を知っているかもと……え、またシスティアに会うのですね。
システィアはこのことも承知していたようで、「魂の秘薬」を用意してくれていましたが、それならこの前会った時に渡してくれても良かったのよ?

魔王ザヴェルグ

魂の秘薬で回復したアイリアは、魔王のいる場所への扉を開くので戦って欲しいと言ってきます。
まぁ、ここまで来て、テンの杖を授かってしまったからには、今更嫌とは言えませんよね。承知します。
一瞬、街中での戦闘だと、1人か?と思いましたが、ちゃんと仲間が駆けつけてくれました。ベルフィンは単純に魔王と戦えることを面白がっているし、チャイレンは金にならないとボヤきつつ、結構陽気に未来の金儲けのための先行投資と割り切っているし、まぁ結構良い面子ですね。頼もしいです。
通路をひたすら進み、遂に魔王の元へ。
ザヴェルグに名乗るか名乗らないか、という選択肢は、魔術的には魔物に名前を知られることのデメリットがあるのでは、とちょっと悩みました。
が、ここは名乗った方が絵的に格好いいので、名乗りました。
一戦闘すると、配下になれと誘ってきましたが、それはお断り。
すると、ザヴェルグは面白いものを見せてやると哄笑しながら、外へ出て行ってしまったのでした……。

え、これが最終戦じゃなかったのか!と愕然としつつ地上に戻ると、空は赤く、魔王が3つの下僕を東西南へ飛ばし、自身は北へと飛んで行きました。
どんな行動を取るか楽しみにしていると言われたけれど……早くクリアするため、ファーベル一択です。

真なる魔王

街の人は普通に存在していたので、気軽に話しかけたところ、何も発さず消えてしまいました。この取り返しのつかない感じは「天外魔境2」の因幡の国か!
とにかく一直線でザヴェルグの所へ行きますが、下僕の一体も倒さずに来たと、怒られてしまいました。
やはり、下僕を倒した分だけ力が弱まるパターンだったようです。
完全体の魔王というだけあって、ホーリープロテクションが切れたら死んでいた局面が何度かあって苦労しましたが、なんとか撃破。魔王を討伐すると、ヴォルドを先頭に、解放された人々から讃えられました。ポリゴンではチルムの姿も確認できたので、ED後の世界で仲良くしていけたら良いな。

スタッフロールはこれまでの冒険をイラストにしたものでしたが、なかなか雰囲気があって良かったです。メルドンの兜はあんな形だったのか、なんて発見もあったし、「アイアンメイデン」のシナリオが何故そんな名前だったのかも、イラストだと良く分かりました。

物足りないところは多々あるし、アイデアに技術が追い付いていないと感じる部分があるゲームでしたけれど、それも味と思えるくらい、非常に面白かったです!
2周目は、ここまで詳細なプレイ日記にはせず、チマチマ遊ぶと思います。