• 2015年07月登録記事

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今週のタツミさん。

防衛班で勢揃いしたのみならず、班長は単独の出番や台詞がバッチリありました。
色々評価し難いアニメ化だけれど、この調子で毎週班長が出てくるなら、それだけで満足かもしれません。いや、いっそ班長が出ているシーンのみピックアップし、防衛班に特化した感想を書くというのも有りか!
なんて言って、来週から一切出番がなかったら笑えないから、止めておきます。

ヴァジュラ戦は、ただのヴァジュラなのに恐ろしい雰囲気を醸していて格好良かったです。雷攻撃もあって、ゲームを思い出しました。スタングレネードが出て来たのも嬉しかったです。ブラッドサージは、あんなチェーンソー的な武器だとは知らなかったので驚きました。
しかし、全体的にスピード感がなく、戦闘中棒立ちであることは気になりました。
ゲーム版「GOD EATER」の特徴は、ハイスピードアクションにあるので、銃撃と斬撃一閃だけの戦闘だと寂しく感じます。
また、ロングソード(リンドウ)とバスタードソード(ソーマ)で戦いかたに差が見えないのも残念でした。逆に、走り撃ちは2以降の要素だから、サクヤがやっていると違和感があります。

シナリオの方は、ゲームと変えることで既プレイ者も惹き付けようという意図は分かるし、実際、先の展開がわからず気になっているので、改変自体は面白いと思います。
演出の不自然さも、個性だと思って観るようにしています。
でも、音響だけは気になって集中できませんました。BGMが大き過ぎるだけならともかく、主人公とリンドウの会話シーンなんて、背景無音なのに、ところどころで台詞が聞き取れなかったです。ゲームなら字幕があるから良いけれど、アニメはちゃんと台詞が聞き取れるようにして欲しいです。

ところで今回、エリックが予定調和通りKIAしましたが、頭部が残っていたので、最後の言葉を聞く前にリンクエイドしてあげて!と思いました。
あと、GEBの時の世界観では、フェンリルが死んだゴッドイーターにいちいち葬儀をしてくれるとは思えなかったけれど、GE2では葬式があるんでしたっけ。

新型なのに射撃訓練を受けていないのは、指導教官であるツバキさんが無能に見えて嫌だと思いました。
ツバキさんも旧型の指導しかしたことがないから、剣→銃と順番に教えていくつもりだったのだろうと好意的に解釈したけれど、使用者本人が新型神機のギミックを一切理解していないのはやはり奇怪しいと思いますよ。訓練の全体構成も分からないまま従事させられている、ということになっちゃいますから。

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TVアニメ「アルスラーン戦記」15話「シンドゥラの黒豹」
http://www.arslan.jp

エンドカードは、まさかの西尾維新先生ショートショート2本「絵心の心得」(笑)。
いや、驚きました。当然、放送では署名を確認するのが精一杯で、後から録画で内容を確認しました。
田中芳樹先生も文字だけのエンドカードではあったけれど、あれは色紙みたいなものと考えれば許容範囲。でも会話文のエンドカードなんて空前絶後では?

戦闘では主要メンバーが力を発揮し、最近出番のなかったギーヴがキラキラ付きで(笑)大活躍、更にCパートに名場面と、順当に楽しめる話でした。
ラジェンドラが、敢えてジャスワントを押し付けて来たことも解説して欲しかったけれど、ナルサスが見破っていることを視聴者に隠して緊張させるための変更なのでしょう。
捕らえられたジャスワントも、なぜ不用心に自分の氏素性を明かすのかと思ったら、アルスラーンの境遇と重ね合わさせるためですね。ただ、アルスラーンはまだ自分の出生について「アンドラゴラスの子ではないらしい」という程度の情報しか握っていないので、親の顔を知らないという寂しさに共感できるものなのか疑問です。
まぁ、ジャスワントが仲間になることはOP・EDでバラされてしまっているから、サクサク展開するのは良いと思います。個人的には、OP・EDでバラさず、どちらに転ぶか分からない演出にしておけば、ギーヴやナルサスの台詞が生きたと思うのですが。
今回の話を観ていて、ダリューンは台詞に緩急があって良いなと思いました。戦場で気合いが入っているとき、悪友とリラックスしているとき、殿下を慰めたいと思っているときと声音に自然な変化があり、その台詞をダリューンがどういう気持ちで言っているのかよく分かります。

新年の儀式は、こういう文化表現が入るのは面白いなと思いながら眺めました。
神官であるファランギースがたまたま従軍していて、王太子がいる軍だからこそ行えた儀式みたいに見えるなぁ。

次週はついに戦象部隊出動。
アニメで馬をたくさん描くのは大変だと聞いたことがありますが、象はどうなのかな。四つ足だからこれも大変そうだけれど、期待しています。

それにしても、公式のラーメン店各社とのコラボはなんなんですか……。
http://www.arslan.jp/news/index00610000.html

田中慎弥著「神様のいない日本シリーズ」

予想外のストーリーで戸惑いました。
虐めを受けて野球を止めると言い出した息子に対し、父親が扉越しに自分がなぜ野球をしなかったか、なぜ息子に野球をやって欲しいかというエゴを語るという構造なのですが……
この父親が、話下手なのです(笑)。
とくに前半は話があちこちに飛んで、話がどこから始まりどこへ向かうのか、論旨が見えないので読んでいて疲れました。

話は支離滅裂ながら、父親を拒絶し続けた葛藤から、最終的に息子に野球をやって欲しい気持ちに至るのは飲み込めます。
また、生きているのか分からない父親に対して、自分の中に存在するのかどうかも分からない期待感を、中学生の時に演じた「ゴドーを待ちながら」を絡めている辺りは作者の巧さだと思いました。
ただ、全体的には腑に落ちない話です。
特に、祖父が豚を殺したということが、孫の世代でまで「豚殺し」と言われるほどの重大事件なのか引っ掛かりました。家畜を撲殺するのは普通ではないけれど、犯罪でもないのに、そんなに後ろ指さされないといけないのか、その辺の感覚が飲み込めなかったので、最初は、なにかの比喩かと思っていました。
また、小学生の子供に対して、中学時代の母親への性欲を喜々として語る辺りに落ち着かない気持ち悪さを感じました。息子の名前を一緒に劇をした下級生の女の子から取るというのも、そこまで思い入れがある相手とは思えないので不審です。

これだけ長い話をしているのに、扉の向こうにいる筈の息子から反応がなく、妻の気配も感じないので、「この男には、本当に妻と子供がいるのだろうか?」と疑問に思いました。
表紙絵は壁に向かっている男ということもあって、もしかすると架空の息子に向かって話しているだけなんじゃないかと……。
少しゾッとしますね。

結局、夏アニメは「うしおととら」「Charlotte」「赤髪の白雪姫」「GOD EATER」と4作品も視聴継続することになりました。前期から引き続き「アルスラーン戦記」「うたわれるもの」もあるので、どこかで息切れしそうな気がします。録画を消化するのが精一杯ですよ。
その中では「うしおととら」が抜群に面白いのだけれど、観た後、人と語りたくなるアニメという意味では「Charlotte」に軍配が上がります。
ということで、少しだけ感想。

Charlotte 2話「絶望の旋律」

Aパートは事件発生→解決とスピーディな展開。Bパートはヒロインの過去と世界説明。Aパートの反動で少し遅く、且つ語り過ぎたことでギャグとシリアスのバランスが悪いと感じたけれど、この先は進むほど酷い鬱展開になっていくぞ、という警告なのかもしれません。
私の心の準備としては、星ノ海学校こそが、科学者たちの研究施設で、生徒会は能力者を保護するつもりで実験台に送り込んでいる、と予想していますが、そんな単純な話ではないかな。

キャラクターに関しては、今のところ高城が好きです。髪色と眼鏡と一人称と声と、自分の能力を割と好きそうなところが、ヒューバート@TOGを彷彿とさせられます。ただ、昼飯確保の手段を見るに、彼は日常的に「能力を悪用している」と思うのですが、あれは良いのかな(笑)。

がっこうぐらし!1話「はじまり」

あちらこちらで評判になっているネタバレを確認してから、1話のWeb配信を観ました。
これ、ネタバレを知らなかったらもっと驚いたけれど、ネタバレを知らなかったら絶対観もしない萌えアニメの外見をしているので、やっぱり「最後まで観てみろ、驚くぞ」という評判になることを見越した作りなんだろうなと思います。そういった仕掛けを含めて、よく出来ていると思いました。
「魔法少女まどかマギカ」のニトロプラスと聞いてなるほどと思ったけれど、原作付きなんですね。