• 2017年04月登録記事

6月22日発売予定の3DSのRPG「アライアンス・アライブ」体験版を遊んでみました。
http://www.cs.furyu.jp/alliance-alive/

THE ALLIANCE ALIVE

この体験版では、オープニングから閉鎖美術館攻略までを遊べます。ただし、セーブの直接引き継ぎはできず、タレント獲得に必要な経験値だけが引き継げるようです。

見た目は、同スタッフによる前作「レジェンド オブ レガシー」と非常に似通っています。
しかし前作ほど尖った作りではなく、SFC時代の「サガ」っぽさがある普通のRPG、だと思いました。

THE ALLIANCE ALIVE 戦闘

「レジェンド オブ レガシー」はキャラクターがキャッチーで、見た目の段階で「好み」と思ったのに対し、本作はそれほどピンと来ませんでした。しかし体験版で動いている姿を見ると、思っていたよりずっと可愛く感じます。
勝手に民家に押し入った挙げ句、箪笥の金を巻き上げて「これだけか」と評するところは笑いました。アーシュラの尻に敷かれてるガリルなのに、なんでこんなところだけ強気なんだ。

THE ALLIANCE ALIVE たったの5Soか

ただ、アーシュラの倫理観は、ずっとこの調子なのか心配になります。「青い空の絵が見たい」という非常に個人的な理由で遺跡の壁を破壊して不法侵入した時点で、この世界における人間と魔族の関係性とか色々考えて唸ってしまいました。まあ、だからこそ形見を使ってでもガリルを守り、罰を受けたことにも落ち込まないのでしょうが……。

THE ALLIANCE ALIVE イベント

イベントシーンは、今時、音声がないことも驚いたけれど、音声がないのにオートで進むという点にもっと驚きました。私は問題なかったけれど、人によっては早く感じそうなテンポだったので、音声を入れるか、ボタン送りタイプにするかした方が間違いがないと思います。

戦闘は、それほど悩むところもないコマンドタイプです。
武器攻撃をしていると「覚醒」によって新しい戦技を習得する、という「ひらめき」に近いシステムが採用されています。

THE ALLIANCE ALIVE 覚醒

体験版仕様なのか、武器の資質を持っていると結構な頻度で「覚醒」が発生するため、多彩な技を繰り出して戦闘を楽しめました。
更に、「覚醒」による新規技獲得だけでなく、戦技自体のレベルアップもあるため、コツコツと強化に励みたくなって、体験版のシナリオが終わってからも、しばらく戦闘してしまいました。

ただし、UIはイマイチ。メニュー起動が「Y」ボタンだったりする独自性は、あまり意味がないと思います。
戦闘中に説明や敵の情報を確認しようと画面を切り替えるときも、直感的な操作ができず、妙にもたつきました。

全体的には「お話さえ面白ければ化ける」と思える体験版でした。
立ち上がりは弱く感じたけれど、体験版の最後に大きな展開があって本編への興味を引いています。この作りは、シナリオ担当に入った村山吉隆氏(幻想水滸伝1〜3)らしさを感じます。
なにより、前作最大の問題点(シナリオがない)に対応して来た辺り、フリューも単に著名クリエイターの名前で売るのでなく、真面目に作っているんだとわかって好感が持てました。そろそろ、フリューから傑作が一本くらい出ても良いですよね。

「テイルズ オブ シンフォニア」がパチスロ化。
http://www.kitac-tos.jp

テイルズオブシリーズには前例があるので、パチスロ化にも、そういう時が訪れたか……と受け流せました。
個人的に好ましくはないけれど、パチスロ化で収益が出ると見込まれる程度には、まだファンがいるということ。そのことは純粋に凄いし嬉しいと思います。

現在までに公開されているPVで見られるアニメパートは既存ばかりですが、どうせなら、デスティニーみたいに新規アニメパートを大量に作ってくれれば良いですよね。パチスロの仕組みや用語がまったくわからないけれど、チャンスゾーンが「五聖刃バトルミッション」と名付けられているようなので、五聖刃に新イラストはあるかも。五聖刃ファンは見逃せませんね!(笑)

ただ、シンフォニアなら「シンフォニアアタック」は「ユニゾンアタック」にして欲しかったし、クラトスが仲間扱いされてないのは普通にショックです。どのルートであれ、彼は九人目の仲間だと主張しておきます。

170405.jpg

「パティスリー アルカション」練馬店に立ち寄ってみました。
http://arcachon.jp

※本店は保谷。以前は、吉祥寺店もあったのですが閉店した模様です。

なかなか広々した店内では、ケーキの他に、焼き菓子、マカロン、チョコレート、パンなど豊富な商品を展示。レジ近くにフェーブが飾ってあったので、季節外れだけれどガレット・デ・ロアがあるのかと勘違いして、少しショーケース内を探してしまいました(苦笑)。
店内には机と椅子が設置されており、店内飲食も可能な様子。ただ、買い物客との仕切りがなく、外からも丸見えなので、ここで飲食したいとは思いませんでした。

ケーキのサイズはやや小さめですが、かなり凝った作りなので十分。
お値段も適正で、割と買いやすく感じました。ただ、焼き菓子を追加するとお値段がかなり高くなるのは、仕方ないのかな。

デュネット(写真左)

仏老舗パティスリー・マルケのスペシャリテである、円錐型のクッキー。日本で製造・販売を許されているのは「アルカション」のみ、ということで食べるのを楽しみにしていました。

実際は、食べる前からコニャックの香りにクラクラと目眩がしました。かなり強く洋酒の癖が出ています。弱い人は、酔うのでないでしょうか。
更に、焼き菓子という印象を覆す予想外の食感でした。噛んだ瞬間、ぐしゅっと潰れてしまうのです。形状から「高級たけのこの里」をイメージしていただけに、最初の一口目はショックを受けました。
それもそのはずで、中身の大部分はマジパン(アーモンドと砂糖)なのですね。残念。マジパンにはどうも苦手意識があります。
ただ、想像と違うというだけで、味自体は良いです。

モンブラン(写真右)

モンブランといえば、どんなパティスリーでも大きくは外れない定番商品ですが、このお店の場合は、固定観念を覆す独自のモンブランに仕上がっていました。
構造としては、底がタルト生地。タルトの本体部分には、苦みのある栗クリームが詰まっています。その上、ケーキ全体の芯(栗が一粒入っていることが多い)部分に、チョコレートコーティングされた焼きメレンゲが入っています。最初、あまり硬いのでビスケットかと思いました。これも、若干苦みのあるお味です。
その上は、内側に無糖の生クリーム、表層にマロンクリームが乗った、ごく普通のモンブランの外観と味をしているので、下層の別物感に驚きました。
すべての要素をスプーンに掬い、合わせて食べると美味です。ただ、どうしても焼きメレンゲの上下で分離してしまい、食べにくいので、巧くその美味を味わえないのが難点でした。

ベイクドチーズケーキ(写真中央)

凝ったケーキ揃いなのかと思いきや、こちらはシンプルなチーズケーキ。
ただし、生クリームだと思った上層のクリームが、非常に濃厚で酸味のあるチーズクリームだったという点は予想外で、やはり独自色の強いお店だな、という印象を受けました。

写真は撮らなかったのですが、他に「フレジェ」「エキノスク」等も頂きました。「エキノスク」は、濃くまろやかなチョコレートムースが美味しくて、満足度が高かったです。
なんだかんだ言いつつ、「次はどんな工夫が施されている?」と気になるパティスリーでしたので、通うのも面白そうです。

坂井希久子著「ウィメンズマラソン」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
2年前、予期せぬ妊娠のためロンドン五輪を辞退し、日本中からバッシングを受けた女子マラソン選手・岸峰子。リオ出場を目指し競技に復帰した峰子だが、長距離ランナーの才能を見出した恩師は後輩の指導に力を注ぎ、目も向けて貰えない。それでも意地で走り続ける峰子は、五輪選考を賭けて名古屋ウィメンズマラソンに出場。勝負を通して、走りたいという自分の気持ちに折り合いを付けていく。

読了時の印象は爽やかな作品。
女性ランナー同士の戦いには陰険な要素もありますが、最も重要なライバルである後輩の辻本が、根アカで善良な点に救われていると思います。また、試合の駆け引きが正々堂々としたものなのも良かったと思います。

ただ、読んでいる間は気にせず楽しめたのですが、改めて感想をまとめようと思い返すと、主人公が陰険で、「甘やかされて育った女」としか言いようのない、嫌な部分を見せるのが気になりました。
そもそもの原動力が嫉妬。被害妄想が激しく、他人を批判する。自分の行動は棚上げする。自分からは謝罪しない。娘の育児は母親頼りにしておいて、娘の成長を見守れないと嘆いてみせる。愛想がない。etc.
彼女が監督たちから本当に不当に扱われているならば、憤るのも当然だけれど、実は専属コーチ付きの非常に恵まれた環境で、文字通り夢に向かって走っているのです。
よくこんなキャラクターを主人公に据えたものだ、と思ったら作者も読者から受け入れられない可能性を危惧していたようです。

単純で嘘もあまりつかないけれど、被害妄想も強いし、嫉妬深い。読者に受け入れてもらえないのではと最初は心配したほどでした
http://hon.bunshun.jp/articles/-/3954

もちろん、妊娠は不祥事というわけでもないのに、嫌がらせされたり、身内にも被害が及ぶことは良くないと思います。
しかし、峰子が悪役(ヒール)にされた自分に酔っているような面もあり、読み進めるほどに同情が薄れました。こういう印象もなかなか珍しいものですが……。

現在地:EPISODE グラディオラス

FF15 EPISODE GLADIOLUS

キャラクター別有料DLC第一弾「エピソード グラディオラス」をプレイしました。
このDLCは、グラディオを操作して、本編での離脱期間中にグラディオが挑んだ「王の盾」の試練を体験する内容です。

遊び始めて直ぐ、「これはアクションゲームだ!」と愕然としました。

メニュー画面

ご覧の通り、グラディオにはレベル設定がありますが、経験値が入らないため、これ以上強化できません。装備も衣装(警備隊の服かジャケットオフ)しか変更できません。
ポーションやフェニックスの尾といった回復手段はありますが、個数制限があるし、途中の中ボス3体とギルガメッシュ戦はグラディオ1人で挑む必要があるため、本気でアクション下手という方は難しいかもしれません。操作自体はFF15本編に近い、簡単な作りですが、高スコアを狙うには「ジャストガード」が必須スキルと思われます。私はこれが不得意なため、早々にトロフィーコンプリートは諦めました。

グラディオとコル将軍での戦闘

アクション寄りに調整しただけあって、コル将軍との多彩なリンクアタック、パリィ攻撃の豊富さといった、魅せるアクションの楽しさはあります。大剣なので、基本が範囲攻撃というのは爽快でした。

グラディオ戦闘

それから「朽ちた柱」を引き抜いて振り回し攻撃ができるのも、楽しい点。
純粋に攻撃方法として重みがあって迫力だし、絵面も笑えるし、パワーキャラらしいアホっぽさがあって、個人的には凄く好きです。

朽ちた柱

柱を担いでのしのし歩く姿を見て、「シャドウハーツ2」のヨアヒムが好きだったことを思い出しました。

また、キャラクターの行動によって、フィールド上のオブジェクトが破壊される要素は、Chapter13のグラディオルートにも搭載されていましたが、非常に自然にできています。
ただ、DLCもChapter13も基本的に薄暗いエリアが多く、見た目が地味なので評価には繋がらないと感じました。

テルパの爪痕

途中一回開けたエリアに出る以外、息苦しいダンジョンが続きますが、道中、コル将軍と最大4回のキャンプをして、30年前の話などを聞くことができます。

キャンプ

修行に付き合わされた挙げ句、4回もカップヌードルを食べさせられるコル将軍は、哀愁たっぷり(笑)。正直、グラディオより将軍の好感度が上がるエピソードでした。

一方、DLCボスキャラとして採用されたギルガメッシュは、私としてはギルガメッシュらしさを感じない造形&キャラクターで、正直ガッカリしました。

FF15ギルガメッシュ

オリジナルのキャラクターを出しても興味は引けなかったでしょうけれど、ギルガメッシュを名乗らせるからには、もう少しオリジナル(FF5)のイメージを踏襲して欲しいです。「イメージ違いも面白い」と評価する方はいるかもしれませんが、麻生は一番好きなFFシリーズがFF5なので、この点は譲れません。
これに比べたら、FF12の「謎の男」は、凄くオリジナル再現していたと思います。あ、FF12がやりたくなって来た……。

ストーリーは1時間程度で終わる内容でアッサリ。グラディオの行動に納得したり、好感度が上がるというほどの印象変化も私は受けませんでした。
コル将軍の過去とクレイラスが語ったという言葉は、少し響くものがあったけれど、「王の盾」とはアミシティア家を指すわけでない?とか新たな疑問も生じてしまった辺り、FF15らしい詰めの甘さを感じます。
ただ、修行の顛末を聞くノクト一行のキャンプ風景はいつもの「4人のノリ」でニヤニヤしました。


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