葉鳥ビスコ作「桜蘭高校ホスト部 16」
感想が遅くなりましたが、今回はちゃんと事前に確認して発売日に買いました。
まず、決闘にはモリ先輩が勝って、安心しました。
決闘前にモリ先輩はハニー先輩に勝てないと言う話があったことで、これは逆にモリ先輩が勝てるフラグだなと多少安心はしていたのですが、やはり実際に勝って貰えると嬉しいですね。
また、彼が進学先を周りから言われて唯々諾々と決めるようなキャラだったのなら残念だと思っていたので、オチがぬいぐるみのことだったと言うのも良かったです。
そして、一時は弟コンビがホスト部入りするのかと思いましたが、今後もあくまで部員レギュラーはハニ&モリのままいくようで、最終刊までの購入続行も決まりました。
全体のお話自体は、ラストに向けて大きく舵を取ったなと言うところで、しかしずっとそんな感じの谷間が続いてますね。一応特出すべき事件も起きているのに、ちょと「繋ぎ」感が続いてます。
鏡夜が「ホスト部」を存続させようと動くようなのに、モノローグでホスト部の営業自体は復活しないと分かってしまったのは、良かったんでしょうか。ホスト部と言う組織がどうなるかと言う結末よりも、もっと重要な展開をすると言うことなんでしょうけれど、今のところ須王家の様々な思惑には、そこまで物語を引っ張る力を感じていない麻生です。
番外編は、双子の祖母話は私の中では今ひとつ不発と言う感じでしたが(と言うか、双子の家族話で面白いと思ったのは教育係のお話だけなので、常陸院家と感性が合わないのでしょう)、ハルヒの両親の過去話はほんわかしていて、それでいてギャグも盛り込まれていて面白かったです。