• 2009年04月28日登録記事

ホゲが登場してない場面が続く事もあり、なるべく纏める方向で書こうと思いましたが、第8場を入れると異常に長くなるので割愛。ホゲ様登場シーンとそれ以外の文章量&熱意が違うのは、仕様です。

【第5場 国内城下〜ポンファ通り】
ヒョンゴとスジニは国内城下の街で、コムルの民が仕えるべきチュシンの王を探していた。
ヤン王は重い病の床にあった……

色々な小芝居が盛り込まれていて、何個も目が欲しいポンファ通りですが、押さえないといけないポイントを絞るとこんなにコンパクトに。
上記シーン説明で名前を省いたヒョンミョン@望海は、実年齢の影響で若者印象ですが、実際の役の年齢は恐らくヒョンゴ村長と同世代ですよね。そのヒョンゴは、三十代だろうなぁと推定。ヒョンミョンは、二十代前半がいいとこかな。まぁ、老け役が多い芝居なので、若い子が問題ない範囲で若い役作りするのは良いと思います。
尚、ヒョンミョンが鴨を売る口上「煮たり焼いたり刺身にしたり」で初回は吃驚したのですが、鴨刺身って普通に存在するんですね。ちょっとお味が気になります。
舞台は遊女たちの登場で、一気に華やかに。ポンファ通りって、観劇中はメインストリートみたいな印象を持っていたのですが、遊郭が面してるっておかしいですね(笑)。どう見ても真昼間なのにホゲ様も堂々と入って行くしなぁ。遊女と言っても、キャバクラ程度のものなのかも知れませんね。まぁ、遊女って時点ですみれコードに抵触してるので、あまり考えない方が良さそう……。
ポンファ通りに現れるホゲ様の服は、ここだけの衣装みたいですね。一応お忍び風なのかな。その割に部下引き連れてますが。豪華な衣装は他に沢山あるけれど、なんだか貴重な茶系の服で、個人的にお気に入りです。
で、ここから登場するイルス@日向が可愛くて堪りません。ポンファ通りでホゲ様に「どうします?」と尋ねた時から期待顔。「一時間だけだぞ」が出ると、満面の笑みでガッツポーズしてからお気に入りの遊女の腰に手を回してるのが可愛い。
スジニの「格好よくて強そう」評には、どうしても違和感が付きまといます。格好良いはファンだから同意しますが、大空氏はただ歩いてる姿だけでは強そうに見えないです。次回星組版ホゲ役の凰稀かなめにもこの台詞があったら、たぶん私は客席でズッコケるでしょう。
通りすがりのサリャンがヤン王の病気のことを声高に説明するのは、わざとだと思うのですが、話し掛けられなかったらどう広めるつもりだったのか、と言う疑問を考えると、単なる偶然? とは言え、プルキルは五部族の長たちに紹介される前からヨン家に出入りしていた様子なので、セームの毒殺計画を後押ししていた可能性も否定出来ません。
色々なキャラを登場させた上で、次の展開へ続く説明で〆るシーン作りは、飽きさせないし無駄がなくて良いですね。この公演に関しては、がっつり組んだ少人数芝居より、こういう群衆シーンが楽しくて何度もリピートしてます。

【第6場 王宮の回廊〜書庫】
【第7場 ヤン王の寝室】
王宮内の書庫で、タムドクは天地神堂の見習い巫女キハと知り合い心を許す。
タムドクの依頼でヤン王の容態を看たキハは、王の侍医がトリカブトを投与している事に気付く……

前場で「文字も読めない」と揶揄されている王子が書庫で本を読んでいる、と言うシーンは、タムドクが隠している本当の姿を暗示していて流石の小池先生演出だと思います。ダイナミックな魅せ方に眼がいくし、当然そちらが何より非凡なんですが、こういった細かい印象の積み重ねは重要ですよね。と言っても、この劇の場合展開が早くて、そんな細かい演出意図に気付いたのはDVDでなのですが。
病の床にあるヤン王@星原は、病気の演技をしながらも王の威厳があり、さすが専科。
キハ@彩音は、何を演っても同じ印象であまり好きな演技者じゃないのですが、このシーンで、王の前に跪くキハにはちょっと惚れました。結局いつまでたっても「抜擢された下級生」って雰囲気で売るキャラなのかな。