• 2009年05月登録記事

早くも星組版の配役が発表されましたね。1ヶ月公演って、早いな!もう今月末から月組エリザなのか!
星組生が大量退団の影響でまったく分からなくなってしまったので、自分用に花組配役との比較表作って予習中です。
花組になかったヤン王の前の王「ソスリム王」が出て来るので、お話は大分変わりそう。ヒョンゴの年齢もドラマ並に上がって、年齢関係はすっきりするかも。しかしチュムチの比重は重くなりそうなのにタルビ役がいない謎。
星組版公演初日までの完遂目指して、花組版の感想を続けます。

【第12場 ポンファ通り】
ヤン王の快気祝いとして、高句麗の五部族の長の息子たちによる武道大会が開かれることになる。
お忍びで街に出たタムドクは、スジニ達と知り合う……

コムル三人組が見事なリードで歌う楽しい導入。ただし、5場に比べるとモブの動きが固定的ですかね。真ん中の芝居があって、その周りにモブを配置って感じが多いように思います。
チュムチ@朝夏が冒頭からモブの中に参加しますが、ちゃんと「顔キャラ」だと分かる目立ち方で、さすがスター候補生。髪の毛が凄いトサカだってるのも一因でしょうけどね。ちなみに、収録日は取り返した財布で黒籤を買ったみたいです。
籤を買う為に並ぶ人々が色々小芝居やってるそうなのですが、あまり見ていた記憶がなく、観劇時何処見てたのかちょっと自分でも謎です。11場の「炎の巫女」で魂抜かれて、意識が戻って来てないのかな……。
スジニがちゃんと財布をスってることに、DVDで気付きました。なんでこんな簡単な展開を見落としてたんだろう。
ピンクの衣装が目立つチャンミ@華耀きらりは、ホゲ様がお気に入りだった遊女ですね。「この頃ちーっとも顔を見せないのよぉ」と拗ねるのがもの凄く可愛いです。華があるし、銀ちゃんの恋で朋子役だった事を思い出すと舞台度胸も芝居心もあるので、これから楽しみな娘役。新人公演主演をしてないらしいのが残念です。
タムドクとスジニが飲みに行って、トラジの店はやはり唯のお酒飲む店だなと気付くのと入れ違いに、パソンが成長後姿で登場。一曲歌って踊る姿のキレは流石です。ただ、桜一花は芝居上手だと思っていた期待の裏返しか、台詞が一本調子に聞こえてしまいました。役の姉御肌な雰囲気を出す為かも知れませんけれど、少し張り過ぎじゃないでしょうか。
あと、パソンがチュムチを「シウ部族」と呼びますが、チュムチはセドルと同世代のキャラ作りなので、初見の時は五部族の部族長の息子の一人なのかと思ってました。後で重要なキーワードになる訳でもないので、別の台詞に変えてくれると、引っ掛からなくなって良いかと。
「都会でブイブイ言わせてる」の身体張った寒いギャグは、東京だとウケてた印象ですが、収録日のお客さんはあんまり反応してませんね。「タムタム」の件も全然反応してないし、音声編集しすぎでは。
チョルロ部族に、東北弁訛りを喋らせたのは白眉だと思います。セドル@月央和沙は立ち姿は格好良いのに、喋ると朴訥で真面目な田舎者が丸出しってのが良いですね。
そして、セドルとチュムチを嗾けておきながら自分は回避するイルス。相変わらず出てくるだけで身悶えしてます。赤と黒の衣装、凄い似合ってますよね。陰陽五行を無視してケマ部族が赤で良かった! ただ、ここで目に付いたのですが、日向は喋りが激しいので、動作なしで台詞を言えるようになって欲しいかな。舞台なら多少やり過ぎても広さで中和されますが、映像の場合は過剰に見えますね。
にしても、何故イルスはパソンの所に槍を発注したのでしょうね。ケマ部族御用達の鍛冶屋はいないのかな。だとしても、悪事なのだから、製作後にパソンを拉致なりするべきだったのでは。この辺のツメの甘さがイルスかなぁ。
チュムチとセドルの喧嘩は、同期同士だからか、手加減なしで良いですね。
さて、タムドクは、一般人に紛れて武道大会観戦に行ってしまいましたが、王の快気祝いと言う一大行事に、王子が公式に出席してなくて良いんでしょうか……。

【第13場 高句麗一武道会】
武道大会でホゲが卑怯な手段を使い優勝しようとしている事を知ったタムドクは、チョルロ部族の補欠と偽って勝負に参加し、ホゲの悪事を暴く。しかし同時に正体がばれ、王子が一部族に肩入れした罪から糾弾される。ヤン王はタムドクを謹慎させた上で、謹慎後には王位を譲ると宣言する。だがタムドクは王位継承の放棄を宣言し、キハと共に逃げ出す……

各部族色にまとめた4人ずつのチームが、それぞれ紹介と共にダンスする13場導入。最高に格好良いシーンを大空センターで見られることに、小池先生へ改めて感謝しつつ、この1分程度のコーラスばかり何度も見返してしまいます。振り付けは黒軍が一番好み。
それにしても部族長の息子達は、ソノ部族:浦輝ひろと(89期)、スンノ部族:瀬戸かずや(90期)、カンノ部族:輝良まさと(91期)、チョルノ部族:月央和沙(88期)と若手揃いで、ケマ部族:大空祐飛(78期)が此処に同年代の顔で混ざってる事に対して、どちらを賞賛すれば良いのかちょっと悩みます。
あと、ここで銀橋芝居が入るために、本舞台でキハが踊ってる事が気付きにくいのはどうしたものでしょう。良いのかな?
「皆待ってる、ヨン・ホゲを」の後のコーラスが何と歌ってるのか分からず、字幕が欲しかったなぁと改めて思います。
一方、大会の観客の声は、舞台では全然聞こえなかったのですが、DVDだと音声編集の為か、鮮明に聞こえますね。でも、タムドク周辺の人々の声が中心で入ってるので、ホゲ様を応援する女の子達の声が聞こえなくてガッカリ。これはファンだからと言うより、シナリオ上の演出として一考願いたいところ。
赤軍は、イルスとチョクファン以外のもう一人が誰なのか謎に思ってましたが、鳳真由なんですね。新公ホゲだから彼女が選ばれたのかな。大会中5秒程その赤軍三人だけで踊るシーンがありますが、視線を釘付けにするのは全ての動作が機敏でビシっと決まってるイルス。チョクファンは身体の使い方が大きくて優雅。鳳は動きは付いていってるけど、アピール力はまだこれからかな?
ホゲが無敵過ぎて、仕掛け槍を使用する必要性は感じられません。原作だとホゲ自身ではなく周りが勝手にした事だそうですし、実際それでも問題ない展開だと思います。でも、自分から道を踏み外したと言う形の描写に敢えて変更してるんでしょうね。そうそう、仕掛け槍で攻撃すると、打ち合った瞬間相手の槍が折れたり、と非常に細かい小道具使いをしてることにはDVDで初めて気付きました。この舞台、道具が多くて本当に大変ですよね。
DVDでは、ホゲが本舞台に戻ってきた所で、一瞬客席のプルキルを挿入しているのですが、なんだかその満足そうな顔が、自分の剣闘士奴隷の活躍にご満悦な様子に見えました。昨日のSS解釈でいけるかも!
「赤軍勝利」が宣言された瞬間、ホゲがすごく晴れやかな笑顔を見せて、これが最後の笑顔なんだなぁと思うと凄く胸が痛くなります。
タムドクが王位継承放棄を宣言すると、ヒョンゴが杖を手に持って凄く悲しそうな、難しい表情しているのですが、この演技、良い表情なんだけど、私は文句を付けたいです。ヒョンゴは、この時点で既にタムドクがチュシンの王かも知れないと思い始めてる顔ですよね。でも生まれた日の事は知らないんだから、このシーンで玄武の神器が光ったのは、ホゲの怒りだと思う方が妥当の筈。現に、プルキルは本気か騙されてか謎ですが、ホゲの怒りで朱雀の神器が光ってると宣言してますしね。
ただ、これは未涼の解釈と言うより小池先生自身が「タムドクがチュシンの星の夜に産まれた事は秘密」と言う設定を、時々都合良く忘れて、時々思い出し、と言う形で使ってるように思えてなりません。

 女は死の床で呪いの言葉を吐いた。
 プルキルは、若者の瞳が薄暗い雲に覆われ陰っていく様を見た。後は、その背を押すだけで良かった。伸ばした手で触れると、チュシンの星の祝福を受けた魂は抵抗なく闇の中に落ち、その輝きを失った。
 これで、王は半身たる将を失った。
 さて、プルキルがもぎ取った牙は、本来の主を喰い千切ることが出来るだろうか。


プルキルは、ホゲがチュシンの王でないと完全に発覚した二幕後も、ずっとホゲに対し「ホゲ様こそチュシンの王」と吹き込み(そして嫌がられてる/笑)、かなりの財をつぎ込んでるようですが、どんな思惑でホゲを王にしようとしたのでしょうか?
パターン1・最初は本気でチュシンの王だと思っていた
パターン2・最初からチュシンの王ではないと思っていたが、利用する為に唆した
あれだけ大きい存在感を放つ悪役で、キハを除けば作中唯一の魔術士であるプルキルが、パターン1「真の王を読み間違った」とするのは、ちょっと悲しかったので、パターン2「初めから企みごと」で検討した結果が、このお話。
一応、脚本は変えずに、この方向で解釈する事が可能でした。
真のチュシンの王は、そう容易く思い通りに動かせないだろうと踏み、ホゲを王にすることで、目覚めた神器だけを頂こうと言う画策。うん、そうすればプルキルの恐ろしさ、強さは揺らがない。星組版はこの方向でいきませんか!?

本気でトップアイドルを目指すiM@S(真・千早・あずさ)は今日もレッスン三昧。

3週目
取り敢えずダンスが流行一位なのと、得意レッスンがこれだけなので相変わらずポーズレッスン。6回AのGood判定。
これでイメージがダンス系へ変更。アイドルLv5へ上昇。

4週目
馬鹿の一つ覚えで連続3回目のポーズレッスン。5回A、1回BのGood判定でしたが、全Aに拘ると進めない&他のレッスンが出来ないので、GoodならOKと言うことで今後も進めます。
最年長あずささんの「はい!」が、ユニット内で一番高くて可愛い声だと思います。

ボーカルは歌&衣装補強が強いので、そろそろ地力を高める為に歌詞レッスンをしようかなと思った5週目。
が、千早さんがサボるサボる。キャラ設定の割に意外とサボり魔ですよね。さほど高過ぎるテンションでもないのに、気分屋だなぁ。1stプレイの時も何度かサボられたけど、今回は許さないぞと何度もロードし直しましたが、先に進めないので諦めて一旦終了。

ところで最近気付いたのですが、ファンからのプレゼントって、既に持ってる物が選択される事がありますよね。凄いガックリします。
やはり本気のアイテム獲得プレイをもう一本平行しないと駄目でしょうか。もっと衣装&アクセサリーを自由にカスタマイズしたいぞ!
……人はこうして、DLCに手を出す訳ですね。ネット繋がってなくて良かった。

川越に行って来たので、「いちのや」のうな重(松)を食べてきました。
http://www.unagi-ichinoya.jp/

鰻は苦手な方も多いようですが、私は好物です。
タレは甘め濃いめ。掛け具合はとても適性で、米に程よい染み具合。
お重には、ふっくら御飯がしっかり入っていてお腹いっぱいになりました。
肝心の鰻は、凄く柔らかい! ほとんど噛む事無くお口の中でとろけてなくなりました。美味しかったです。
他店に比べるとお値段がちょっと張るかな?と思ったのですが、食べたら納得でした。よく考えたら宮川の鰻にも大抵同額払ってますしね。
混み具合には閉口しましたが、回転は速かったと思います。待ち時間に個室をチラッと覗いてみましたが、落ち着いた雰囲気で良い感じのお席でした。大広間も各テーブルと充分離れてるので、そんなにガヤガヤ五月蝿いと言う事もありませんでした。
強いて残念だった点を上げると、掘り炬燵だと楽かなぁと思うのと、山椒が席備え付けられてなかったことですね。

最後に、どうでもいい話ですが「いちのや」と打ったら「壱埜や」に変換されました(笑)。

ようやく幕が空いてから50分経ちました。あと2/3だ!

【第9場 運命】
セームの死を知ったタムドクは自責するが、キハが慰める。いつしか二人は想いを寄せ合う。しかしプルキルはキハを操り、ホゲへ近付くよう命じる……

小池先生名物、歌ってる間にメインの話題がすり替わる銀橋ソロ。
前回書いた通り、8場の解釈を間違っていたので、ここで悲痛に歌われても、と思っていました。「親友を失った」って、セームを死に追いやるつもりがなかったなら、誤解を解こうと努力すれば良いのに、速攻卑屈モードに入ってるものだから、手に負えない人だなぁ。
この辺は完全に脚本の問題かなと思います。雰囲気に流されると「タムドクが可哀想」って気になるのですが、それは完全に役者の力。折角良い芝居してるのだから、脚本も整合性のとれた物にしてあげたいとつくづく思います。
で、キハを詰問するプルキルは、やはり「ヤン王を殺してホゲを王位に就ける」計画に一役買ってたのかなと思います。でも火天会って、王宮の中にも相当数忍び込めるし、毒殺なんて面倒なことしなくてももっと簡単に簒奪出来るのに、やりたいことがいまいちよく分からない悪役です。
しかも、ホゲをチュシンの王だと本気で思っているのか、それともコマとして役立てるつもりなのかも謎。脚本は後者のつもりで書いて、でも壮は前者の解釈で演じてる、と考えてしまうくらい腑に落ちなさ加減があります。でも小池先生は演技指導厳しいそうなので、解釈違いって事はない筈ですよね。巧く咀嚼出来ない私がおかしいのかなぁ。

【第10場 ヨン家・セームの通夜】
セームの密葬が行われるヨン邸で、プルキルに操られたキハは「ホゲこそチュシンの王」と朱雀の神の託宣を下す。ホゲはキハに心奪われる。
ヨン・ガリョはプルキルに唆され、タムドクを陥れる罠を計画する……

大空アングルは、私の観劇時オペラ視点とまったく同じです。微妙に白目剥いてるのも愛おしいのは重傷ですな。
腰掛けて項垂れた後、父親達の企み話は耳にしつつも自分の中の整理に忙しくて聞き流してるのに、プルキルの「タムドクの仕業と見せ掛ける」の台詞で、初めて顔を上げるのが、タムドクへの友情を感じさせて好きです。父親が陰謀に同意する瞬間少し驚いた素振りがあって、やはり息子から見ても、ヨン・ガリョ自身は野心の薄い比較的善良な貴族だったのだろうと思います。
ホゲはタムドクと違って自己主張できる若者なのに、陰謀に対して言い募らないのは、母親の事を持ち出された為ですね。マザコンなのか。
彩音を美人だと思った事はないですが、キハの炎の巫女衣装は、髪型も凝っていて綺麗だと思います。キハは美女でないと説得力に欠けるので、。
キハと二人で話すシーンは、表情がちょっと子供時代に戻ってる時があるのと、キハが気を失った後から退室するまでは、ずっと彼女の顔から目線が外れない辺り、ホゲの中で凄く大きな存在として残ったのだと感じて可哀想になります。
その言葉を真実か、と何度も疑っているのに、それでも縋らずにいられない。
ところで、リピート6回目くらいに、捏造の神が降臨しました。
ホゲは、タムドクがチュシンの王だと気付いてるのでは? だから、キハが既に「ホゲがチュシンの王」と偽神託を下しているのに、何度も執拗に「タムドクはチュシンの王なのか」と聞くんですよね。でも、彼女は答えをくれなかった。本当は自分は王でない筈と思いつつ、炎の巫女の神託通りの道を行こう、だから巫女がその道を照らしてくれ、と言う歌なのでは。とすると、キハがタムドクと駆け落ちした展開は、ホゲにとって最大の裏切りになるのですが、それはまたその時の感想で。
あと「正しく王座を得たい」と言う割に、このあと武道大会で特製槍を使う辺りにホゲの考える正しさが見えなくて観劇中謎だったのですけれど、「正しく」は、正しい手段のことではなく、王になる事自体に掛かってるような気がしてきました。
それにしても「炎の巫女」はユウヒのキーに合ってるのか、素直に歌えてると思います。良い歌だ!
でもこの曲だけ何度もリピートしてたら家人に見つかり、「壱埜のご贔屓って、歌はうまくないんだね」と非ファンらしく的確な批評を頂いてしまいました。しかし「ダンスより歌の方が巧いと思う」と返答してしまったあたり、私も正直者です。

【第11場 ヤン王の寝室】
ヤン王は、タムドクが聡明な面をヨン・ガリョに明かしてしまった事を咎め、キハの素性も疑って面会を禁じる。タムドクは、人を疑わねばならないような王にはなりたくないと考える……

ただの思い付きですが、市井の男に云々と言う話は、9場から此処に移しても良いのではないでしょうか。まぁ、此処ではキハに意見を聞けないから無理な相談ですが。
それにしてもヤン王の「王は他人を信用するな」主張は、敵の多い王者としては当然の姿勢ですけれど、物語の主人公の父親としては、ちょっと問題があるような……。原作ドラマでの理由を教えて頂いたので、タムドクを思う親の愛ゆえと分かるのですが、夢の世界である宝塚の物語的には合ってないよなーと思ってしまうのです。