• 2009年05月30日登録記事

そろそろ星組版公演が始まってしまうので、心持ち急いで花組版感想をまとめ中。

【第5場 マッカツ】
マッカツを占拠したホゲだが、白虎の神器を見付ける事ができず民衆を虐殺する……

なるべく雰囲気を出す為に地名を漢字表記していたのですが、マッカツと言う地名が漢字が出ませんでした。残念です。
非常に短い場なのですが、出だしの音楽聞くだけで気が高まります。
神器が見つからない事を報告するイルスは、まるで犬が耳と尻尾を垂らしてるように見えて、先の出番ではあんなに悪い顔をしていたと言うのに、凄く可愛い顔に変化しています。ホゲ様の前では借りてきた猫状態。
そのホゲ様は、完全に「目がイッてる」様子で、イルスの丸めた尻尾を踏みつける勢い。
ここで「賞金を出し、密告させるのだ」と言ってますが、一件もタレコミはなかったのでしょうか?
偽の神器を差し出す悪い村人が出て来るような展開があっても、面白そうだなぁと思います。ちょっとネタに出来そうです。

【第6場A 阿佛蘭寺】
キハはタムドクの子を身籠っていたが、ヤン王の遺言に従いタムドクから憎まれることを決めていた。
プルキルはキハをホゲに嫁がせる事にする……

下手銀橋近くからのアングル、格好良いです。プルキルのヒタヒタと忍び寄る巨大な悪と言う雰囲気が、カメラアングルとマッチしてると思います。それに、こんな一列目席は普通座れないので、興味深い視点です。
少女キハは何度観ても美少女ですね。風の噂によると、凄い大根らしいけれど、美しい事は素晴らしい武器なので、是否早く成長していい役者になって欲しいです。

ちょっと思い付きで短いお話をこちらに。

【第6場B 王宮内】
西百済から帰還したタムドクたちの歓談の中で、スジニが東百済の姫にして、黒朱雀の転生であることが判明する。
タムドクに想いを寄せていたスジニだが、タムドクからは兄妹のようでいて欲しいと言われる……

舞台では本筋に関係のない、スジニイベントの消化。
黒朱雀の転生と言われて、みんな大変な勢いで反応するけど、黒朱雀と言うものは一般人に普通に知られてるのでしょうか?
スジニは、かつらが微妙に大きいのか、頭が大きい幼児体形で、ビジュアル的にはあんまり好みではないのですけれど、さすがに愛音羽麗の演技は深いです。
ただ、二人の会話があまり噛み合ってない、如何にも「ドラマにあるから無理矢理入れました」なシーン、スジニの出身は7場で必要な情報だけれど、転生の話はこの後全く関係なくなる、と言う諸々の点を考えると、ドラマファンの方には不満でしょうけれど、スジニの恋はカットで良いのではないかなぁと思います。
星組では役の比重が更に軽くなるようなので、実際そうなりそうですしね。

DVD感想が該当シーンまで進んだので、ちょっと思い付きで短いお話。


「ヨン・ホゲもお前に惚れている」
キハはその言葉を奇怪な気持ちで受け止めた。
彼が自分を見つめる視線に、愛はおろか、恋すら感じたことはない。一夜限りでも愛された身だから分かる。彼の視線はキハの身体を通り過ぎて、何処か遠い所を見ている。
それが分からないプルキルは、きっと人を愛したことも、愛されたこともないのだろう。
そう気付いた時、キハは長年彼女を苦しめた悪しき魔術師を、初めて哀れに思った。


実際のところ麻生は、プルキルはカジン様を好きだったのではと思いますが、本人は気付いてなさそうです。