• 2013年12月20日登録記事

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PSゲームアーカイブス「Prismaticallization」を始めました。
→Prismaticallization ソフトウェアカタログ

「超クソゲー2」に載ったことで有名なギャルゲー。
ギャルゲーとは思えないシンプルなタイトル画面にまずビックリしましたが、独自の癖があるだけで、割と面白い作品だと思います。

このゲームは、主人公・射場荘司が巻き込まれた1日の「ループ」(同じ1日の循環)から脱出することが目的のADVです。
但し、主人公たちは1日がループしている自覚がなく、しかも、ごく普通のADVにある会話の選択肢がありません。
このループから脱出するには、1日の中で起きた出来事を「記録」すること(最大5つ)。
「記録」は次の周回の特定タイミングで「解放」され、前に体験した1日とは少し違う出来事が起こるようになります。
例)扉の鍵を開けて、その状態を「記録」する
 →次の周回で「解放」され、最初から鍵が開いた状態になる

「記録」と「解放」の法則性をずっと考えるので、「フラグ管理するパズルゲーム」みたいな感じです。

ちなみに、現在20周ほどしていますが、まだループ脱出の糸口は発見できていません。
パズルゲームだと考えた場合、私が非常に苦手なジャンルなので、自力クリア出来るか怪しいと思っています。
そんな状態ですが、主人公(射場荘司)のキャラクターが良いので楽しいです。
理論武装する性格で、地の文に趣きがあります。以下、有名な「グーで負けた」の台詞を引用。

そもそも荷物持ちをジャンケンで決めようと言い出したのは柊だった。
酷くノスタルジックで、極めて幼稚な提案だ。……勿論、俺が負けたのだが。
グーで負けた。グーで負けるというのは、保守的なために敗北したかのような、苦い後悔が残るものだ。しかし、たとえ俺が勝利したとしても、だ……
いい年をした高校生の男が、連れの女子に、自分の荷物を持たせてご満悦……などということが、ありえるだろうか? いや、あるまい。
そのときは、いやヤッパ俺が持つよ、などと言いつつ、彼女の分も担ぐのが男というものだろう。
一応、今時の女子高生である柊が、その程度の打算を働かさないとは考えられない……
これは、仕組まれた巧妙なワナだったのだ。

じゃんけんでここまで考える主人公、最高ですね。
この思考が嫌いという人が多いのも理解できるけれど、私は凄く好きです。