• 2014年07月登録記事

現在地:セルフィバンド・コンサート終了

ガーデンが直ったらF.H.から出て行く、という約束だったのに、カードバトルのため駐留中です。
元ガルバディアガーデンのマスター・ドドンナが、F.H.で隠遁していたのですが、未知の高位カードを多数持っていたので、とにかくできる限り巻き上げようと思って戦い続けています。ガルバディア生徒の全カードを没収しただけあって、強力なカードばかり持っていますが、カードの置き方が変なので、あまり強くはないですね。ただ、誘い込もうとしても乗って来ないで、何故そこに?と思うような場所にカードを置くので戸惑います。また、「セイム」「エレメンタル」のルールも微妙。

漂流を続けていたガーデンがF.H.に激突。
セルフィたちと再会しましたが、あまりに唐突で、再会の喜びに浸るという感じになりませんでした。
それにしても、漂流先がF.H.で良かったですね。他の都市だったら、もっと深刻な問題に発展していたと思います。

F.H.でドープ駅長から「座りなさい」と言われた時に、腰を下ろすのではなく膝を付いたスコールを見て、興味深く感じました。

スコール

ゼルとリノアは平気で座っているので、地べたに座らない西洋人的精神の現れということはなさそう。つまり、スコールが個人的に潔癖なのだろうと納得しました。
ところが、その後のセルフィバンド演奏中、スコールが往来に腰を下ろすシーンがあったのです!
これにより、スコール潔癖説は否認されました。
……ということは、恐らく駅長の家で腰を下ろさなかったのは、警戒心の現れだったんですね。突然攻撃を受ける可能性も考えていたのだと思います。そういうスコールの姿勢を見て、駅長も「君たちは武装集団だ」と拒絶反応を露わにしたのかもしれないですね。

セルフィバンドの振り分けは、下記の通りにしてみました。
 ゼル:ギター
 アーヴァイン:フィドル
 セルフィ:タップ
 キスティス:フルート
サックスの譜面が明確に「EYES ON ME」だったので、たぶんそちらを演奏することも出来たのでしょうが、他の楽器に自信が持てなかったので、確実に音が合いそうなこの組み合わせにしたのでした。
想像していた「バンド演奏」する曲とは違いましたが、アイリッシュ音楽は好きなので、曲自体は良かったです。

鏡明著「不確定世界の探偵物語」

不得意なSF且つミステリー系ですが、下記の裏表紙あらすじに購入意欲を掻き立てられて読みました。

ただ一人の富豪が所有する、この世に一台きりのタイムマシンが世界を変えてしまった。過去に干渉することで突然、目の前の相手が見知らぬ人間に変わり、見慣れた建物が姿を変えてしまうのだ。おれは私立探偵。だが、常に歴史が変わる──現在が変わりつづけるこの世界で、探偵に何ができるというのだろう。そのおれが、ある日、当の富豪に雇われた。奴は何者?

裏表紙より引用

8つの短編連作構成。
読み進めるほど、タイムマシンによって常時変わる不安定な世界の気味の悪さと、それでも人々の生活が成り立ってしまっている逞しさに感心しました。
はっきり言えば、設定部分が最も評価点で、各話自体はさほど面白くないと思ったのですが、7話の結末と、そこから8話への転落、そしてオチは凄いと思いました。作者自身も、きっとここを書きたかったのではないでしょうか。
しかし、そこに行き着くまでが結構大変な読書ではありました。

主人公ノーマンは、割と三枚目で頼りないのですが、時々凄く格好良かったです。
これが、ハードボイルド小説というものなんでしょうね。

ブリガンダイン

ゲームアーカイブス「ブリガンダイン グランドエディション」を始めました。
……チュートリアルだけ。
→BRIGANDINE GRAND EDITION ソフトウェアカタログ

国取り合戦SLGはプレイ時間が掛かるという理由もあり、購入した時点で満足していた本作。
ようやく起動しましたが、チュートリアルを触っただけで、田中芳樹著「銀河英雄伝説」を遊んだり「タクティクスオウガ」を遊んで多感な十代後半を過ごした私としては、面白そうな予感に満たされ悶えております。
実際のところ、チュートリアルで戦術と戦略について言及されるとは思わなかったですね。

しかし、6国からどの君主を選ぶべきか悩んで、まだまだ遊び始められそうにありません。
他の未消化ゲームを遊んでからにしようかなぁ。

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こんなに度々侵入されるということは、スコールの部屋には扉がないのか?

現在地:エルオーネが白いSEEDの船に移動したところまで。

前回、G.F.「ディアボロス」が「エンカウントなし」アビリティを習得したので、以降、通常エンカウント戦闘はすべてカットしています。
快適だけれど、面白いかと聞かれると少し困りますね。

お話の方は、前回ラストで魔女暗殺に失敗した一行が、収容所から脱出するところから。その後、ガルバディア軍が各ガーデンへミサイルを発射するという情報を聞きつけ、セルフィ班は発射基地へ潜入、スコール班はバラムへ警告と二手に分かれることに。
スコール班は、ゼルとリノアを選びました。リノアを選ぶとイベントがあるため。ゼルは単なる趣味です。
結局、ミサイルは発射されてしまうのですが、セルフィたちが妨害しまくったお陰でバラム防衛は間に合ったと考えるべきなんでしょうね。

シド学園長の「みっともない大人」具合は、リアルだしゲームキャラクターとしては斬新だと思うのですが、正直、好意的には受け止められないですね。スコールたち以下若者たちのダメなところは、成長前と思って優しく見守れるのですが。
ただ、若者内でも年長のエルオーネに対しては、点が辛くなります。なにも説明せず過去に送り込むだけという辺り、身勝手な女としか思えないですね。リノアと分かれたタイミングで出会う、なんて演出はまるで三角関係のようで面白いのになぁ。

画面が小さいPSPで遊んでいるせいか、調べるべきオブジェクトや道が分からず、進めなくなる局面があります。
見た目をリアルにするほど、「見えない壁」の存在が気になったり、柵など些細な障害物のために迂回すると飛び越せない不自然さが目についたりしますね。
FF10では、その辺のことが気にならなかったので、FF8以降、頭身を上げた場合の表現を模索したのだろうな、と思います。

大楽絢太著「七人の武器屋 レジェンド・オブ・ビギナーズ!」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
人生の目的も金もないマーカスは、武器屋の新オーナー募集に応募した。集まった7人で武器屋経営を始めるも、在庫はカラな上、他店は超格安やプレミア付きをウリにした強豪揃い。しかし7人の個性を生かし独自の店を作り上げるうちに、マーカスも店を居場所として自らの夢を抱くようになる。

第17回富士見ファンタジア長編小説大賞佳作。

ファンタジー世界の武器屋経営ライトノベル。
と言っても「狼と香辛料」が描いたような、しっかりした経済論に基づいたシビアな経営話ではありません。コメディ調且つ7人のオーナーが全員10代ということもあり、子供の「お店屋さんごっこ」のノリと言った方が本書を表しています。
なんせ、最後まで読み終わっても、本作の世界における貨幣価値が私には分からなかったくらいです(※)。
しかし、その軽さと若さ故の熱量で、とても楽しく読めました。

タイトル通り、武器屋を始めた7人のキャラクターが立っています。
面白いことに、美少女はいても、「萌え」キャラクターはいません。刊行年である平成17年は、ちょうど、「萌え」が流行語大賞になった年ですが、執筆は1年以上前になるので、いいタイミングだったんですね。

武器屋なのに、最後はやはり自分たちで戦ってしまって、しかも強いのですが、その辺はご愛嬌かな。
作品に込められたメッセージも気持ち良く、前向きに、一歩踏み出してみたくなりました。

(※)余談
基本は1ドルク=5円かな、と思います。
ただ、「月に1万もあれば、ゼイタクしない限り、毎日しっかり三食食べられる」(P.27)と書かれているのですが、別のページにて、ステーキハウスのビフテキ(フェア価格)300ドルク、コーヒー1杯50ドルクという金額が明記されているので、その後しばらく引っ掛かってしまったのでした。
だって1万ドルクを1か月=30日×3食で割ると、1食111ドルクで、ビフテキなんて食べられないんですよね。それともビフテキは贅沢の部類なのか……。