• 2014年08月登録記事

夏海公司著「なれる!SE 2週間でわかる? SE入門」
http://nareru-se.dengeki.com

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
新社会人・桜坂工兵はSEとして働き始めるが、完徹残業、手当の付かない休日出勤、「自分でググれ」な教育係に辞職を考える。だが入社2日目にして担当させられた仕事でシステムを作り上げる快感を知り、SEを続ける覚悟を決める。

お話自体はとてもアッサリ。
一応、作者自身がネットワーク系SEとして勤務経験があるということで、作中の技術説明はちゃんとしています。私は文系なので、半分くらいは頭に入りませんでしたが。
私以上に素人の工兵が、徹夜でググっただけでコンフィグを作るだけの知識を身につけるなど、ややご都合的な面もありますけれど、いわゆる「お仕事漫画」のライトノベル版として面白かったです。
ただ、どの層に向けての作品なのかと言うと、やはりSE経験者を中心としたIT業界人が「あるある」的に読む本だと思いました。

ガーネット著 安藤貞雄訳「狐になった奥様」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
テブリック氏の妻シルヴィアは、ある日狐になってしまった。変身したシルヴィアは、次第に内面も狐そのものに変わってしまい、テブリック氏は愛と失望で苦悩するが、やがて獣そのものの狐を愛するようになる。

非常に短く、次第に野生化する妻と、それを愛し続ける夫という非常に簡潔な設定とストーリーの作品ですが、じっくり読まされました。
カフカの「変身」、佐藤亜紀の「モンティニーの狼男爵」は、変身した人物が主人公ですが、このお話は狐に変わってしまった妻を見守る夫の方の視点で進むのが面白いです。

物語の最後にある驚くほど素っ気ない一文で、テブリック氏のその後の人生を考えさせられました。

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現在地:ビューティーキャッスル入口

各街の人々を虱潰しに当たって、ケロリアンたちの王国に行き着きました。
カエルブルグ城のもてなしは悪夢です。
食事内容から見るに、ケロピニアンは人よりカエルに近いわけですね。しかし、コルネットはカエルが苦手なのに、ケロピニアンは平気なのが不思議です。

ケロライン王女が父王の決めた婚約者でなく、歌手ミカエルと結婚したいというので、試練を与えられたミカエルと共にガーマ神殿へ。
短いダンジョンだったので、続けてミャオ戦になることを予想してメンバーを揃えておいたのですが、意外にもなにもなし。そのまま、地の心を持って帰ったのですが……。

まさかの、ミカエル処刑。

このゲームで、こんなハードな展開が待っているとは予想だにしませんでした。
地の心は受け取れたけれど、当然喜べません。
身分制を守るべき王の立場を考慮するとしても、ポートガマは王女と結婚させるために地位を上げられたらしいので、それと同じ対処では駄目だったのでしょうか。

後ほど、もう一度ケロリアンの村に寄ってみたところ、ケロラインはミカエルの亡骸を持って行方不明とのこと。氷のほこらに行ってみたけど、入口から出口までをダッシュするだけでは会えませんでした。
ただ、カエルが氷山に行くなんて、どう考えても自殺ですよね……。この結末しかなかったのでしょうか。

複雑な心境のまま、とりあえず5つの心を手に入れたことを報告するため大賢者の塔へ。
ミャオ戦はここで発生でした。
普通に戦えたら勝てる相手だったと思うのですが、攻撃が無効化され、時間切れで自動的に敗北した展開になったのが、ちょっと納得いかないです。
このイベントで、クルルに母親(シェリー)の魂が宿っていることが確定しましたが、古代人であるシェリー1人が生き残っていたことの説明はこの先にあるのかな。

冥界のダンジョンは頑張って潜ったのにワープで舞い戻ってしまいましたし、人形も全然集めきれていませんが、とりあえず、マジョーリーの城に突撃してみようと思います。

第4回は、リフィル・セイジから。

【除外ルール】

  • 公式サイトでキャラクターの紹介に使われている台詞は除外。
  • 小説版、漫画版、OVA等の台詞は除外。
  • その他、そのキャラクターを代表すると思われる台詞は除外。

まず除外される台詞は、公式で使用している下記2点。
「…心配だから私も手伝うことにするわ」(GC)
「人は業が深い生き物。だからこそ、生きている限り、業を背負い続ける覚悟がいるのよ」(PS2)
弟同様、どのシーンで発した台詞かちょっと思い出せなくて苦労しました。後者は、エクスフィアの製造方法を知った後で、エクスフィアを使って戦い続けることを決意したときの台詞ですね。

他にリフィル先生の名言として思い浮かぶのは下記です。
「あなたの理想が息づく世界で私の心は生き続けるわ。でもあなたの理想がついえたらそれは私の希望が死ぬ時。希望を失って生きつづけるのは死ぬより辛いことではなくて?」
「わからないのなら人が生きるということがどういうことなのか、これからの人生で学びとりなさい。それが、あなたの先生としての最後の教えです」
テセアラ救いの塔の離脱イベントですが、ここに限らず、リフィル先生が長台詞を喋るときは、名言ポイントだと思います。

というわけで、私が選ぶのも長台詞からの抜粋です。

私は、もうその弱さをうらむことをやめるわ。
私のうらみは何も変えてくれなかった。
世界を変えるためにはまず…私が変わらなくては。

デリス・エンブレムの罠から解放されるときの台詞です。
「恨みは何も変えてくれなかった」という下りが、個人的な決めポイントでした。
「人を呪わば穴二つ」ということわざがあるように、相手にも自分にもマイナスにしかならない感情。それが“恨み”ですが、実際にこれを抑えようとするのは難しいんですよね。これも、“人間の業”なのかもしれません。

次回は、早くもクラトスです。意外と選ぶのが難しそう……。