• 2015年04月登録記事

南原幹雄著「付き馬屋おえん 暗闇始末」

【あらすじ】
美女だが許嫁に裏切られ行き遅れたおえんは、その元許嫁が吉原で代金未納の上、花魁を騙して金を奪ったと知り、客からの取り立てを代行する「付き馬屋」の仕事を始める。

「付き馬屋」という珍しい職業を題材にした時代物ということで興味を持ったのですが、やっていることは「借金の取り立て」なので、かなりヤクザな仕事でした。
阿漕な客がほとんどですが、第二話「爪の代金五十両」は客を騙した花魁の方が嫌な女ですし、客の弱みが見当たらなかったので、以前妹を手込めにした悪党を連れて妹の結婚式に乗り込んで強請る、という酷いやりかたで金を取ったのは鼻白みました。
また、客が悪党であっても、自分が請求する分の金さえ払ってもらえば悪事自体は見逃すわけなので、仕事上当然とは言え、ちょっとスッキリしないですね。
最近の作品は正義を通す主人公が多いように思うので、これは時代的なものなのでしょうか。
また、相手の裏を暴くまでは非常にゆっくりなのですが、オチが割と急に来て話が突然畳まれるので、もう少しパターンが欲しい気がしました。

主人公おえんは、美人な上に、立ち回りをすれば強く、気風もいいというスーパーウーマンで、彼女が気持ちよく仕事をしている姿は楽しく読めました。

TVアニメ「うたわれるもの」が再放送されるというので、TOKYO MXの予約設定をしたのに、初回は日曜深夜だということを忘れて、レコーダーの主電源を落としていた麻生です。
BS11よ、1日遅れて放送してくれて有難う!
でも次回からは、放送が一週早いTOKYO MXで見ていきます。
http://www.imagicatv.jp/content/utaware/

肝心のアニメは、意外と丁寧な展開と、NHK系列で放映していそうな雰囲気でしたね。元はエ○ゲなのに……。
ちなみに、原作ゲームは、いつか遊びたいなと思っていたものの、続編と続々編の制作も発表されてしまったし、タイミングが合わなかったなという印象です。

アニメを観ること自体が久し振りなのに、いきなり週2本も観ることになって大変だわ、と思っていたら、内藤泰弘先生の「血界戦線」も今期アニメ化していたんですね! うたわれるもの放映後のCMで知ったので、当然1話を見逃したし、これ以上は放送時間帯を覚えきれず、心配でレコーダーの電源が切れなくなるから諦めますわ。

探索地を広げるため、物語の方も進めました。
現在地:巨人脚
現在はコロニー6を目指す途中、ジュジュ少年を助けて脱出挺キャンプまで送り届けた所です。まだそんなところですか!と突っ込まれそうなくらい、序盤ですね。

コロニー9は確実に襲撃されると思っていたけれど、思ったより悲惨な表現に、そういえばこれは「ゼノシリーズ」だったな、と思いました。
ゲームを進めるとこういう悲惨なシーンを何度も目にするのかな、と思うと、ちょっとプレイ意欲が殺がれた辺り、私は、意外と牧歌的なゲームが好きなのかも知れません。

カルナの話を聞く前に、時限マークの付いているイベントを終わらせようと歩き回っているのですが、1つクリアするとまた1つ次の時限イベントが発生する感じで、なかなか終わりません。
1周目はサブイベントを無視するくらいが良いのかと思いつつ、でも2周するゲームではない気もします。
巨人脚を探索している内に、コロニー6のエリアまで行ってしまいましたが、さすがに此処はまだ早いだろうと思って引き返しました。コロニー9襲撃前にテフラ洞窟へ辿り着いたときは、強制的に引き返されたので、システム的に止められない限りは何処まで行っても良いのでしょうけれどね。

そういうわけでプレイ時間のほとんどはサブベントなのですが、討伐対象の出現条件が場所だけでなく天候や時間の影響を受けるようになって一苦労です。
特に苦労したのが、「純白のエドワルド」。雷雨にならない!
単なる雨天はそれなりになるのに、どんなに待てど暮らせど雷は落ちて来ず、ピーカンのお天気になっちゃったりしたので、諦めて他の場所を探索していたら雷雨になり、慌ててロケーション移動したら天気が変わっちゃったとか……。ブツブツ。
最終的にはなんとか遭遇できたのですが、まさか「純白のエドワルド」という名前で、カエルのモンスターだとは思いませんでした。名前と裏腹な醜悪な面にガッカリですよ!

2種類の結末があるらしい「恋愛成就」は悩んだ末、どちらにせよ良くない結果になるなら、女子が喜ぶ方が良いと思い、モニカに渡しました。
こういう女性は、不幸でないけれど退屈な人生より、たとえ大変な目にあっても好きな人に愛される一瞬に喜びを見出すと思うんですよね。そう考えると、エリックが下衆だったとしても、アーノルドに心配される筋合いはないんだと思います。

TVアニメ「アルスラーン戦記」1話「エクバターナの栄華」
http://www.arslan.jp

遂に放送開始。さすがに、初回だけあって作画が安定していましたね。EDだけガラッと画風が違って驚いたけれど、アルスラーンが若干女性的に描写されている以外は面白かったと思います。ナルサス1枚絵で、盤上のコマの1つが地味にダリューン型だったのは笑いました。
色使いは上品で、地味かもしれないけれど質実で綺麗です。
背景美術も綺麗だし、音楽も良い。
動きはデジタルを駆使していましたが、戦争シーンはカメラワークも頑張っていて、予想より迫力がありました。兵士だけ3Dの箇所があって、さすがにそこは違和感がありましたが、減点はそのくらいかな。
以上、映像と音に関しては、私の期待値を超えてきた感じで、来週以降の視聴も楽しみになりました。

話の展開には、少し物申したいところがあります。

1話は、漫画版の1話をほぼそのままアニメ化した内容でした。
(漫画版1話は、漫画版オリジナルの原作前日潭)
タハミーネとアルスラーンが顔を合わせるシーンが偶然ではなく仕事上のものに変更されていたり、細かい台詞回しや順番は違ったと思いますが、基本的には漫画版がそのまま動いている、という印象を受けました。
私は、この漫画版第1話について率直に語ると「背景説明としては優れているが、第1話としての訴求力に欠けている」と思っています。
パルスという国やアルスラーンを取り巻く家族、部下の説明力はできているし、後から見れば繁栄し平和なパルスと占領後のパルスという落差を強く感じるけれど、それは数話経ってからの効果であって、取り敢えず新アニメだからと1話だけ見た視聴者に「翌週も見ないといけない」という思いを掻き立てることはできていないと思うのです。
なんせ、物語はなにも始まっていない。
それにこの3年前のアルスラーン殿下は、自分が死ぬ可能性すらあったというのに、危機感が薄く、キャラクターとして魅力に欠けると思うのでした。可愛い可憐な主人公でも良いけれど、感情移入くらいはさせて欲しい。
まぁ、最後に初陣とアトロパテネの会戦に関するナレーションがあるだけ、次話で話が動くと印象づけられているから、良いのかな。

独自の用語については、字幕でも出すかなと思っていましたが、突撃開始(ヤシャシーン)はそのまま読み、奴隷(ゴラーム)は日本語を採用、という感じで折り合いをつけていました。
雰囲気が伝われば良い単語は読みを、意味が分からないと登場人物たちの会話が理解できない単語は日本語を、という取捨選択でしょう。
その他独自要素として、地図上で情勢説明があるのは、いかにも戦記物らしくて良いと思いました。