• 2016年05月登録記事

永井路子著「炎環」

鎌倉幕府が成立した前後の時代を描いた連作。

  • 悪禅師(阿野全成)
  • 黒雪賦(梶原景時)
  • いもうと(北条政子と保子)
  • 覇樹(北条時政と義時※作中では四郎)

あえて頼朝や義経といった著名人ではなく、その周囲の人々の視点を使うことで、陰から表舞台にいた人物を分析しているような印象の作品。
源平合戦は「遥かなる時空の中で3」で復習した程度、今若の存在は高河ゆんの「源氏」で認識したという、非常に偏った知識しかない読者なので、梶原景時はこんな最期を遂げていたのか、尼将軍の政権はこんな裏があったのか、等と勉強になりました。己の基盤の弱さを知っていて、卑屈に振る舞う頼朝像も、武家の頭領という肩書きだけで考えると出て来ない人物像で、面白かったです。
それぞれの思惑がどう絡んで歴史が作られて行ったのか、ということが次第に見えてくる、読み応えある一作でした。

マイラ・ガライヤ編をクリアしました。

マイラ・ガライヤ編リザルト

実は、そのままラダトーム編に進んでしまったのですが、取り敢えず今日はマイラ・ガライヤ編の感想をまとめることにします。

今回の町の建て方はよほど不味かったのか、「ようがんまじん」&「ひょうがまじん」及びその後の「がったいまじん」の出現シーンで、ちょうど姿が隠れてしまい、「ボスは何処に!?」という状態から始まりました。
今回は予告されていた通り、超げきとつマシンで体当たり攻撃が必須の戦い。道幅が微妙に狭いので、最初は何度か落ちましたが、超げきとつマシンの方を動かすのではなく、画面アングルの方を動かすことで安定しました。
走りかたさえ習得してしまえば、後は、フィールドを周回しながら突撃を繰り返すだけで倒せました。結構楽しかったです。
でも、最初にまじんたちを探してウロウロしたせいで、街に攻撃をくらい、過去一番の崩れかたとなりました。

破壊されたマイラの町

最後のお勤めとして、綺麗に再建してから光を取り戻します。
マイラ・ガライヤ編は何度も大変な思いをしたけれど、こうして終わってみれば、アネゴとラライ、筋肉たちと、気のいい連中揃いで、またも離れたくない気持ちになりました。
アネゴの台詞を聞いてると、なんだかこの先、また再会できそうな感じもしますが……。

別れの挨拶はガロン。
「行くな」とストレートに言ってくれて、ちょっと泣かされました。情けない姿を平気で晒せるガロンだから、言ってくれた台詞だと思います。

行かねえでくれよ!

いや、まあ違うビルダーは目指さないけどね(笑)。

そして、ガロンからも次章へ引き継ぎアイテムを預かります。
ピリンちゃんから託された「モモガキの実」は、食べ物がないリルムダール編序盤の恵みだったし、エルがくれた「きずぐすり」は、初っ端から強い竜王軍が攻めて来るマイラで助けになりました。
ガロンは一体なにを託してくれたのだろう。
きっと心温まる、マイラの皆との絆を感じるアイテムに違いない。
そんな確信を持ってアイテム欄を見た私の目に飛び込んできたのは……。

ダンベル

——まさかの、ダンベル。

おい、ガロン、いますぐ校舎裏に来い!!

東芙美子著「梨園の娘」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
梨園の御曹司の元に男女の双子が生まれた。娘・葵は、父の才を受け継いでいるが、女であるため歌舞伎役者になれない。悔しさから女優を目指す葵を溺愛する父はオーディションへの圧力等で妨害を続ける。一方、双子の兄・桂は才能もなく、スキャンダルで報道陣に追われ、一門の発表会をスッポカしてしまう。葵は兄の名で連獅子を舞い、父娘は共に歌舞伎役者として舞台に立つ喜びを共有する。

面白かった!
もともと私は演劇小説が好きなので、余計に楽しめたと思います。でも本作のメインは、梨園という独自世界の描写と、娘と父親たちの攻防ですね。
梨園については、一般人にとっての異界という意味で「ファンタジー」なので、非常に興味深く読めました。
また、ありとあらゆる手段で葵の夢を潰そうとする父・京二郎やその兄貴分・凱史の行動が凄まじく、名優故の迫力もあり、その上で、叩きのめされても屈さない葵の頑張りが凄まじかったです。
強いて言えば、葵が自力で反抗するのではなく、清香という協力者が敷いたレールに載せられているような面があって、そこは少し残念でした。もちろん、葵は子供なので、清香が付いていないと、英国留学で演劇クラスに入ったり、英会話教室の素振りで英語演劇教室に通うとかは不可能だったと思いますが。

登場人物は結構多め。嫌な人はいませんし、人物の配置は良いと思ったけれど、なぜその人がそういう行動を取るのか、曖昧模糊とした部分はありました。
例えば、京二郎が娘を女優にしたくなかった心理は森監督との会話で推測できるけれど、そもそも、最初から娘を欲しがっていた理由はわからず仕舞いでした。
そんな中でも好きだったのは、マネージメントの神崎氏。元広告屋という設定を裏切らない発想力が良かったです。

現在地:竜王軍連戦中

竜王軍との戦い

マイラ・ガライヤ編では、住人たちの人間関係が変わらないせいか、あまりラストという雰囲気がしてこないのですが、たぶん最終戦です。
ラライは、魔物を倒すための研究をしていたのが、研究に没頭するあまり「味方になれば人を超えた知恵を与える」という竜王の甘言に乗ってしまった、という事情は、ビルダーズにおけるDQ1勇者を示唆しているんでしょうね。勇者は元々世界の半分が欲しかったわけでないので、言い訳の余地がないけれど、物作りの力が失われた世界で研究を続けていたラライには同情を感じます。
ラライがアメルダを「彼女は 物で人を動かそうとは しない女性だからね」と評すところや、アメルダが自分の行為を正統化しない潔さには、正直惚れました。

そして、そんなシリアスな話を横目に、爆走野郎・誕生!

ちょうげきとつマシン

でもこの乗り物、敵に当てるのは難しいですね。普通のモンスターは、単純に物理攻撃する方が良いな、と思っています。

今回もクリア日数チャレンジに関しては諦めて、「あこがれの秘湯」を作ったり、好き勝手しています。
でも今回は町作りを失敗して、NPCが上がって来ない2階フロアを作ってしまいました。登る手段がはしご(またはツタ)だと、NPCは登って来ないのですね。仕方なく後から階段を付け足したので、景観が悪くなりました。

なつかしの竪琴

そんな中でもテンションが揚がったのは、新たに作れるようになった「なつかしの竪琴」。
ゲーム内のBGMをファミコン音源に変えるという、素晴らしい機能が備わっている家具です。街の中だけでなく、その後フィールド探索に出掛けても維持されるのが良いですね。

色々建てても魔物の襲撃で壊されると辛いので、そろそろフリービルドモードも遊んでみたいです。

160521.png

3DS「カルドセプト リボルト」スタートダッシュVer.を遊んでみました。
https://www.nintendo.co.jp/3ds/ay3j/

本体験版は、ダウンロード版事前購入者特典、またはマイニンテンドー500コインと引き換えで提供となっています。
正直、遊ばないと面白さが伝わらないゲーム(遊べば、ボードゲームが好きな人には確実に面白いゲーム)なので、体験版は普通に無償配布が良かったと思います。
※「モノポリー+マジック・ザ・ギャザリン」的なゲームなので、カードゲーム好きでも可。

スタートダッシュVer.で遊べるのは、チュートリアルと、本編ストーリ—が進む3ステージ(対1人戦2回と対2人戦1回)。
カードの効果説明が、使ってみないとピンと来ないことがあるとか、少し悩むところはありますが、6ステージかけてチュートリアルという丁寧さのお陰で、説明書を読まない初心者でも、取り敢えず戦い始められます。
個人的には、物語がある作品だったことが少し意外でした。
アバター設定と、主人公(顔有り台詞有りの男性固定)に確固たる設定があるストーリ—モードは、両立させない方が良かったのでは。アバターに女性外見(及び女性名)を設定し難いです。公式サイトを見たら主人公には名前設定もあったので、アバターとは別に、ストーリ—だけのPCキャラクターとして動かせた方が良かったな、と思います。

対戦ゲームとしては、元々下地があるので、面白いです。

本日5月21日15〜21時限定でオンライン対戦もできるということで、1戦だけ参加させてもらいました。結果は最初から最後まで大した争いをせず、大差付けられての2位。1位になった人は、パーソナルポイントの桁が違ったので、相当遊び込んでましたね。
対戦条件は公式が設定しており、「スパイクス(ノーマル)」マップで、勝利条件G7000(30R)、時間40秒制限、同盟なしでした。
体験版はデッキ構築ができず、予め設定されているブックを選んで戦う形式なので、初心者でも少し敷居が低く感じられて良かったと思います。でも製品版では、作り込んだブックを使うわけなので、私はNPC戦で十分かな。「ひとりで対戦」で4人戦を遊んでますが、アリシアに勝てなくて四苦八苦しているレベルです。
本編ではアリシアにリーダーシップを感じなかったのに、ここで見直しました。