• 2016年07月登録記事

3DSのアクションゲーム「星のカービィ ロボボプラネット」特別体験版を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000040932

このゲームは、
製品版発売日:2016年4月28日
体験版配信日:2016年7月20日
ということで、比較的レアな、発売後配信の体験版になります。

私のカービィシリーズ経験値は、スーパーファミコンで出たものに数回触れた程度で、初プレイと言って差し支えないレベルです。
しかし、遊んでみると「カービィだ」と懐かしい気持ちになる景色が広がっていました。

体験できるのはゲーム序盤の2ステージ。
ノーマルステージ」は、要所で立ち止まるとチュートリアルが表示される親切設計。ボスからは逃げる面で、これも戦うだけでない面白さを感じました。カービィならではのコピー能力が楽しくて、あれこれ吸い込んで遊びました。
ロボボステージ」は、今作の売りであるロボボアーマーを体験できる、少し長めの構成でした。
ロボボアーマーでもコピーできるのは、嬉しい驚き。ロボットに乗っている状態ならではの回転ギミックなど、エリアの様子が変わる作りが目を引きました。大きな障害物を取り除いたり、敵を一掃する爽快感はあるけれど、無敵というほど強くはないロボボの設定は、いい線かもしれません。強いて言えば、足が遅いので、もう少しシャキシャキ歩いて欲しいかな。

操作面は、Aボタンがジャンプで、Bボタンが吸い込みという仕様が、「風のクロノア」初期設定と逆なので、少し操作しにくかったですが、これはプレイヤーの慣れの問題ですね。それ以外は、画面に表示される情報も多いので、特に悩むことなくプレイできました。 

ビジュアル面は、3DSでポリゴンだと、こんなものかなと納得。
個人的には、「毛糸のカービィ」辺りの暖かいグラフィックが好きですが、ロボ物には合わないですものね。
色彩には、カービィ特有のものを感じました。

ロボという、一見ミスマッチな要素を入れておきながら、過去作の雰囲気は壊さず、探索系アクションゲームのカービィ新作として成り立っていると思いました。さすが、カービィシリーズ。

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3DSのダウンロード専用SLG「大開拓時代 〜街をつくろう〜」を遊びました。
(体験版感想は、2016年2月5日記事参照)
http://www.arcsystemworks.jp/arcstyle/daikaitakujidai/

自然を開拓して、村を都市へ発展させていくリアルタイムストラテジー。
といっても、実際にできることは少なく、資源は木と岩(二種類)しかないので、かなり地味&簡単なゲームです。時々、羊と猪が町を襲撃するので、防衛戦の要素があるくらいでしょうか。
終わりのないゲームなので、時間泥棒されます。
といっても、既に街レベルは最大だし作中時間で60年プレイしているので、あとは実績を埋める目的でチマチマ遊ぶだけです。畑を30個配置する実績と教会を5個は位置する実績は、どちらも達成直後に不要な分を潰してしまいました。

面白いことは面白いし、ひたすら遊んだものの、最初から最後まで作業内容は一緒で文明レベルは変わらないので、一回遊びつくせば満足ですね。難易度を上げて1からプレイし直そうかな、と思っていましたが、効率プレイのノウハウが掴めてしまうと、億劫になります。
中盤、下手に村人と文明を上げ過ぎて、食料不足に陥って四苦八苦していた頃が一番面白かったかな。しかしその危機を乗り越えるため、発明カード「鋼鉄の価格アップ」を注ぎ込んで鋼鉄を高値にして売るということをやってみたのが失敗でした。以後、鋼鉄が他の資材と2桁くらい違う高値止まりして、後は1年に数回鋼鉄を売るだけでなんとでもなる状態になってしまいました。
要は資源管理ゲームだから、安定すると、つまらなくなってしまうのですね。
また、建物を土地に配置していくゲームなのに、建物のバリエーションが然程ないことと、自由に建物を建てられず、建物ポイントの範囲内でやりくりしないといけない制限も残念です。

だいぶ否定的な感想になってしまいましたが、作中時間で20年目頃までは、実は徹夜しそうな勢いで遊んでました。
最初は、少人数の開拓者たちにあれこれ指示を出して、狩りも生産も同じ人物にさせていたのが、人数が増えて発展していくと、農業専従者だとか、延々と食事を作る者など、自然に役割分担ができます。ゲームデザインとして意図してのことか不明ですが、次第に職業ができていくという流れはリアルですね。開拓者たちは全員同じ顔ながら、固有名前で判別できるので、名前と職業を合わせて愛着も湧きました。
1日3年とか決めてのんびりプレイすれば、長く遊べそうな1本です。

なお、世間ではフリーズバグの報告が多数あるようですが、私はバグ修正版(Ver.1.1)配信後に開始したためか、一度もフリーズが発生しませんでした。ある程度安心して遊べると思います。

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現在地:(未来)時の卵

遂に、ラヴォスと直接対峙! ……当然のように負けイベントでした。
それよりも、預言者が正体を現した瞬間、「お前かーっ」と思いました。魔王がラヴォスを倒そうとしていることは、中世で対峙したときの台詞から想定できていましたが、そもそも預言者の中身を気にしていなかったので、ここで来るとは予想外でした。
そもそも先にジャキと遭遇し、魔王の子供時代だとプレイヤーに伝わること自体が、意外と落とし穴でした。ジャキがいることで、タイムリープ物とはいえ、同一人物が同一時間軸にいるとは思わず、預言者と魔王を結びつけて考える確率が下がるように思います。等と語っておきながら、預言者の正体にまったく気付いていなかったプレイヤーは、私くらいかもしれませんが。

驚きといえば、ダルトンがここまで引っ張るキャラとは思いませんでした(笑)。
黒鳥号は、パーティにエイラがいたのでごり押ししましたが、もし不在だったら戦闘できないのでしょうか。

シルヴァード奪取後は、写真に撮った運命の選択。
初見プレイといってもゲーマーなので、「いいえ」を選べば魔王が仲間にできることは知っています。

直前の挑発台詞と、マールの沸騰ぶりを考えると、ここは戦った方が「らしい」気がして少し悩みましたが、「モンスター図鑑」的な要素がないことから、魔王を倒すメリットは少ないと判断し、結局「いいえ」を選びました。
魔王はさすがに強いですね。ただ、予想以上に仲間意識が薄く、他のキャラクターも歩み寄らないので、戦う選択肢もありだったかな。

主人公クロノが死んでしまう展開もどこかで知っていたようですが、復活までの道程の長さには少し驚かされました。死の山はキツかったです。特に「滑りやすい」と警告されるエリアを抜けるまでが長かった。ダッシュを使うことに気付くまで5回くらい無駄にし、ダッシュしても落下で3回くらい無駄にしました。
ドッペルを使って、クロノ(の姿形をした者)が死んだ事実は残しつつ、本人は生かすという過去への介入の仕方も膝を打ちました。
そもそも、主人公が結末で死んでしまう物語は多々あっても、途中で死ぬのは衝撃的ですよね。漫画や小説では幾つか例があるけれど、主人公を操作するタイプのRPGではなかなか見掛けない気がします。「俺の屍を越えてゆけ」のように、システム的に主人公の死を折り込んだゲームくらいでしょうか。

2期は「アルスラーン戦記」も月間感想でまとめようと思っていたのですが、次回からはギラン編で楽しくなりそうですし、批判ばかりでなく済みそうなので、個別感想記事にします。

TVアニメ「アルスラーン戦記 風塵乱舞」3話「征馬孤影」
http://arslan.jp/2/
エンドカードは、末次由紀先生のファランギース。

Aパートは、ほぼヒルメス過去編。完全に少女漫画の雰囲気でニマニマしました。原作でもこそばゆい出逢いシーンに加え、オリジナルで海岸デートまであって、ヒルメス株はここが最高値かな。別れのシーンは原作の方がロマンティックだけれど、ヒルメスのルシタニア軍参与をマルヤム侵攻後にするためと、悲劇の主人公感を強めるためと納得しました。
ただ、イリーナにザーブル城へ行くように忠言してしまったのは、今後問題にならないか心配です。マルヤム一行が本当にザーブル城へ行ってしまったら、イノケンティス七世暗殺事件が起きない→銀仮面卿がルシタニアから離反する切っ掛けがなくなる、且つエステルとメルレインが出逢わない→メルレインがアルフリードと再会できない、と大きく運命が変わってしまうのですが……
それともザーブル城に行こうとしたけれど、巡回に見付かってしまった、といった展開にするのでしょうか。

「ヒルメス戦記」が終わった後は、ようやく「アルスラーン戦記」の時間。
“もはや征馬は孤影ならず”のシーンは、展開を知っていてもグッと来ました。作画も綺麗で、殿下を頻繁に泣かせるのは私の好みと合わないけれど、心は掴む涙だったと思います。
殿下を追うダリューン達を大逆の賊として討つ、というアンドラゴラスの計略が語られていないのとクバードの様子がなかったのは残念ですが、尺的に仕方ないのでしょうね。

次回予告は、原作から抜き出す地の文のポイントが良くて、笑いました。
シャガードってそんな遠い親戚だったんですね。父親の姉の夫の従兄弟の息子って、要するに他人じゃないか!(笑)

ところで、ジムサのことはこのまま放置でしょうか。そもそも、あの戦いはちょっと省略し過ぎたので、2話で味方に射抜かれていないジムサが殿下に付く必要はないですが。
ルシタニア側の描写も少な過ぎるから、もういっそ後の話数はギラン側に注力で、他は描かないでくれても良いなと思います。

池部良著「風の食いもの」

食べ物にまつわるエッセイ。
連載の筈ですが、何度か同じエピソードが語られることがあったり、そうでなくとも、何処其処で振る舞われた料理が不味すぎて失神しただとか、似たような話が多いです。
そのため、クドく感じることがありました。
でも戦地での食事話は、どれも面白かったです。食べ物の怨みは恐ろしいですね。
また、文章自体は、1話が5ページ程度で簡単にまとまっているのと、語りが江戸っ子のリズムで心地よく、サクサクと読めます。

嶋中労著「コーヒーに憑かれた男たち」

日本における自家焙煎珈琲の世界を描いたルポルタージュ。
銀座「カフェ・ド・ランブル」の関口一郎氏、南千住「カフェ・バッハ」の田口護氏、吉祥寺「もか」の標交紀氏への取材を中心に、難波の喫茶店「なんち」襟立博保氏についても触れています。
彼等が信ずる深煎りコーヒーやオールドコーヒーの是非はともかく、1つのものに情熱を傾けている姿というのは、やはりどこか惹かれるものがあります。こんな世界があるのかと学ばされ、読んでいて面白かったです。深煎りコーヒーを一杯、飲んでみたくなります。狂人レベルの頑固職人ばかりなので、田中護氏以外は知り合いたくない感じでしたが(笑)。