• 2016年07月登録記事

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映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」(キングスグレイブ ファイナルファンタジー15)を観てきました。
http://kingsglaive-jp.com

写真は、来場者特典のイメージボードミニ色紙。
会場は満席で、意外にも男性率が高かったです。実際、中身はバトル映画なので、男性の方が楽しめるのでないかと思います。

FF15ゲーム本編冒頭の時間軸に、ルシス王国首都で起きた事件を描くフルCG映画。
事前の評判が概ね好評だったので、期待値が少し上がっている状態でしたが、FF15スピンオフ映画として面白かったと思います。ゲーム本編でこの高揚感が転けることにならないか、却って不安になるくらいには、のめり込みました。

ゲームらしさは「クリスタル」「魔法」という要素に感じる程度で、移民問題が根底にあったり、登場人物のやり取りといったノリがハリウッド映画風だったりと、しっかり映画作品として作られていました。
徹頭徹尾シリアスですが、シフトを駆使したバトルが派手で、エンターテイメントとして楽しめます。
ただし、終盤の戦闘は、守護神たちやグラウカ将軍、シ骸といった登場キャラクターの造形が一見似ているのと、カメラ転換&シフトによる高速移動が繰り返されるので、誰が何をしているのかわかり難い面がありました。全体的に白と黒ばかりなので、もう少し色味があっても良かったのでは。
服装と言えば、ニブルヘイム宰相アーデンの左腕のインパクトが凄かったです。肩幅も妙に広いので、もしや、服の中身は機械仕掛けだったりするのでしょうか。

映像に関しては、国産の3DCG映画としては、圧倒的な美しさだと思います。最初は「洋服の質感が均一」「料理はCG感が出てる」等と批評しながら観ていたのですが、次第に気にしなくなっていきました。

ルナフレーナの兄レイヴスはレギス国王を恨んでいるという設定で意外と小者でした。でも、確かに祖国に争いごとを持ち込んだ疫病神だし、それが正しい判断とは言えさっさと息子を連れて逃げていく姿を見たら、恨んでも仕方ないかな。
変わらずレギス国王を慕うルナフレーナの方が、聖女過ぎるのかも知れません。一歩間違えれば、黒幕化しても奇怪しくない設定だと思います。

なんにせよ、直接ゲームに繋がる内容なので、早くゲームを発売して欲しくなると同時に、やはりこの映画を観ずにゲームを遊んだ場合の「未知数感」も知りたかった気がして、なんとも複雑です。
「世界の未来」なんて重たいものを知らぬ間に背負わされていて、ノクティスはどうするのですかね。「ルシス一国の未来」というなら理解できるのですが……。ノクティス個人に隠された能力があるのか、ルシス王家の血筋がそれだけ重要ということなのか、どちらなのか、ゲーム発売まで気になります。

本記事は、あくまで個人の使用感によるレポートです。商品に対する使用感や感想には個人差があるものとあらかじめご了承ください。
また、薬剤知識はないので、専門的な話もできません。

今回試したのは、大正製薬株式会社の「アイリスCL-Iネオ」です。
http://www.catalog-taisho.com/00104.php

分量は極めてシンプルで、下記の通り。

  • タウリン
  • 塩化ナトリウム
  • 塩化カリウム

塩化ナトリウムと塩化カリウムでできているので、涙とほぼ同等の成分という印象。当然、無色透明で刺激は一切ありません。注してみると、無理なく、自然に潤う感じがあります。

この目薬の最大の特徴は、「点眼1回ごとに使い切り」という点です。キャップ部分を捻って千切り、注し終わったらそのまま容器ごと捨てます。
防腐剤フリーですが、使い切りなので衛生的だと感じます。気持ち的には安心ですね。
液は少し多めに入っているので、スリムな形態の割に押し出しやすいし、注しミスにも対応できます。
反面、あと1回使えるな、と思いながら捨てることになるので、勿体ない感が残ります。
また、千切ったときに出口を潰してしまったのか、落下位置が掴めず、眼の回りに液が散らばることもありました。
ドライアイ対策としては好感触なので、少々悩ましいところです。

乾石智子著「夜の写本師」

【あらすじ】
3つの宝石を持って生まれた少年カリュドウは、育ての親を国の最高権力者である魔道士アンジストに殺害され、復讐を誓う。魔法を学び始めたカリュドウは、やがて魔道士の手に寄らず魔法の効果を得る本を作る「写本」の技術を知り、修行の末に写本師となる。一方、アンジストの弱点を探る中で、カリュドウは己が3つの力、月と闇と海の力を持ちながら、そのすべてを愛するアンジストに奪われた乙女シルヴァインの生まれ変わりであることを知る——

ハイ・ファンタジーの新たな名著!
子供時代に、当時は三部作だった「ゲド戦記」を初めて読んだときのような、異世界そのものを目の当たりにしている感覚を受けました。
国ごとに景観や人々の性質が異なり、カリュドウの4つの生と一緒に、それぞれを見て回れるのでワクワクします。
また、多彩な魔法も魅力的です。人形を使った魔法、書物を使って発動する魔法、生け贄を使う呪法など、様々な魔法が描かれますが、それぞれが緻密に構築されていて嵌ります。

作中ではなんと1000年に渡る時間が描かれていて、物語自体に厚みがありますし、描写も緻密です。
そして、なんと言ってもテーマが復讐ということで、全編に凄みがあります。読んでいる最中、どこか乾燥した空気を感じるのは、あらゆるものを奪われて乾いたカリュドウの心の現れでしょう。
ただ、あまりに硬派過ぎて肌に合わない人もいそうです。遊びがないので、息詰まる面もあります。精神的に追い詰められているときは読み難いだろうと感じました。でも実は、最終的に「悪い者」はおらず、復讐を遂げた後に救済が待っているので、気持ち良く読み終えることができました。

難を言えば、夜の写本師となってエズキウムに帰って来てからのカリュドウには共感し難い面があったり、巧く回りすぎると感じたところもあったりはします。
また、本好きにとっては、魔法の本と写本師という設定で印象が底上げされているかも知れません。でもそれも設定の巧さだと思いました。

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新橋・日比谷方面のフォアグラ料理店「TOKYO GINZA FOIEGRAS」で夕食を頂きました。
http://ginza-foiegras.com/

このお店は、店名通りフォアグラをメインとした料理店。
今回は、前菜からデザートまでフォアグラ尽くし!!で頂きました。
飽きてしまうかと思いましたが、あれこれ工夫されていて、意外な組み合わせもあり、最後まで美味しく食べました。とは言え、フォアグラ特有の脂が後から胃に来るためか、量自体は腹八分目くらいに抑えたのに、しばらく満腹感が続きました。

特に気に入ったのは、締めに頂いた「フォワグラの卵かけ御飯」。出汁が効いた優しい味わいのあんかけとご飯、そして絶妙の柚子胡椒に幸せを感じました。是非もう一度食べたい味です。
和風の味付けでは「フォワグラの西京焼き 十六穀米添え」も面白かったです。確かに西京焼きの味がするので、一瞬魚かと思わされつつ、フォアグラの旨味が口の中に広がるので驚きます。
驚くと言えば、「江戸前穴子とフォワグラのテリーヌ」や「フォワグラとエビの焼き餃子」といった意外な組み合わせも、どんなものかと思わせつつ、キチンと仕上がっていて唸りました。
写真の「牛ハラミとフォワグラのステーキ」は、スタンダードなフォアグラ料理ですが、付け合わせの野菜が非常に甘みたっぷりで素晴らしい一皿。まずこれを選べば間違いないという印象を受けました。
唯一、「フォワグラを挟んだ豚フィレ肉のカツレツ」はフィレ肉のしっかりした硬さとフォアグラの柔らかさが合っていないと感じ、私としては期待ハズレでした。それでも、料理の味自体は十分美味しかったです。

そして、デザートも「フォアグラのオペラ」「手作りココットプリン フォワグラ風味」「フォワグラジェラート&白トリュフバルサミコ」と3つの独創的なフォアグラスイーツが用意されているので、頑張って全部頂いてみました。
プリンは、食べるほどフォアグラの後味を感じる不思議なデザート。苦味の強い、大人向けキャラメルも効いていて、個人的には一番お勧めです。
フォワグラジェラートは、少し戸惑いました。バルサミコ酢が掛かっているので、食べ慣れるまでは少しキツい味に感じます。
フォアグラ感が一番薄いのは、フォアグラのオペラ。味はチョコレートで完全に隠れています。脂がフォアグラだな、と感じました。

店構えは、予約のときに「分かり難い」と警告された通り、狭い扉で確かに見落とすかもしれません。扉を開けると店に続く急階段が現れる仕様や、店内から外を眺望したときの景観の悪さ等、立地的にはさほど良くないですが、その分「知る人ぞ知る名店」感を感じられるかもしれません。

店内は、20席をシェフ一人給仕一人で切り盛り。さすがに、混んでくると注文から提供まで少し待たされましたが、雰囲気は気取りすぎず良い具合です。
そしてなにより、これだけフォアグラを食べても大した金額にならないという、コストパフォーマンスの良さ!
平日夜でもほとんど予約席が埋まっていたので、気楽にフラッと使うのは難しそうですが、フォアグラ好きなら一度は行っておきたいお店として、お勧めいたします。