- 分類読書感想
森絵都著「風に舞いあがるビニールシート」
直木賞受賞作と聞いていたので、長編だと思っていたのですが、なんと短編集でした。
- 器を探して
- 犬の散歩
- 守護神
- 鐘の音
- ジェネレーションX
- 風に舞いあがるビニールシート
計6編収録。
お金以外の大切なものを抱える人の物語です。
お仕事小説の側面もあって、仏像の修復師や国連事務所の事務員など、なかなか珍しい職業を知れたのも面白かったです。
全部が面白いお話と思う作品ではなかったけれど、かなり雰囲気が違う短編揃いなので、好みに応じた作品が一本はあると思います。
私は、一番身近な物語である「ジェネレーションX」が好みでした。しかし、この中から一作を「ベスト」として選ぶなら、表題作「風に舞いあがるビニールシート」になるのは分かると思いました。