練馬の御菓子司 利久の栗蒸し羊羹を頂きました。
練馬駅で降りて久し振りに「アルカション」(2017年4月5日記事参照)に寄ったところ、店内の掲示物で付近に弁天通りなる商店街があることに気付いたので、ぶらり散歩。
そこに、間口が小さく年季の入った店構えに、洒落っ気のかけらも無いショーケースで、時代が昭和のまま数十年経過した感じのお店がありました。
通り過ぎようかと思ったけれど、人の気配がない個人店にしては驚くほど品揃えが多く、それでいて全体的に手作り感があるし、なにより練馬界隈の和菓子屋は貴重なので、頂いてみることにしました。
突然ですが、私にとって栗蒸し羊羹の最高峰は、仙太郎の「渋皮栗蒸し羊羹」です。
つい、その仙太郎の味を思い出しながら購入してしまったので、一口目は似ても似つかぬ味にガッカリしてしまいました。
とはいえ、全体的な甘さは控えめで食べ易いです。包装を解く段階で手がベタベタしたので、異様に甘い類かと怯えたのですが、そんなことはありませんでした。
部位によっては、表面の寒天味がやや強く感じて気に障りましたが、これも好みによって善し悪しが変わるでしょう。
価格も昭和時代のままなのかと驚くほど安めですし、素材に関してもキチンとしているようなので、こういう歴史あるお店が生き残っているのは嬉しいものだと思いました。