PS4のアクションADV「リトルウィッチアカデミア 時の魔法と七不思議」体験版を遊びました。
http://game-littlewitchacademia.bn-ent.net
体験できる範囲は、カノープス遺跡のボスを倒すまで(以後、引き続きプレイも可能)。
ゲーム内アニメシーンは一部省略されており、割と肝心なシーンが紙芝居状態に編集されていました。製品版にデータを引き継いだ場合、アニメシーンを後から見返す機能があるのか気になります。
私は原作アニメ未見ですが、ちょっと素敵な雰囲気に惹かれたので触れてみました。
キャラクター登場時などに「思い出を振り返る」という選択肢を選ぶと、アニメダイジェストと共にアッコが人物像を語ってくれます。
この機能のお陰で、キャラクター像や人間関係は問題なく把握できました。
アニメの雰囲気通りのトゥーンレンダリング、モブまで完全フルボイス、原作アニメ製作会社によるアニメムービー、作り込まれた学園内を走り回れるーーなど、キャラゲーとしてはよく出来ている方だと思います。
割とすぐ仲間が全員集まって、好きなキャラクターを使っていけるのも良いですね。
しかしゲームとしてのシステム周りは、まったく褒められないと思いました。
例えば、前述の学園内がしっかり作られているのはファンアイテムとしては素敵なことだと思うのですが、ゲームとしてみると、ただ広くて移動がダルいだけです。
しかも悪いことに、マップが分かり難いです。全体マップを表示してもわかるのは目的地と自分がいるエリアだけで、具体的な現在位置が分からないので、位置関係を掴めないことが多々ありました。
アクションパートは、ベルトスクロールアクション+エリア探索タイプ。
魔法が飛び交う画面は結構派手で良いけれど、非常に動きが遅いので、見た目ほど爽快感はありません。
味方AIも役に立ちません。後方から援護射撃してくれるのは良いけれど、軸がズレていても延々と固定位置から射撃するだけで、攻撃が当たるかどうか判断しないようです。セットしても回復魔法を使う様子がありません。また、敵がいないと少し遅れて操作キャラに追随するだけで、落石などを自分で躱してくれないのもストレスでした。
ただ、個人的には自作ゲーム妄想「院deゲーム アクション編」(2010年11月28日記事)のイメージに近いこともあって、惜しいと思います。
操作キャラクター(リーダー)固有の能力があったり、ステータス割り振りで好みの成長をさせられるなど、好感触な部分もありました。
ゲームとして肝心の「動かしていて楽しい」感がないのは、本当にもったいないです。
そんなわけで、アクションゲームとしてはイマイチと思ったけれど、原作ファンであれば「キャラクターゲーム」として楽しめそうな印象は受けました。
原作付きゲームとしては、それで正解なのかもな、と思います。