• 2009年10月登録記事

【第2幕8場】
スコットは、夢と栄光に満ちた世界を信じていたかつての自分のかけらを取り戻し、もう一度立ち上がる――

涙声で歌われる「Life(Reprise)」。

ある晴れた日 僕は思う
人生は美しく 希望は誰にも決して消える事ない
光の射さない朝はない

そう信じて、立ち上がる事が出来る強さに瞠目します。
スコットは成功が早過ぎて、心は少年の繊細さを保ったまま大人になってしまった。これまでの流れで見せた弱さはそれに起因しているし、今、再起する強さも、ここに起因してるんでしょうね。
かつてと同じように「世界は僕のもの」と歌うその気持ちは、無邪気に信じていた少年時代を経た今も思いは一緒なのか、それとも……。

ところで、この曲は絶対サヨナラショーで歌うと思っていたのですが、前任の大和悠河が先に演ったので難しいでしょうか?
大和と大空は同役を分け合ったり、今回の引き継ぎなど、不思議な縁がありますよね。持ち味が違うのに、同じ役が与えられるのは面白いなぁ。

【第2幕9場】
1940年、愛人シーラと暮らし始めたスコットは、長編「ラスト・タイクーン」を書き進め、小説を書き始めた10代の頃の気持ちを取り戻している自分に気付く――

シーラとの出逢いは入れて欲しかったです。どうやって知り合って、どういう経緯でこういう関係に至ったのかなぁと、不思議に思うし、知りたいです。
とは言え、シーラがスコットを愛してる事は良く分かります。
実は、シーラも悲しい人なんですね。家族が欲しかったのに、妻子のいるスコットを愛してしまったんだなぁ。
スコットの「目標ノート」は面白いと思います。こうして自分の目標を大小問わず設定して、乗り越えて行く力があるから、思い切った行動が出来るし、結果として成功できるんだろうな、と人生勉強になります。
でもこのノート、白紙ですよね。客席からは見えないにしても、全ページ複写で良いから適当に書いておけば良いのに!
スコットはゼルダと恋に落ちなければ、もっと違う人生を歩めたのかも、と思う晩年の穏やかさでした。
素敵な老紳士になる、と言うゼルダの予言は、当たっていたのかも知れませんね。

語るタイミングを逃していましたが、このまま取り上げないのも、シンフォニアファンの名が廃る、と言うわけで、遅まきながら劇場公開のことです。

OVAシンフォニア「テセアラ編」第1話 期間限定・劇場公開

どうしても拭えない疑問……1話=約30分の上映で料金はいくらなのか?
正直な気持ちを述べると、後でOVA(エディション違いがあれば、また両方かも)を買う身からすると、有料先行試写会ですか?と閉口する面もあります。
が、春までの「お預け」に耐えられなそうなので、結局は見に行く気満々な自分がいるのでした。
1話だけに、クラトスは9文字しか喋んないかなとか(笑)。
池袋は通勤経路内なので、平日夜に行けるかなと考えてます。
開始時間などをはっきりしてくれないと、スケジュールには組み込ませんが、劇場の予定ってなかなか確定しないので、詳細が出るのは来月半ば頃でしょうか?

子供の頃に読んで面白かった本は、大人になっても面白いのだろうか?
と言う検証の為、私もドリトル先生物語全集を本棚の深い階層から、薄埃を払いつつ取り出してみました。
巻末に「この全集は8歳から80歳まで、誰にとっても心やわらぐ楽しい物語です」と記されています。私の初読が丁度8歳(小学二年生)。現在2○歳ですから、あと5○年は楽しく読める筈ですね。
さらに、この解説によると挿絵はロフティング自身が書いたものとのこと。このことは今まで知らなかったので驚きました。
(同じく解説によると、石井桃子さんが下訳→井伏鱒二氏が物語化、と言う感じで作られてるそうですよ)
当時は知らなかったその辺の知識を踏まえつつ、1巻から順を追って読んでいきたいと思います。

ドリトル先生アフリカゆき

……と言い出した初っ端から話を挫くようですが、実は「アフリカゆき」は、あまり好きでなかった記憶があります。
理由は覚えていませんが、アフリカ行きの本来の目的より、旅程の話がメインだったからでしょうか。そういう話だと思って読むと、決行行き当たりばったり波瀾万丈旅程が面白みを帯びて読めました。
オウムのポリネシアの変幻自在っぷりと、見事な知略に脱帽です。
ポリネシアって、アフリカに残るんでしたっけ。アフリカに残る動物がいた事は覚えていたのですが、なんせ先生に動物後を教えた重要キャラなので、こんな序盤でいなくなるとは思っていませんでした。
ちなみに、子供時代に一番好きだったのは犬のジップ。1巻では首輪を見せびらかしに行くくらいだけど、ちょっと虚栄心があるところが、ただの忠犬じゃなくて面白いんですよね。
昔ほどガブガブに腹が立たなくなりました。「うっかり八兵衛」みたいなものですね。物書きとして、こういうポジションのキャラがいると、展開を広げ易い、と言う眼も出てきたのでしょう。
改めて読むと、動物たちが人間的に描かれて、逆に、人間の方が記号付けして描かれていると言うか、一方向に突き抜けている人が多いと感じました。
中でもドリトル先生の金銭感覚の無さは、ちょっと受け付け難いかなぁと思いました。拝金主義な先生でも困るけれど、普通の日常生活を営める程度の金銭感覚は持ってないと、結局周囲の先生を好ましく思っている人(動物含む)に迷惑を掛けている気がします。
その辺の「駄目な人間たち」のバランスを取り持つのが、もしかするとトミーなのかも知れませんね。
と言うことで次巻に進みたいと思います。

最大の山場なので、1場分だけですが長くなりました。

【第2幕7場】
スコットは再び長編小説に取り掛かるが、批評家たちやアーネストの幻覚に苦しめられ、原稿は読める文章にならない。やがて秘書ローラや編集者マックスも彼の側から離れて行く。ゼルダの愛やスコッティの信頼も重く伸しかかり、発狂するスコットの脳裏に最後に蘇ったのは、公園で会った学生の姿だった――

大好きであると同時に、作中最も重苦しく感じるシーンです。
長編を書く気持ちがあるのに思うように書けない苦悩は、アマチュア物書きの私でも身に凍みていますが、職業作家は生活にも直結しているし、自負も大きい筈。多少同調出来るが故に、それを超える苦しみだと思うと酷く沈鬱な気持ちになります。
このシーンで流れる「芸術と死(ヘミングウェイのテーマ)」は、作中の楽曲中唯一の日本語タイトルで異彩を放っていまね。曲目リストで探す時は探し易くて助かります。
「テーマ、登場人物、ストーリー」の三要素の内、単に面白い作品を書く流行作家で終わるか、世界に認められる大作家になるかの差はテーマかな、と思います。自分では、テーマなんてちゃんと据えた作品はないのですが……。
男役に翻弄されるダンスの末、結局行き着くところはアーネストの前である事に、スコットの意識の前に立ち塞がるアーネストと言う存在の不気味な巨大さを感じます。

自分自身の生活のため、スコットを見放さざるを得ないローラとマックスの苦悩も分かるし、それによるスコットの更なる絶望もよく分かります。どうして此処まで救えない状態に陥ってしまったのか、無情です。
個人的には、一読者としてスコットのファンだった筈のローラが離れていくのが一番辛いです。出て行った彼女には聞こえるはずがないのに、スコットが呼ぶ声に一度立ち止まり、身を隠すように立ち去る演出に、ローラの悲しみを感じます。
そして、マックスにもローラにも見放されたと知った瞬間の、蝋人形のようなスコットの表情。観ているこちらをドキリとさせます。

第一幕2場と同様、「ねぇ、知ってる?」と言うあの特徴的な高い声が、今回もスコットを打ちのめす、その繰り返しの構造が深いと思います。
彼を非難し追い詰める言葉だけでなく、ゼルダが手紙に託した本心からの愛の言葉が、そしてあんなに笑い合いながら言い合ったスコッティの激励が、等しく重荷になってしまう辺りが、本当に優しくない作品だなぁと思います。でも本当に行き詰まってしまった時は、自分へ向けられる好意の存在こそ辛くなる面はありますよね。
そこから彼を救い上げる事になった、公園の学生の存在は、人生を1日にしたら1秒分もない出逢いだった筈ですが、そんな小さな要素で救われることにカタルシスを感じますね。
でも、もう一度立ち上がれたのは、やはりスコット自身の中に在る力ではないでしょうか。公園の学生は、そのスコット自身を喚び起こすキーだったのでしょう。

現在地:ディープジャングル。

一旦、オリンポスコロシアムに進んだのですが、樽壊しテストの2戦目が面倒で、クリアしなくても次のワールドに行けるようなので、先に進んでしまいました。
もう少し育ってから挑戦すれば、楽に壊せるのでしょうか。それとも、樽を壊すのに必要な攻撃回数は固定されてるのかな。

ディープジャングルは、降りるまでに短いやり取りがありましたが、ソラは本当に子供なのでともかく、ドナルドはもう少し相手を巧く転がす術を学んだ方が、某王国の為でないでしょうか。
カイリの幻影?らしきものが登場し、お話は少し進みそうな雰囲気ですけれど、どんなにドナルドが頑張って探しても某国王の登場は最後でしょうしね(笑)。

「ターザン」は未見ですが、クレイトンが悪い人だと直感出来ました。ディズニーアニメは善悪が分かり易くて良いですね。
ジャングルの中は、唯でさえ道が分からないのに、巨木に登ってると途中でスライダーコースのような道に落とされる事があって、どういうマップ構成になっているのか謎です。
現在は、カーチャックと会話したところで、次に進む場所が分からずウロウロしているところです。魔法に反応する花を咲かせると何かあるのだろうか、と思いましたが、「ハートレスが近付くと闇に染まる」と言うシステムメッセージからすると、敵が出現しない今のタイミングに解く仕掛けではない模様。

なお、前回記載した通り、ワンダーランドの時は景気良くアイテムを花に与えた結果、アイテムが不足気味になりました。そのため、今回は事前にトラヴァースタウンでハイポーション(HP60回復)を買い込んだのですが、よく確認してみたら、まだ仲間の最大HPが40もないので、ポーション(HP30回復)で充分だったのでした……
どんなにウロウロしてもハートレスが出て来ないし、偶に襲撃して来るヒョウは経験値しか落としてくれないし、所持金が不安です。