• 2014年03月登録記事

須賀しのぶ著「芙蓉千里」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
辻芸人の親に捨てられたフミは、売れっ子女郎を目指して、自らハルビンの支那人街にある日本人女郎屋「酔芙蓉」に飛び込んだ。やがて芸妓となり、舞の名手として名を馳せるようになる。日本と支那の関係悪化に伴い、酔芙蓉の経営は傾き始めるが、故郷も親も失ったフミは、酔芙蓉こそ自らの故郷だと思い、可能な限り酔芙蓉に残ろうと決意する。

面白かった!
導入は説明が多く読み進む気が失せたのですが、物語の舞台である女郎屋「酔芙蓉」に到着し、下働きとして働き始めてからはグングン惹き付けられました。
まず、気持ちがいいのがフミのキャラクター。
自分の力で生き抜こうとする逞しさとが格好いいです。好きな男に縋り付くような弱さもあるのですが、本質的には強い方だと思います。気が強くて喧嘩っ早いけれど、計算高くて現実に生きている感じもあり、なにより「舞」という武器を持った女である点に痺れます。物語の最後に下す決断も、とても共感できてよかったです。
さらに、「酔芙蓉」の女将と姐さんたちが、芯が通ったいい女揃いで素敵です。派手好きで口は悪いけれど情深い牡丹(千夜)が、次第に零落れていくのは悲しかったけれど、最後に昇華されてホッとしました。
で、いい女がいれば、いい男も登場するのです。私は旦那・黒岩さまが好きですね。分かりやすい男女の愛情ではないかもしれないけれど、単に後援者というだけでない気持ちの入りかたがあって、支えてあげたくなります。
フミは怒り狂ったけれど、「くまさん」ことベリーエフも、可愛いと思います。

第一次世界大戦前という混沌期で、舞台は女郎屋だけれど、みんなが懸命に生きているから、とても明るい感じがします。気持ちよく読み終わりました。

現在地:第拾八話終了。
九桐の反応で薄々気付いていたけれど、龍閃組に龍斗が存在しないので、タイムトラベルではないんですね。
「もし茶屋で美里に会わなかったら」というifの世界なのかな。
それだと、龍斗のレベルが高いことの理屈はつかないですけれど。

拾七話「情歌」

分岐は、桔梗に同行するルートはお葉に会うと読めたので、澳継と浅草へ行く方を選択。
澳継も自信過剰で喧嘩っ早いおバカですが、一緒にいると割合楽しいです。音声台詞がキンキンしていなければ、好きなキャラにあげても良いかも。実のところ、似た行動パターンの京悟には面倒臭さを感じたので、我ながら意外でした。

この差は、別に愛の差ではなくて、キャラクター年齢の差かなと思います。
単純に子供なんですよね。
周りからも坊や扱いで、終始揶揄われているので、小型犬が吠えているようなもの。さすがに、誰彼かまわず喧嘩を吹っ掛けた挙げ句、カツアゲまでした瞬間は一歩引きましたが……。でも、よく考えたら鬼道衆は一応悪役で、彼らの行動は「善」として描かれていないから、受け流せるんですよね。
——と分析しつつも、最大の要因はシステム仕様かもしれません。なんせ澳継を「蹴る」という驚きの選択肢が頻繁に登場し、しかも蹴ったことがマイナスにならないという面白さは、確実に効いていると思います。京悟も、どつけたら楽しかったのになぁ。

弥勒は、陽ディスクでは見ていない顔キャラクターが突然登場したので驚きました。
強面で気難しそうな外見と裏腹に、割と直ぐ打ち解けたのは、澳継との暴力漫才が気に入っていただけたということだと思っておきます。

なお、十七話はお葉が死んだ時点で話が終わったので、もしや龍閃組が対峙した桔梗(式神)は、黒幕側の存在だったのかと思いましたが、桔梗本人だったことは次話で分かりました。
魚女は本当に魚女だったことも確認しました。これは、吉原に行くより良いものを見たわ。

拾八話「血契」

龍斗と龍閃組は顔を合わせない作りになっているのかと思い始めて油断していたところ、この話で正面から遭遇。
陰ディスクの龍閃組には「自分」がいませんでした。

京梧

龍斗がいなくても、龍閃組は作られるし、同じように行動し、活躍するんだな、と思うと凄まじく寂しい気持ちになりました。

現在地:第拾六話終了。
インターバル等で、「九角」と「九桐」をよく見間違えます。
私自身が名付けるときは、“同一グループに同じ字から始まるキャラ名を配置しない”ようにするので、少し気になります。意味があってこの名前なのでしょうけれど、それなら九角を「天戒」表記にする配慮が欲しかったかな。
ちなみに、それとは全然関係ないですが、「風祭」は自キャラにもいるので、今後の日誌は「澳継」表記に変更します。

拾伍話「外法」

楽しい澳継弄りから開始。久し振りに音量を上げて、「蹴る」の選択肢で好感度が上がるSEが出ていることを確認しました。

今回の話は特にこれといった事件もなく、九桐が加入して今後のつなぎと言う感じ。
人浚いは幕府の仕業だったんですね。鬼道による兵士を作る材料だったりするのかな。
そういえば美冬と意外なタイミングで遭遇しましたが、彼女は陰陽両方でかませ犬なのか……と少し悲しくなりました。まぁ、対京梧の時は、狂犬に噛まれたようなもので可哀想だったけれど、今回は彼女から吹っ掛けたので反省してもらいましょう。

十六話「異端」

陽と同様、御神槌の話。

御神槌の語りは、神は存在することを自分自身に言い聞かせているようで危険だと思っていたら、やはりこうなりましたね。

神は本当におられるのか?

「ただ見守っているだけならば、路傍の石にだってできる」という台詞は、仰有る通りだと思うけれど、そこまで不満があっても、最終的に信者のままでいられるものなんでしょうか。
私が知るクリスチャンは「神は何もしない」ことを認めていたため、真の宗教人とは、神に見返りを求めない人だと、私は思っています。そう考えると、御神槌は蛇を解放した後は、神父服を脱ぐべきだったのでないかなぁ。勿論、これは私の個人的な見解ですが。

御神槌は「白蛇抄」で殺してしまったので、もし陽ディスクでの行動結果が反映される仕様ならどうにもならないと思いつつ、一応友好的に接しておきました。
結局、「龍斗」呼びまでされていながら仲間にはならずに終了。ただ、龍閃組と遭遇した後も生き残ったので、安心しました。仲間に入らないのは残念と言えば残念ですが、彼はもう戦わない方が良いとも思っていたので、村で安らかに過ごして欲しいです。

ノイハウス

ショコラケーキセット@ノイハウス銀座本店
http://www.neuhaus.co.jp

チョコレートケースの横に設けられたカフェスペースなので、比較的簡易な形式ですが、内装はお洒落に作られています。

「ねっとり」「どっしり」と表現するのが一番合致する、重くて濃い、ややビターなケーキ。口の中に結構な粘度が残ります。
フレッシュクリームは軽い味わいなので、合わせると丁度いい塩梅。個人的には、もう少しクリームが多くても良いくらいでした。

サイズは小さめですが、これで以上大きいと持て余す客が多いのではないかな。十分満足しました。

現在地:陰ディスク突入・第拾四話終了。
タイトルのカラーや冷めた花青色に、編成画面の背景も葵の御紋から鬼の紋に変わり、これまでと違う道を歩む印象を強く受けます。

拾四話「因果」

突然、桔梗に起こされるところから開始。
八話で見世物小屋を経営していた「怪しげな男」もいたりして、思いがけない繋がりに驚きました。醍醐は眠っていたけれど、確か前に桔梗相手に言っていた台詞からすると、これは眠ったふりなんですよね。眠っていて話を聞いていないと判断したから、桔梗は醍醐を見逃したのかしら。

風祭少年が、第壱話の京梧と同じく木の上から登場。
ところが龍斗からの扱いは両者に凄い隔たりがあって、なんとも酷い選択肢が出てきました。

少年を蹴る

主人公が、仲間になると確定しているキャラクターを蹴るなんて、アリなのでしょうか!?
しかし、風祭は蹴ると好感度が上がるMだと聞いたことがあるので、思い切り良く蹴っておきました。

龍斗を連れて来たその夜に敵襲があるなんて、龍斗を怪しめと言わんばかりの展開ですが、鬼道衆の皆さんは一度仲間にすると決めたら揺らがないようで、誰もそこには突っ込みませんでした。
幕府のスパイと怪しんでいた風祭も、言ってみただけですか。
ところで、こういう「幕臣がいかに卑劣か」と問う展開をするなら、乗り込んでくる幕臣はもっと悪党らしい人が良かったのでは。なんかお間抜けだったので、逆に可哀想に感じてしまいました。

1戦目はレベル差がありすぎて(龍斗Lv.40、敵Lv.2)眼を瞑っていても勝てそうな感じでしたが、2戦目は集団戦。属性は偏っているし仲間が弱いため、久し振りに緊張感のある戦いになりました。
今回は無駄なレベル上げはしないようにして、なるべく戦闘の難易度を保っていこうかな。