• 2016年04月13日登録記事

日本一ソフトウェアのPS4ゲーム「魔女と百騎兵Revival」体験版を遊びました。
http://nippon1.jp/consumer/majo100revival/

魔女と百騎兵リバイバル

PS3で発売し、ダークなシナリオが評価された「魔女と百騎兵」の移植作。
なんとなく、主人公(プレイヤー)は魔女メタリカの方だと思い込んでいたのですが、実際は「百騎兵」と呼ばれる魔神の方で、そこは意表を突かれました。
ついでにいうと、100体の兵士を駆使する戦略SLGだと思い込んでいたのですが、沼の魔女メタリカに召喚された百騎兵が、彼女の野望成就のため戦わされるという、ハッシュアンドスラッシュゲームでした。

メタリカ

体験版では、序章から森の魔女マーリカの館に侵入するところ(第1章の終盤)まで遊べます。序盤の範疇ではありますが、1マップが広めということもあって、結構遊ばせる体験版だと思います。この段階で本当に森の魔女と戦うのか?ということも含めて、先の展開が気になる引きも良かったです。

基本的な戦闘システムは、簡単な作り。
同じ武器でも属性があって、三竦みの関係になっているようでしたが、私は武器を切り替えて戦うのは苦手なタイプなので、面倒に感じました(ゴッドイーターバースト初回プレイでは、徹頭徹尾ショートソード&ブラスターだったくらい、武器を使い分けるのが下手です)。武器ごとのアクションの差自体は、間合いや隙を掴んでいく過程が面白かったです。
また、ハッシュアンドスラッシュを楽しむ観点で致命的問題だと思ったのは、障害物の透過処理がされていないことです。
1章の探索エリア(森)では、木々が視界を邪魔して、百騎兵がどの辺りにいるのか、どちらを向いているのかも分からず、そんな状態で敵に絡まれると苦労しました。
カメラの動作ももったりしていて、全体的にハッシュアンドスラッシュとしての爽快感は低めです。

独自システムに関しては、説明不足でイマイチよく分かりませんでした。
例えば「魔女制圧」という要素がありますが、ゲーム的には単にアイテムを入手する程度の意味しかないようで、せっかくの発想と可愛い演出が無意味になっていると思いました。

日本一ソフトウェアだけあって、キャラクターは濃くておかしな連中が揃っています。
まず、メタリカ様についていけるか? でプレイヤーをふるいにかけるゲームですね。

善人気取りの×&%芋虫野郎

下品な笑い声やらテンションが高いピー音の連続台詞はともかく、噛みかけのガムを床に吐き、百騎兵に「食え」と命令する初対面は衝撃的でした。
世界を沼で覆いつくすという野望も、スケールが大きいのか小さいのか……。
執事のアルレッキーノは、絶妙に慇懃無礼で、リカを馬鹿にしつつあしらっている感じが溜まりません。

そして最大のポイントは、プレイヤーキャラクターである百騎兵が可愛いこと!
3Dモデルはそこまで可愛くないのですが、なんとなく愛嬌があります。
また、言葉を喋る知性はないものの、「東京魔人学園」のような感情表現が可能です。ただ、あまり表現する箇所がないのと、表現しても物語にこれといった影響は与えてなさそうなのが寂しいかな。

オプション設定で驚いたのは、「文字言語」と「音声言語」をそれぞれ日本語/英語から選択できたことです。
個人的には、この機能、他の海外展開しているゲームでも積極採用して欲しいですね。2周、3周する楽しみが湧きそうです。

The Witch and the Hundred Knight

全体的に、システムは練り込み不足という印象。オリジナル版がそうだとしても、移植の際に、作り込み直しても良かったと思います。
ちなみに、この体験版は起動時のロードが異様に長く、延々とローディングしたまま何分も待たされるので、起動バグかと思って強制終了してしまいました。
そういったところも含めて、日本一ソフトウェアの技術力の問題でしょうか。
お話の先は気になるので、戦略SLGなら、プレイしてみたかった気もします。