• 2016年06月登録記事

たまには、啓蒙書系。

千原ジュニア著「うたがいの神様」

一理ある、と思う話もあれば、理解できないところもあった。
例えば、「犬も歩けば骨拾う」の枕は頷かされます。
家に籠って、ドラマだ漫画だゲームだを「面白い」と言っている人。それは、ドラマやゲームや漫画が面白いだけで、あなたが面白くなったわけではないのです。今直ぐ街へ出掛けましょう。
でも、私はゲームは遊ぶし、それを面白いと享受するのも一つの楽しさだと思います。人生に笑いはあった方が良いと思うけれど、自分自身が面白い人間である必要は、私にはないです。
また、美術館でフリスクを食べても良いじゃないか、という話などは、私は納得できなかったです。フリスクは食べ物だと思います。
しかし、世の中の大意に対して、こじつけでも反論する人間がいるのは健全で良いことなので、こういう視点も面白いと思いました。
若干、傲岸な言い回しもありましたが、文庫版書き下ろしで「自分をうたがっていなかった」と述べていたことから、自分に自信があり過ぎた時代の筆なのだと納得しました。

村田智明著「問題解決に効く「行為のデザイン」思考法」

実際に作り上げられたデザインの解説が興味深かかったです。開閉のピクトは私は感心できなかったけれど、普通のハンガーは確かに掛ける順番と構造が逆ですし、吹き消す照明という発想は面白いと思います。

また、照明のスイッチ盤のどれがどこに対応しているか分からないという話は、自分もよく経験することなので、良いデザインに世を席巻して欲しいですね。空想上の話になってしまいますが、近未来世界なら、水平のスイッチ盤(非物理)なんて、合理的で格好良さそうです。
しかし、筆者が一番力を割いて説明している、開発のためのワークショップについては、理解できても、自分が会社でそれを実現するポジションにいないので、やや熱が入らない読書になりました。勉強にはなりました。

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3DSのお絵描きソフト「ちゃおイラストクラブ」体験版

起動回数制限が5回という、過去最小回数の体験版です。でも、どんなソフトかの体験としては十分でした。

下記の3レッスンを体験できます。

  • りんかくを描こう!(5分)
  • 色を塗ってみよう!(10分)
  • デコってみよう!(5分)

個々のレッスンにも制限時間が設けられており、時間経過で強制終了するので、体験版を使って延々と描くことはできません。
ペン機能等も制限されています。

ぬりえは楽しく感じました。濃淡を付けて遊んでいたら、10分では塗り切れなくて、もう少しやりたい、と思ったので、体験版としては成功ではないでしょうか。
この手のイラストツールを使ったことがないので、デコ機能のアイシートーンも楽しかったです。

ただ、若干とはいえ線が勝手に補正されるのと、画面端が塗れないといった不満も有り、絵描きツールとしては難があります。
あくまで、ちゃおの漫画が好きな子供向けということでしょう。
3DSの絵描きツールとして買うなら、「絵心教室」や「コミック工房」の方が、値段的にも機能的にも良さそうですね。まぁ、当たり前かな。

柴崎友香著「わたしがいなかった街で」

出来事は起きるけれど、物語はない作品でした。よって、あらすじは省略させていただきます。

祖父が原爆投下の直前まで広島にいたという事実や、好んで見ている戦争ドキュメンタリーを通して、主人公・砂羽が様々に思考するお話。
読了後、自分に繋がる人々や暮らしている土地の過去を考えさせられました。
こういう考え方もあるのか、と気付きが与えられ、視野が広がる感じもします。
しかし、砂羽自身が向き合っているものは現実でなく、戦争をキーとした仮定の世界なので、結局彼女はなにがしたいのか見えてきません。印象が全体的にふわふわしていて、腑に落ちることがありませんでした。
中盤以降、葛井夏の視点に切り替わると、こちらは地に足の着いた女性なので好感を覚えました。しかし、それまでずっと主人公視点で綴っていたお話を、わざわざ放り出して辿り着いたオチは物足りなかったです。

同時収録の短編「ここで、ここで」も、電車内での会話までは興味深く読めたのですが、その後はやはり出来事と思考の羅列で、お話としてまとまっていないように感じました。
解説を読んで、作者の意図等は色々考えさせられましたが、私には合わない作風でした。

本日、Nintendo eShop5周年記念セール開催。
https://www.nintendo.co.jp/campaign/eshop5th/index.html

対象100タイトル、最大50%OFFという大規模セールです。
あくまで最大50%OFF、であって全品50%OFFではありません。事前には6タイトルしか値引き額が公表されていなかったので、残りは割引率が低いのでは、と密かに疑っていましたが、最低でも30%OFFにはなるようです。
ニンテンドーアカウントがあれば更に10%OFFなので、平均40%OFFといったところ。

とりあえず、事前に目星をつけておいた、下記のダウンロード専売ゲームを購入しました。

  • カエルの為に鐘は鳴る(VC)
  • 魔女と勇者(DL専用)

RPGは多数積んでいるのですが、「カエルの為に鐘は鳴る」はサッとクリアできるそうなので、買ってしまいました。名作と名高いので楽しみです。
「魔女と勇者」は体験版からデータを引き継いで早速遊びまくってます。3DSの充電が直ぐ切れるのが辛い!

「大開拓時代 〜街をつくろう〜」も、体験版が面白かったので購入を検討していたのですが、フリーズが酷いらしいという噂で躊躇中。5月11日に更新データが配信されたので、普通に遊ぶ分には大丈夫なのかなぁ。

あとは、「メゾン・ド・魔王」(DL専用)も面白そうなのですが、この作品は後発でPS4版も出ているので、どちらを買うべきか悩んで一旦保留にしました。携帯ゲーム機向きな気がするけれど、PS4はスクリーンショットが取れるという利点は大きいです。

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3DSのDL専用アクションゲーム「魔女と勇者」体験版を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000013913

体験版はステージ9まで。Lv25でレベルキャップ。お店は各商品Lv10まで。

面白い!
公式にはアクションゲームとなっていますが、若干タワーディフェンス的な要素もあり、ちょっと独特の味わいがあります。過去に遊んだゲームで一番似ているのは、「勇者30」収録の「騎士30」です。
マップの中央に据えられた魔女(石像)目指して、四方八方から襲い来る魔物たちを、プレイヤーは勇者の体当たりで倒します。勇者は体力が減っても、一定期間のダウン後に復活できるけれど、魔女がやられたらゲームオーバー。また、魔物の血を集めて魔女に渡すと、石化が解けて、一定時間だけ魔女が魔法攻撃を繰り出すようになります。
魔物の侵攻状況を見て、いかに魔女を守りつつ、良いタイミングで石化を解くかという立ち回りが問われるゲームです。
弱いけれど足の速い魔物とか、その逆に強いけれど足は遅い魔物だとか、魔物にも個性があるので、西の魔物は足が遅いから放置して東から迫る大量の弱い魔物を体当たりで倒し、魔女が復活次第、西に向けて強い魔法を撃たせよう……といった、その瞬間の判断が勝敗を分けます。
操作もやっていることも非常にシンプルながら、この思考させられる部分で奥深さを感じて、体験版で遊べるステージ9まで、複数回やり直してしまいました。

経験値とお金は、負けても半分は手に入るので、そのうち強くなれるし、お店でお金をつぎ込めば、攻撃力、防御力、移動力、魔法(2種)の強化も可能。最終的には全部強くするとしても、資金に限りある間、どの要素を強くするかはプレイヤー次第。私は攻撃力と移動力重視で結構いい感じに進めました。

物語は、メデューサ退治に出かけた勇者と魔女が返り討ちに遭い、魔女が石にされてしまったため、勇者が頑張って元に戻す方法を探りつつメデューサにリベンジするという流れ。
ジェスチャーと最小限のナレーションで状況を伝えるやりかたには、どことなくシュール感もあって、ニヤリとさせられます。

価格は400円とお手頃ですが、明日から始まるニンテンドーeShopの割引セール対象商品になっています。これは買っておきたいですね!
セール前に、良いゲームを知れました。