• 2017年09月登録記事

川又一英著「ヒゲのウヰスキー誕生す」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
模造ウイスキーが飲まれている日本で、本当のウイスキーを造りたい。渡英してウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝は、帰国後その夢を実現しようとする。戦後不況による資金繰りの難、経営方針との対立、模造品の味に慣れた市場の無理解、他社との価格競争と次々苦難に見舞われるも、政孝は妻リタの支えの下、自分が理想とする本物を造ることに拘り続け、遂にブレンドウイスキーの夢を実現に漕ぎ着ける。

「ニッカウヰスキー」の竹鶴夫妻を取り上げた朝の連続テレビ小説「マッサン」は未見。評判は上々だったように記憶していたので、興味を持っていました。
ただ私はウイスキーが苦手なので、酒造りの要所などは退屈に感じるかもと思っていましたが、全体的に読みやすい文章なので、引っ掛かることはありませんでした。また、大変取材を尽くして書かれているなと感心させられました。
プロローグとエピローグの作者視点の話は、私には少し蛇足に感じます。小説というより、伝記物として書かれているのかもしれません。

作中、竹鶴氏は頑なに「スコットランドのウイスキー」と同レベルのものを日本で造るという信念を通すわけですが、残念ながらそれは技術屋の頑迷さに感じました。実際のところ、山本為三郎社長から彌谷醇平氏を付けて貰えなかったら、どんなにいい在庫を抱えていても、赤字会社のまま終わったのでは、と思います。
「いいもの」を作れば売れるといっても、市場が「いいもの」と思わなければ絵空事ですよね。
また、ウイスキーという酒は、ビールや日本酒、焼酎に比べると一部の愛好家が飲むものという印象があり、国民酒という表現に違和感を覚えました。竹鶴氏晩年の頃はそれだけ全国で愛飲されていたというのなら、その理由も触れて欲しかったです。

リタは、日本人女性以上に尽くす妻として描かれていましたが、幾つかのエピソードから、芯はかなり頑固者だと分かります。
夫婦共、頑固なスコットランド気質故に相性が良かったのかもしれません。

帝都アルケイディス目指すついでに、やってまいりました、セロビ台地

セロビ台地

「セロビ台地」ーーそれは、物語の展開とは一切関係なく終盤に訪れることができる、広大な丘陵地帯。
そこに点在するトレジャーは「サビのカタマリ」ばかりだが、リーダーが「ダイヤの腕輪」を装備していると、超低確率(1%未満)で貴重な装備品が入手できる為、マップ切り替えしてはトレジャーを探す「セロビマラソン」が、一部の愛好家によって開催される土地である。

ちなみに、本来は帝都をクリアした後に初めて赴けるエリアなのですが、チョコボで時間内にツィッタ大草原を駆け抜けると、セロビ台地に潜り込むことができます。
残念ながら、更にその先にあるバーフォンハイムの街は通行止めされています。

バーフォンハイムの街

でもセロビ台地までの抜け道は用意されているところが、FF12のいいところです。

さて前述のレアアイテムの話に戻ると、トレジャー自体の出現確率が20%程度。中身がギルの確率が平均60%。アイテムを引いたとしても「サビのカタマリ」の確率が95%。
確率計算を理解するマトモな頭を持っていたら、セロビマラソンで時間は潰しませんよね。効率が悪過ぎます。と思いつつ、この時点で本来行くことのないセロビ台地に乗り込んでみたかったので、ついでにマラソンも初参加してみました。
しかし、見事に「サビのカタマリ」ばかりですね!

サビのカタマリ

心なしか、バルフレアの俯き具合も「サビのカタマリ」を拾って落ち込んでいるように見えます。

結局「サビのカタマリ」が99個溜まるまでに手に入れた装備品は、「アンタレス」「シーフの帽子」「ホーリーロッド」「悪臭ボム」「マルチスケール」「影縫い」と言ったところ。
……トレジャーの位置を狙っていないとはいえ、全然強い装備品が手に入りません。

実は、セロビ台地の前にナブディスに改めて足を伸ばし、「賢者の杖」「白の仮面」を手に入れました。

ナブディス

あちらは、ちゃんと探索すれば収穫があるなと思った直後だけに、セロビ台地の実入りの少なさにはガッカリしました。
闇雲にトレジャーを探すのでなく、ピンポイントで狙わないと、あまり意味がないのでしょうね。流石に飽きたので、「サビのカタマリ」99個を消化するまでは、セロビ台地は無視することにします。
トレジャーといえば、フォーン海岸で一列に並んでいるトレジャーを見て、オリジナル版の「最強の矛」の悪夢を思い出しました。

フォーン海岸のトレジャー

私は、有料で良いからオリジナル版のライセンスボードを配信して欲しいと思ってます。でも、もしそれが“オリジナル版のトレジャー設定になる”という仕様と引き換えだったら、少し悩ませて貰うと思います。

現在地:30年到達

懸念材料だったモルガロンは、犠牲者0で倒せました!
「若い者を狙う」の性質を考えて、攻撃を受ける側と列回復する者で組み合わせ、あとは毎回ローテーションし続ける作戦で撃破。
PSP版は強化イベントが色々用意されているから、つい派手なスキルに頼っていたけれど、この「負けない」隊列を組むことこそ、V&Bのローテーションバトルの肝だと思います。まあ残念ながら、騎士団の強化を突き詰めると、ローテーションを一切しない速攻狙いになってしまうのですが。

ローテーションと職種の役割分担は、続くナグゾスサール戦でも同様に活躍。

たまたま、直前に魔騎士と魔術師の入団希望者が来たことと、この日のためにとって置いた「山賊亭支店」イベントの全員好調効果を使い、その上で6人出撃しました。
構成は、聖騎士、魔騎士、魔術師2人で構成された列回復者同士の列が二つと、自回復+防御を持つ騎士2人。本当はアーチャーも入れたかったけれど、HPが足りず、死ぬ可能性があったので「死なない」6人構成です。
延々と回し続け、HP765をチマチマと削り取りました。

当然、終わったら絶不調で真っ黒になっている団員ばかりでしたが、無理してこのタイミングで倒した事には大きな意義がありました。
というのも、このあと一般入団希望者がまったくパッとせず、全盛期を過ぎた老人成長待ちの若者ばかりになってしまったのです。強さ曲線が急降下して、盗賊団Lv.1相手に死闘する始末。
来年頭にはLv.7グリュパンの期限が来るのですが、どうしたものか……。

団長の娘と息子は、ナグゾ退治後の25年に入団しました。
まず、「稀な素質」の予言があったので期待していた長女のヴァルキリー・レナ。

レナ・カーリンド

なんと、「ピーク年齢30-46」という、非常に素晴らしい寿命。
普通に考えたら、即団長決定です。でも「長命」の予言があったのは弟の筈では?と思いつつ、弟の魔騎士・レキを迎えます。

レキ・ヴォルロス

まさかの「ピーク年齢29-51」!
30年以上戦える人材なんて、募集でも子供でも見たことがありません。本編のスルギはレキを上回る52歳衰退期ですが、22歳で加入するので騎士団に貢献できる年数は30年ピッタリ。
本当に驚きました。

ちなみに、2年後に入団した聖騎士の娘は「ピーク年齢27-33」。これでも充分活躍できる人材なので、やはり団長家の双子は異様だな、と思いました。
団長の全盛期の長さと、旦那の成長期の長さが、珍しくお互いいい方に左右したようです。

この時期になると初代団長は衰退期に入っていますので、すぐ引き継ぎすることにしました。
寿命が長い方を選ぶと自分で宣言したので、初志貫徹でレキを選ぼうと思っていました。
引退を女神に告げた、その時までは。

あなたの後を継ぐに相応しい者を選んでください

この女神の台詞が、未来を変えました。
「カーリンドの血を引く者たちのうちで」と言われた瞬間にふと、レキに引き継いだら家名が消えると思ってしまい、特別思い入れがある名でもけれど、寂しくなったのです。
アクラル大陸では、子供は「同性の親の姓」を受け継ぐので、団長が女性の場合、息子とは姓が違うのです。
ということで、急遽娘レナを選んだのでした。弱々騎士団、なんとか二人で盛り立てていって欲しいものです。

テイルズ術技イベントは、藤林すずとルークに遭遇。
このルークは2巡目です(笑)。1回のプレイで同じキャラクターに2回会うなんて、ありえるんですね。

アブソーブゲートに行って……

アブソーブゲートから落ちると、アクラル大陸に行けるらしいですよ!
すずの術技は「葉隠」で、逃走技だったので驚きました。

それから、「縁結びイベント」も発生させてみました。
結ばれる団員は選べずガッカリしましたが、告白を見守るか、邪魔するかは選べる模様。プロポーズの台詞は、本拠地で発生するパターンと同じなのですが、通常「考えさせて」と切り返すのに、即OKの返事が貰えるので面白かったです。
ちゃんと各職種分台詞があるのか、確認もしたくなって来ます。

平和ボケしていた町の住民も、少しずつ不穏な空気を感じ始めた20〜30年。
日々は翔び去るように過ぎていくのに、1年ごとの密度は高く、この先70年の長い戦いの厳しさを予感させます。

福井晴敏著「テアトル東向島アカデミー賞」

福井晴敏のホームシアター、自称「テアトル東向島」での上演作品からそれぞれ脳内アカデミー賞を決めたり感想を語る、雑誌「小説すばる」連載計79回分のエッセイ集。

まず第一回で……

「火薬量」「アドレナリン分泌量」が選考結果を左右する

と書かれている通り、完全な主観で語っています。最初にそう断っているため、その後のアクション・特撮祭りはいっそ心地よいくらいでした。

ちなみに、ご承知の通り私は映画をほぼ観ない人間です。本ブログには「TV/映画」カテゴリーを用意していますが、これは実質「スターウォーズ」用。そして「スターウォーズ」は私にとって、映画というより宗教のようなものなのでした。
と言っても観ないだけで、映画が嫌いなわけではありません。本作で紹介されている作品は、いい具合に古いこともあってメジャー/マイナーの割合が良い塩梅で、勉強になりました。

ただ、正直に告白すると美川べるの先生の挿し絵――ならぬ「挿しマンガ」が見たくて手にしたのに、点数が10点程度と少なく残念でした。