• 2016年02月登録記事

現在地:妖精の国の物語・2章終了

過去の主人公ルートで、毎回ボスとして登場した、妖精の国のメルセデスが主人公。
これまでの出逢いでは、我が侭な王女様という印象でした。確かにそういう部分もあるのですが、どちらかと自分に自信のない幼子という感じ。突如として女王の跡を継ぐことになってしまい、何をどうしたら良いのか分からない子供が、成長物語していく物語なのかな。
いや、これまでの2編が恋愛話だったことを考えると、カエルとの恋愛話でも驚きませんよ。

チュー

ということで、接吻を求めるカエルがとてもキモ可愛くて、好きです。
メルセデスはカエルを嫌がっているのだけれど、キスを恥ずかしがっている感も強くて、気を緩めるとニヤニヤしてしまいます。これ、終章までキスを引っ張るんでしょうかね。

母女王と対峙したシーンで、初めて魔王を強そうだと感じました。
終章は魔王と戦うのかな。グウェンドリンの時も戦っているけれど、あれはブリガンに操られた魔王だったせいか、サイファー「バロール」の印象が残っていません。

その後は、従兄弟メルヴィンが次第に本性を現していく展開かと思っていたら、あっという間に王宮を奪われたので、早いな!と驚きました。そして意外とあっさり退場。
オズワルドがなぜメルヴィンに付き従っていたのかは、オズワルドの章までお預けでしょうか。
オズワルド戦は、黒い影状態と、邪王炎殺黒龍波みたいな技と、増援が頻繁過ぎるという三重苦で、かなり苦戦しました。
(どうでも良いけれど、何も見ないで「邪王炎殺黒龍波」と書けた自分に、三つ子の魂百まで!と思いました)

メルセデスは、自由に空を飛び回ることができる弓使いなので、これまでとはまったく違う操作感に最初は戸惑いました。

メルセデスの石弓

割と、シューティングの感覚ですね。苦手ジャンルなので、チュートリアルの間は大慌て。調子に乗って連射していると、POWが枯渇してなにもできなくなるのも、これまでの2人と違うところです。
これはレベル上げて物量で押し勝つしかないかもしれない……と思いつつ、一応Sクリアで頑張っています。連打→高速飛行で逃げて安全な場所でリロード、というかなり酷い戦い方で、どうにもならないときは魔法薬を投入。この有様だと、マテリアル&マンドラゴラ不足に陥りそうです。

現在地:呪われ王子の冒険・クリア
ボス戦前の最終ステータスはスクリーンショットの通り。前回に引き続き、ちょっとレベル上げ過ぎ傾向があります。

コルネリウス

お話は、ベルベットを助けるべく戦場に飛び出したところから。
冥界で出逢った船頭役の死人のことは、死の国を出て以来まったく触れられていなかったので、一緒に外に抜け出せたのか疑問視していたのですが、なんとバレンタイン王だったという事実に驚愕。あの時は仕方なかったけれど、彼を再び世に放ったコルネリウスにも多少責任があるわけですね。
結局、ベルベットの危機は救ったけれど、会えただけで、今度はコインを守るためボルケネルン溶岩洞窟へ。

この、ボルケネルンに行くための導入はやや強引だと思ったのですが、あの予言の竜レヴァンタンの誕生の瞬間に立ち会うという展開に至って納得。
頭に乗せていた王冠は、バレンタイン王のものだったのですね!
レヴァンタン自体は、避けやすい攻撃しかしてこないので、今回も楽な相手でしたけど、子竜のビジュアルは可愛くて好きです。気絶したレヴァンタンを抱きかかえて連れて行くバレンタイン王の姿に、なんだか物悲しさを感じました。5章では狂人かと思っていたのに、色々と事情もあるようなので、この辺はベルベット編に期待でしょうか。

終章は、ウルズールが黒幕だったということも明らかになり、イングヴェイと共闘してみたり、コルネリウスの格好良さと愛にドキドキする熱い展開でしたが、またも囚われの身で竜の生け贄にされかけているベルベット姫にはちょっと笑いました。

愛の告白

基本的に、マップも敵もグウェンドリンと同じものが使い回されているので、キャラクターの操作に慣れると飽きる面もありましたが、主人公が変わることで「そのとき、別の土地ではこんな出来事が起きていた」という物語が深まる構造なので頑張れます。
コルネリウスの戦闘は、多彩なサイファースキルを駆使する楽しみもありました(グウェンドリンもスキルは増えるけれど、アイスショットばかり使っていた)。
それにしても、コルネリウスが気絶していた間にもの凄い時間が経過していると思っていたら、それ以上にグウェンドリンが寝ている間の出来事の方が多かった(笑)。

コルネリウス編では、隠し部屋を意識して隅々までしっかり探索したこともあり、「雷剣スキル全修得」トロフィーを獲得できました。
となると、グウェンドリンのスキルに欠けがあることが悔しくなり、屋根裏部屋に現れた新しい本は置いて「ワルキューレ」に再挑戦。3つの隠されたフォゾンプリズムを入手しました。

トロフィー

在り処が分からず、一番苦労したのはチェイスブロウ。
妖精の森リングフィールドには「小人化」の仕掛けがあるので、それを使うのだと思ったら、まったく関係なかった……。「壁にあって壁にあらず」というヒントの言葉も、壁というより道なりという印象で、やや引っ掛け感を感じました。

安部龍太郎著「信長燃ゆ」上下巻

先日読んだ小説「神々に告ぐ」(2016年1月29日記事参照)の後の時代を描いた作品。
上下巻で、天正九年の京都馬揃えから本能寺の変に至るまでという信長の晩年を描いているので、密度があります。
信長から譲位を迫られてもずっと抵抗していた、というイメージがあった正親町天皇が、誠仁親王への譲位を希望していたとか、今回も色々勉強になりました。
とはいえ、テーマである本能寺の変については「朝廷黒幕説」に則っているため、朝廷黒幕説が否定されている現在では少々物足りない「真相」に感じたのが残念。歴史小説は、こういう点が弱点かもしれませんね。

描かれている信長像は割と理知的。作者の描くスタンスとしては、信長に寄り過ぎもせず、かといって主人公として理解できないわけでもなく、読みやすく感じました。本能寺で信長は生き延びるつもりだった、という下りは私も納得です。
前久の面従腹背具合の恐怖と、光秀の割り切れない不運、森蘭丸の有能秘書っぷりが印象に残りました。

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3DS版「ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ」DEMO Versionを遊んでみました(操作機はNew 3DSLL)。
https://www.gamecity.ne.jp/zelda/

一応「ゼルダの伝説」なのに、提供がコーエーテクモゲームスで驚くところから開始。

遊べるのは「レジェンドモード」で、ハイラル平原(ハイラル城防衛)で、キングドドンゴが登場するところまで遊べます。操作できるキャラクターはリンク、ゼルダ、インパ。インパの動きは少々トリッキー。リンクが一番使いやすくて強いのは主人公特権ですね。
リンクだけでなく、他のキャラに切り替えて操作しないといけなかったり、あちらこちらの戦況を意識しないといけなくて、結構忙しない印象。
この手のゲームの売りは「爽快」なことだと思いますが、無双初心者としては爽快に感じるよりやることが多くて疲れる印象。難易度は「易しい」と「普通」の両方でプレイしてみましたが、雑魚はどちらにせよ一撃で倒せるし、体力バーが表示される敵でも、弱攻撃の連打だけで倒せます。そういう意味では爽快で「ヒーロな自分」を楽しめるのかもしれないけれど、砦を占拠しない限り無限出現で、いつのまにか登場している雑魚の存在に、モグラたたきをさせられている気になりました。

なお、折角なので3D表示をオンしてみたのですが、立体というより残像になってしまって非常に目が疲れて辛かったです。動きが激しく、表示キャラ数も多いアクションは、3D表現に向いていないと思いました。
※本作の3D立体視への対応は、Newニンテンドー3DSのみ。

桂望実著「頼むから、ほっといてくれ」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
トランポリンでオリンピック出場を目指して合宿に集まった5人の青年たち。練習と試合を重ねながら、嫉妬や挫折と戦いながら、オリンピック出場を果たす者、メダルを獲得する者も現れるが、やがて彼らは皆競技を引退し、第二の人生を歩み始める。

タイトルのせいで、周囲のプレッシャーに圧し潰されながら、5人が出場権を賭けて戦うようなお話かと想像していたのですが、長い人生と短い競技人生の折り合いをどう付けるか、なにを目標に競技をするのかといった事を問うてくるお話でした。
真っ直ぐオリンピックまで突き進む競技者もいれば、一度辞めてから復帰するというドラマがあったり、早々と競技人生を下りてしまう者もいたりして、予想外の展開に驚かされました。個人的には、何事も適度にスマートにこなせて、一生懸命になることがなかった野田遼が、年を取ってからトランポリンに回帰するエピソードが最後にあるのが巧いなと思いました。

初読では、目を惹くタイトルと中身が合っていない気がしたけれど、すべての道は自分自身で決めないと意味がない(だからあれこれ指図しないで欲しい)という意味なのでしょうか。

文章的にも、非常にスムーズ。
エピソードは視点を変えながらどんどん進んで行きますが、時系列が戻ることはないので、読みやすかったです。コーチや広報担当視点も含まれているので、多角的に楽しめます。特に「娘の為に競技を辞めた」という父親の決断を自分の重荷に感じる娘という下り等は、親の観点から考えてしまいがちだけれど、娘の側はそう受け取ることもあるのかと考えさせられました。
反面、全体がさらりとしているので、もう少し競技者として悩みや他者との関係があっても良いのではないかと思いました。