• 2014年10月登録記事

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現在地:白銀城攻略完了@安芸
せっかく聞かれたので「いいえ」を選んでみたけれど、戦う以外の選択肢はありませんでした。

今度は、鋼鉄城を手に入れてしまいました!
速鳥と違って山も飛び越えられる上、これまで辿り着いていなかった三国も含め、全国に瞬移可能という贅沢なオプション付き。ということで、まずは各地を探索しました。
ただ、国境を飛び越えられず、国内しか走れないのは不便ですね。あえてこういう仕様な理由は、PCエンジンの読み込みの都合なのか、単にエリア単位で諸々を管理しているためなのか。

さて、吉備・安芸・長門は、絹が母親・綾姫(偽物)に騙されて離脱するわけですが、この期間が予想外に長くて辛かったです。
もともと吉備以降の敵が強く、4人体制でも苦労していたのに、3人体制だと攻撃を集中的に喰らう確率が上がり、回復を怠るとあっという間に死亡。
ということで、いったん姫路に戻って「弁天の兜」を購入してきました。
これは絹専用防具ですが、戦闘中にアイテムとして使用すると仲間1人を中回復してくれる便利アイテム。これで、技力が極めて少ない極楽も回復手段を確保です。

※使ってみないと効果が分からない道具・術が多いので、攻略サイトの道具データは解禁してしまいました。

白銀城まで乗せてくれた、亀の弁慶はゲーム内トップクラスの男前ですね! 亀だけど!
弁慶のお陰で、人魚の村にも行けました。
鋼鉄城に乗って上空にいるときに発見したものの、着陸できなかったんですよね。空中移動できるようになった分、吉備以降は重要拠点の地形が着陸不能になっているのが悔しいです。
今回の人魚の村では、これまでの極楽の頑張りが認められて、千代さんの形見の品を譲り受けました。認められて良かったと思うし、なんせ強い武具なので嬉しいです。

鬼の姿を見せてしまい、死ぬつもりで一人残った絹を救うため、白銀城へ再突入すると、ここでオープニング曲! 熱い展開に唸りました。
卍丸もひさしぶりに自らセリフを発し、絹の心を動かすことに成功。
ようやく、火の勇者が本当の意味で4人揃った、という気がします。

ちなみに、事前に各地を回ったため、綾姫の正体は予想が付いていたのですが、ここで手に入る最後の聖剣に宿った火の勇者・松虫が女性であったことは予想外で驚きました。静姫が紅一点だと思い込んでいました。
千年前の火の勇者チームも、結構気になる面々が揃っていますよね。
ここに極楽が加わっていたら、8人の勇者だったのかしら?

星新一著「きまぐれロボット」

星新一による、博士達の発明品を巡るSFショートショート集。
個人的には、傑作選と言っても良いと思います。どの話も基本的なパターンは大体一緒なのに、一作ごとが新鮮に感じられるのです。楽しく読めました。
昭和の作品なのに、まったく色褪せず、時代を超えて読めます。

本書は児童向けということもあり、合間に挿絵があるのですが、そのイラストがとても可愛くて素敵でした。

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AW kitchen系列のお店「Grill and Bar エーダブリュエレメンツ」で夕食を頂きました。
http://www.eat-walk.com

「エスペターダ」という串刺しグリルが名物のお店。
写真は、薄暗い店内を、ガラケーのカメラ機能で撮影したものなのでご容赦ください。

メインの串刺しと鍋は、肉と魚介の選択制。今回は元々肉パーティの予定だったので、両方肉を選ぶという暴挙に出てみました。

最初に登場したのは、8種類の前菜盛り合わせ。
全体的に味付けは辛め。
パプリカのピクルスが、浅漬け感覚で美味しかったです。
飛び抜けて味が美味というものは見当たらなかったけれど、チキンが驚くほど柔らかく、印象に残りました。オリーブが、種が抜いてあって食べやすい点も、心配りですね。

続いて、串刺しグリル(肉)。
ソースは酸っぱい味のものとわさび醤油の二種類。
下にはクスクスや野菜が盛られているのですが、カボチャがホクホクしていて美味でした。また、これまで嵩増し程度の存在だと思っていたクスクスが、意外な美味しさを持っていることを発見しました。

鍋(肉)は、カタプラーナという、独特の中華鍋を上下に付けたような銅製鍋で出てきます。
煮込んだお肉がホロホロ柔らかく、簡単に削げることに感心。
ただ、肉とキノコだけでどこを観ても茶色い鍋なので、ちょっと見た目は良くないですね。これに関しては、魚介の方が、種類も豊富だし色鮮やかで美味しそうに見えました。
鍋のシメには、フォーまたはリゾットを選べます。
肉汁リゾットというのも変な気がしたので、あまり頂く機会もないフォーを選びましたが、これはさっぱりしていて美味しかったです。

デザートは意外とボリューム感たっぷり。
フルーツ、アイス、ブラウニーが盛られたプチパフェ風。若干、生クリームが多いと思ったけれど、まさかこんなにあれこれ楽しめるとは思わず、最後まで満足しました。

非常に涼しくなりました。
日誌に載せるつもりで、猛暑をネタにしたAKC小咄を書いていたのですが、オチが決まらないまま夏は過ぎ、肌寒くなってきたので、お蔵入りしました。
せっかくなので内容の一部を残しておくと、「行動シミュレーション」の一貫で、「ルクティ教室の面々が猛暑日の日本に合宿にきたが、合宿場にエアコンはない。どう過ごすか」というお題。


 外出から戻ったイクスが扉を開けると、廊下に行き倒れがいた。
 一人は天を仰ぎ、もう一人は顔を地に伏せ、苦しい呻きをあげている。
 このような局面では、二次被害を防ぐため原因を探りつつ、退避または救護をするのが教本通りの対応だと思いつつ、イクスは左手に提げた荷を軽く持ち上げた。
「……アイス、買って来ましたよ」
 途端、廊下で涼をとっていた二人は生き返った。
 寝そべった体勢から存外元気に上半身を持ち上げたフォウルへ買い物袋を渡すと、横着にも手だけ持ち上げたロアンを引っ張り上げてやる。一瞬だけ姿勢をただした後輩は、しかし手を離すと壁に寄り添う形でずるずると沈んでいった。
 その代わりに、言葉だけ投げてくる。
「教室長ってば、朝の体操に見せ掛けてコンビニ寄ってたの?」
 イクスは出席スタンプを取り出すべきか一瞬だけ考えて、唇の端で笑った。
 失礼な物言いも、単に不満を溢したいだけだと分かっていると、腹は立たないものだ。
 その不平屋の後輩は、買い物袋の中身を確認すると、信じられない、と呟いた。
「これはアイスって言わないよ。試験管で凍らせた氷じゃん」
「いらないならオレが全部喰う」
 言うが早いか、フォウルは二本目の包装を破っている。慌ててロアンも体を起こし、アイス——あるいは氷——を手に取った。
「あ、リートの分は残してくださいよ」


半ば、耐久レースの様相を呈しています。

ちなみに、リートはイクスと一緒にラジオ体操に行った後、近所の子供たちに誘われて遊びに行ったので不在。意外と元気です。レイヴは図書館に避難。詩乃は現地到着した瞬間、リタイアしました。
ルクティ先生? きっとその辺で溶けています。

以下は、やり取り部分だけ。


「イクスは暑くないのか?」
「心頭滅却すれば火もまた涼し」
 と答えた瞬間、イクスは隙を作ったことに気付いて身構えた。
 案の定、二人は跳ねる勢いで起き上がった。
「よーし、火を起こせ」
「アイサー」
「やめてください」
 日頃は意見が合わないくせに、人の嫌がることをするときだけ結託するのだから困ったものだ。
「半分冗談ですよ。痩せ我慢は死に至りますからね」
「半分、本気かよ!?」
 ロアンが悲鳴を上げると、再び床に引っ繰り返った。
「自分の世界や院に閉じ籠っていては味わえない空気を、楽しもうと思っているだけだよ」
「それ、帰ったら詩乃に言えよ」
 よほど悔しかったのか、フォウルが恨めしそうに呟いた。


詩乃がいて、イクスの受け答えに割と余裕があって、なんだか全体に楽しそうなので、たぶん長編終了後の時間軸ではないかと思います。

真保裕一著「アマルフィ 外交官シリーズ」

【あらすじ(最後までのネタバレ有り)】
ローマに派遣された外交官黒田は、邦人女性・矢上紗江子の娘まどかが誘拐された事件に対応するが、身代金受け渡しに失敗。大使館も警察も信用しない紗江子の独自捜査に協力するうちに、大手警備会社へ辿り着くが、実はそれこそ犯人の狙いであり、セキュリティデータがハッキングされてしまう。真相に気付いた黒田は、犯人のテロ対象を護り、まどかを救うと、次の任務地へ旅立った。

映画未見。
予告映像は見たことがありますが、あまり主人公のキャラクターと織田裕二氏はダブりませんでした。
アマルフィとは、地名だったのですね。寡聞にして存じませんでした。
そして、紗江子の思い出の地であり、作中で訪れる場所であり、犯人達の作戦名でもあり、だから題名になるのだという事もわかったけれど、それでも正直このタイトルには魅力を感じないと思いました。
wikipediaで調べてみたら、映画版シナリオはだいぶ違うんですね。あらすじを見た限りでは小説版の方が断然面白そうですが、映画の目的が「観光映画」だったなら納得。ただ、なぜ日本がイタリア観光映画を作らなきゃいけないのか分かりませんけれど。

かなり分厚い小説でしたが、サクサク読めるので、厚みは感じませんでした。
基本的には敵も味方も有能だという点も、読みやすい理由でしょうか。

あまり読まないタイプの作品ですが、推理、ハードボイルド、社会派といった多様な面がある娯楽小説として、普通に面白かったです。
でも、犯人の計画はかなり遠回りですよね。巧くいったから「巧妙」と称されるだけで、紗江子がここまで働き者じゃなかったら、期日までに辿り着かなかった可能性もあり、いささか行き当たりばったりな気がしました。