• 2016年02月登録記事

やはり「桶狭間の戦い」で負けたままはいかん、と思ってやり直したのですが、また負けました。
なぜ、今川の本陣を奇襲するという、それだけのことに行き着けないのか疑問です。もしやこれは、桶狭間の戦いが如何に様々な偶然が重なって手に入れた奇跡の勝利だったか、ということの追体験をさせられているのでしょうか。
清洲に戻って再戦しても勝機があると思えず逃亡。今度は山賊の頭領になりました。
全選択肢を確認した訳ではありませんが、「女の砦」まで行き着くと、どう選択肢を進めても、山賊になってしまうのかしら。展開には凄い幅があるのですが、一度ルートに入ってしまうと選択肢の結果が変わらない箇所も結構ありますね。
とりあえず、このルートで天狗党が日本を実効支配するエンディング「赤天狗党」と、今川義元に復讐せんと清州城に潜入して返り討ちになるエンディング「釣り天上」を確認しました。

その後は、間違って「最初に戻る」を選んでしまったので、試しに本能寺の変から長篠の戦い前日に戻る選択肢にも行ってみました。
本能寺の鮮明な記憶で憤懣やるかたない信長は、即刻光秀を呼び出したわけですが、ここで出てくるのが……

  • 「切腹を命じる」
  • 「斬る」
  • 「笑って許す」

の三択。
少し悩んだけれど、私は「高2→将軍」のイメージもあって光秀は好きな武将ですし、ここで殺してしまったら結局真相に至らないと思って「許す」を選びました。
しかし、その後の選択肢はどちらを選んでも「走馬灯だった」というオチへ。

人は死の直前に、己の人生を反覆するという

少しホラーを感じる演出は驚かされたし面白かったけれど、これも最後の選択肢は若干前振りが変わるだけで同じ結末だったのが残念です。

何度も繰り返すうちに、既読スキップがないことと、スタッフロールをスキップできないことが辛くなってきました。ノベルゲームのUIが整ったのは、このゲームが発売された年代(1997年)より後なんでしょうかね。

収集漏れしていた北米版「パルマコスタ人間牧場」の台詞が書き写し終わり、昨日ユアンさま専門情報サイト(旧ユアンさまサーチ)を更新しました。

今回書き写すに当たって、気にしていた台詞は2つあります。

1つはゼロスの「だからマーテルさまには涙をのんで消えてもらうってか」。
「涙をのんで」という部分が浪花節の日本語っぽい表現ですし、揶揄している調子も伝わらないといけないし、ということでどう訳されたのか気になっていたのですが、北米版だとこのような台詞になっていました。

So, you're gonna have Miss Martel be a good little girl and disappear.

書き写している最中、元の台詞なんだっけ?と一瞬考えてしまいました。
私がこれを日本語に再翻訳するとしたら、「それで、アンタはマーテル女史に聞き分けのいい良い子になって消えてもらうつもりか」という感じかしら。「good little girl」という部分はニュアンスで意訳しています。
そして他の全員が「Martel」と呼び捨てにしている中、一人だけ「Miss Martel」と呼ぶ辺りが、女たらしの面目躍如と思いました。

もう1つは、リーガルの「獅子身中の虫…か?」。
獅子身中の虫ということわざが英語にあるのだろうか、と疑問に思っていたところ、こんな台詞に変わっていました。

A double-agent?...

二重スパイという意味だと、ユアンさまはレネゲード側の情報をクルシスに渡していないからちょっと違うので、「逆スパイ」という感じでしょうか。こちらは少々苦しい台詞ですね。でもリーガルだから、産業界っぽいセリフにしたのかなぁとも思います。

それから、実際に書き写したことで「お?」と思ったのはロイドのこのセリフ。

How do we resurrect the Giant Tree?

日本語だと「どうしたら大樹が復活するんだ?」と単に質問しているだけですが、英語だと「We」と言っているので、まだ手を組むかどうかを吟味しているはずなのに、既にやる気だな!と感じました。
実際のところ、そこまで主語に強い意図はないのかしら。この辺の感覚は、母語が英語圏の人に伺ってみたいところです。

短編集2作。

小泉吉宏著「四月天才」

何も知らずに読み始めたら、ショートショート集だったので驚きました。
何度も述べている通り、私は星新一先生のショートショートは非常に好きですが、この作品はユーモアよりシュールさが強く、オチがない作品もあって合いませんでした。
鏡の中の自分と入れ替わって消えてしまう「合わせ鏡」等、やや怪奇的なものは面白かったです。

光文社文庫編集部編「江戸猫ばなし」

この手のアンソロジーは、他の作品からテーマに沿った掌編を集めてくるものが多い中、全編書き下ろしという嬉しい企画。

  • 赤川次郎「主」
    赤川次郎作品は初めて読んだかも知れません。
    化け物が出てきたり、事件の解決が呆気なかったり、ミステリーとしては少々疑問でしたが、猫姫様の存在が光るキャラクター小説。
  • 稲葉稔「仕立屋の猫」
    一番時代劇らしい人情もの。特別尖ったところがなく、素直なお話。
  • 小松エメル「与一と望月」
    本物の猫を飼う代わりに「猫絵」を飾って鼠対策にする、という当時の迷信を初めて初めて知りました。
  • 西條奈加「猫の傀儡」
    7編中、一番好き。猫が猫たちの為に人間を使って事件を解決するという設定が面白いし、キャラクターも味があって可愛い。シリーズ化していてもおかしくないと思います。
  • 佐々木裕一「ほおずき」
    大きな物事は起きないのですが、個人的には説明不足で納得できなかったお話。猫が縁結びをするという点で「仕立屋の猫」と被っていたのも残念。
  • 高橋由太「九回死んだ猫」
    「100万回生きたねこ」のオマージュですが、暗いので読了感が今ひとつ。私としては、ベタでも、猫と再会して終わった方が昇華できた気がします。
  • 中島要「鈴の音」
    叔父が「猫を愛した」と文字通り思い込んで、猫を猫又だと追い込む勘違い部分が面白かったり、御家と人間のあれこれが切なかったり、読み進めると雰囲気が変わっていく作品でした。

面白い作品も複数あり、一編ずつが適度な長さで、満足度の高いアンソロジーでした。

現在地:呪われ王子の冒険・5章途中

やっとの思いで帰って来た国には自分の贋物がいて、父王からも追われ、と落ち込んでしまったコルネリウス。操作を放置した時も俯いてしまって、とても可哀想な感じです。
コルネリウスをプーカに変えた犯人も判明しましたが、同時に、ベルベットに兄がいたなんて聞いてないぞ!と驚きました。しかもシスコン。双子ということは、彼もオーダインの子供なんですよね。オーダイン王のような家庭生活不適合者に限って子沢山とは、困ったものです。

そんなとき、黒幕呼ばわりしていた魔術師から、叡智の竜ハインデルに呪詛のことを尋ねてはと教えられ、雪山に行くことに。
竜に殺されろということだな!とやさぐれながら進んだところ、ハインデルは既に亡く、憤る暴竜ワーグナーが襲いかかるーーという展開。魔術師は、どこまで知っていてコルネリウスを誘導したのでしょうね。ここまで疑っておいて、実はいい人と言うオチが来たら、どうしようかな(苦笑)。

ところで、ワーグナーも、立木文彦氏の声ですよね。
オーダイン王と二役のためか、エフェクトが掛けられていて、第一声の段階では自信が持てなかったのですが、この台詞を言われた瞬間、立木氏だと確信しました。

地獄の業火で焼きつくしてくれようぞ

地獄の業火でな!

命の借りを返すためプーカの隠れ地下街まで送ってくれたワーグナーは、根は良い奴だと感じたけれど、この先の未来でグウェンドリンに殺されてしまうのですよね。
それとも、あれは叩きのめしただけで、殺してはいないのかしら……。

その後はベルベットを追って戦場へ出たことで、「ワルキューレ」の1章と時系列が重なりました。ということは、残念だけれどベルベットには追い付けないのでしょうね。
でもプーカの姿を見られたくなくて逃げた後なのに、彼女が危険だと思えば助けに走り出すコルネリウス王子は、いい男だと思います。

1章1マップという構成は変わりないのですが、さすがに2人目だけあって、マップ内の探索ボリュームが増えて来たと感じます。
4章後にプーカの隠れ地下街に到着したお陰で、ようやく纏まったレベルアップが叶い、戦闘の心配は減りました。でも、地形に応じて爆弾を使ったりという探索要素も増えてきたので、やはりサクサクは進まないでしょうね。

160205.jpg

3DSのダウンロード専用SLG「大開拓時代 〜街をつくろう〜」体験版を遊んでみました。
http://www.arcsystemworks.jp/arcstyle/daikaitakujidai/

本作は、自然を開拓して街を発展させていく、いわゆる「村ゲー」。
戦争要素はありませんが、文明レベルという概念があるので、「エイジオブエンパイア」シリーズ的でしょうか。
明確な終わりが設定されておらず、すべての操作をタッチパネルで行うという操作性から、スマホゲームの移植版かと思いましたが、専用新作のようです。
体験版では「開拓を始める」の「チュートリアル」モードで3年間遊べます。他の難易度(やさしい・ふつう・むずかしい)や、フリーモード、ギャラリーは起動不能でした。

少々テンポが鈍いのと、開拓者が建物内や各地に散らばると誰が何をしているのか分からないとか、ページ送りする操作が多くてUIは要調整という感じがしますが、生産要素が大好きな私としては、かなり好感触。
長く遊べそうな反面、すべての実績を解放したらそこで飽きてしまう可能性も高いゲームなので、どのくらい上手に目標が設定されているかが肝だな、と思います。とはいえ、安価なDLゲームなので、延々と遊べる要素を求めるより、難易度を上げて挑戦し直すという楽しみが備わっている点を評価して上げるべきかも。
買ってもいいかな、と思えるゲームではありました。

なお、本作の開発・販売はアークシステムワークスですが、不思議と海外ゲームチックな雰囲気を感じました。食料=肉という安直な表現のせいか!?