• 2017年04月登録記事

今月6日に、株式会社PUMOから出ていた3DSダウンロード専用ソフトがすべて配信終了していました。

ちょっと変わったゲームを色々配信していた会社ですが、破産手続きをしていたようです。知りませんでした。私が遊んだ「王国の道具屋さん」は面白かったけれど、それ以外は割と評判が悪かったので(苦笑)、仕方ないですね。
開発元であるアソボックスによると、再配信等は未定とのこと。
http://blog.asobox.co.jp/entry/2017/04/07/131317
配信が停止しただけで、ダウンロード済みのソフトは遊べるので、久し振りに起動してみました。相変わらず、お金やアイテムを拾った時のジャラジャラ音が良い感触です。
3DSは容量が厳しいため時々データ整理をするのですが、本作はうっかり消してしまわないように注意したいと思います。

PS4のRPG「スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-」を始めました。

Star Ocean 5

「スターオーシャン」シリーズは、これまで一度も遊んでいません。「テイルズオブ」シリーズを先に遊んでいたので、機会を逃しました。
開発元であるtri-Aceのゲームもあまり遊んでおらず、「ヴァルキリープロファイル(PS版)」以来です。

そんな縁遠かった本作を購入した理由はズバリ、年末のワゴンセールで投げ売りされていたからです(笑)。
批判が集まっていたことは勿論、スターオーシャンファンの友人が「初めてクリアせず止めた」と言っていたので、許容範囲が狭いゲームらしいことはわかっていましたが、この価格で買えるなら評価は相当緩くなるから構わない……と思うくらい格安でした。
勿論、本当に「ゲームとして出来上がっていない」というレベルなら、どれほど安くても見合わせましたが、低評価の理由は概ねストーリー関係で、製品自体として「出来が悪い」ゲームではなさそうに感じました。
なにより、“仲間最大7人を同時に戦闘フィールドに出せるアクション戦闘”を体験してみたくて、買ったのでした。

プレイ中に難易度を変更できないという点で不安を抱きつつも、通常の難易度である「GALAXY」で開始しました。
本編開始直後は、訓練の模擬戦で戦闘システムのチュートリアルがあります。

戦闘説明

ガード<大攻撃<小攻撃の三竦み構造と、距離で自動的に攻撃が変わるのが特徴的。
しかし乱闘になると、三竦みを意識している余裕がないので、比較的安全性の高い小攻撃の連打になってしまいそうです。

フィールドのグラフィックが綺麗で、正直驚きました。
本作はPS3でも発売されていた筈ですが、これはPS3では難しかったのでは。キャラクターも、スクリーンショットで見ていた時は生気のない人形風に感じたのですが、実際に遊んでみると可愛いです。

SO5の街並

このアングルは、石畳と干物が細かくて感心しました。スクリーンショットで小さく掲載するのは勿体なく感じるくらいです。

干物

ただ、道行く通行人に近付くと、転びそうになって接触を嫌がる反応があるのに、こちらが棒立ちしていると通行人が突き抜けてきたのはビックリしました。

しかし……10分ほど街を歩き回った段階で気分が悪くなり、その後は盗賊団だけでなく吐き気とも戦うことになりました。
明らかな3D酔いです。
特に階段を上り下りすると、キャラクターの上下運動に合わせてカメラがガクガク揺れるため、気付いたときには完璧に酔っていました。体調が悪いわけでもなく酔ったのは、「キングダムハーツ」以来。10分という短時間で酔ったのは、初めてかもしれません。
これほど酔うのでは遊べない、と落胆したのですが、カメラ感度を下げると改善されると聞いたので、次回はその検証からになります。

PS4のアクションRPG「AKIBA'S BEAT」体験版を遊びました。
http://akibas.jp

アキバズビート体験版

画面の通り、PS4版は既に販売されていて、今月Vita版が発売予定。後からVita版というのは、少し珍しい気がします。

今回の体験版批評は、書こうか書くまいか悩みました。
Chapter4まで遊べるという、かなりボリュームのある体験版なのですが、私はChapter2をクリアした段階で、これ以上進めても楽しめないと判断して、終了しました。

先に、褒めるところをあげておきます。

マスコミの印象操作だ

妄想が現実を浸食する展開はなかなか面白いですし、1章(チュートリアル)→2章(応用展開と掛け合いで楽しませる)→3章(連続の妄想発生で惹き付ける)と、展開の仕方も巧いと思います。繰り返される日曜日という設定、現代人の心の闇を感じさせそうな要素など、物語重視の現代風RPGとしては評価できそうです。
モブを徹底的にモブとしてシルエットで描いているのも、読み込みの軽減策かもしれないけれど、「主人公の目に入っていない人々」という印象もあって、膝を打ちました。

しかし、RPGとして遊んだときのゲーム性部分、つまり戦闘が私には辛かったのです。
ちなみに、私は「AKIBA'S」シリーズをADVだと認識していたので、起動後、チュートリアルダンジョンから始まって面食らいました。どうやら「BEAT」でA-RPGに舵を切ったようです。
この戦闘システム、テイルズオブシリーズ(CC制タイプ)によく似ています。

アキバズビート戦闘

似ていること自体は、操作していて楽しければ構わないのですが、

  • レスポンスが悪い
  • AP(CCにあたる行動値)の回復が遅い
  • 攻撃後硬直が長い

といった問題が重なって、コンボが繋げ難く爽快感が薄いのです。攻撃だけでなく、ガードボタンを押しても何故か棒立ちしているなど、理不尽に感じる箇所がありました。アクションゲームで、思い通りに動かないキャラクターを操作するのは辛いです。

また「イマジンフィールド」を展開すると、AP制限がなくなって攻撃を叩き込めるという要素があります。ところが、「イマジンフィールド」が解禁されたChapterのボスが「飛んで逃げ回る」というタイプで、走って追い掛ける事が多く、却ってストレスが溜まりました。
イマジンフィールドは「PVごっこ」と説明されるのに、空間演出がそれらしくなるだけで、自分のアクションは一切変わりません。タイトルが「ビート」なのだから、単にAP制限を撤廃するだけでなく、音楽に合わせて攻撃することで攻撃力上昇させるとか、なにかしらオリジナリティがあっても良いですよね。そうすれば、イマジンフィールドの楽曲を変更できる理由にも繋がると思います。音ゲー要素を嫌がるプレイヤーに配慮したのでしょうか……。

リアルに再現した秋葉原が舞台、という点はシリーズ通して変わらないコンセプトになっています。

秋葉原

ただしダンジョン以外の建物内には入れず、買い物も店頭で済ませる仕組みなので、残念ながら町に降り立った感じは薄いです。分割マップである上、視界がやや狭いのか位置関係がわかり難く、頻繁に地図を見てしまうので、町歩きの感覚が薄い印象です。

キャラクターは、いい子アイドルのリユは文句なしに可愛いです。
しかし、主人公アサヒの重度の遅刻魔っぷりと、メインヒロインだろうサキが非常に自分勝手で思い込みの激しいキャラクターな点にはイライラし通しでした。親の仕送りで優雅にニート生活していることなどは、キャラクター設定として流せるんですけれどね。キャラクターに対して不快感を抱くポイントって、自分でもなかなか不可解だと思います。

結局のところ、私が現代風RPGと相性が悪いのかもと思った体験版プレイでした。

3DSの8bitテイストRPG「フェアルーン2」体験版を遊びました。
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000040904

Fairune2

体験版で遊べる範囲は、オープニングから「ミドリの草原」でサバクを歩ける状態になったところまで。

ジャンルはA-RPGですが、アクションRPGではなくアドベンチャーRPG。
主人公が敵に体当たりすると、相手より強ければノーダメージで撃破できるし、対等ならばダメージを負い、相手より明らかに弱ければ一撃で吹き飛ばされて特定地点に戻る、というシンプルな戦闘。そして、アイテムを入手するなどで次第に行動範囲が広がっていく、謎解きを重視したマップ。
率直に言えば、GBの名作RPG「カエルの為に鐘は鳴る」によく似た手触りです。
(「カエルの為に鐘は鳴る」の感想は、2016年8月26日記事参照)
制作者は大ファンか、逆に一度も遊んだこともないかのどちらかじゃないか、と想像させられます。

ただし、個性的なキャラクターがウリだった「カエル」に対し、本作の体験版で登場する人間は主人公のみ。喋るのは「はじまりのしょ」だけ。こういう構造なので、物語はあまり重要でなさそうです。

Fairune2 主人公

この主人公、最初はドレス姿で敵と接触しても戦闘にならないのに、剣を手に入れた途端、アクティブに戦いまくる謎の女性です。どういう素性かもわかりません。設定があるのかどうかも謎です。

結局、本作は「いかに探索し、行けなかった場所に辿り着くか」というマップ探索に特化しているのだと思います。
基本的な攻略は、スイッチを押したり、枯れ木を切って橋を作ったり、という一般的な内容。下記画面で示されている影がない木の下は通れるなど、他と違う場所に気付く観察眼を要求される局面もあります。

Fairune2 影のない木

ネットだと「高難易度」と言われているけれど、体験版の範囲では酷い引っ掛けもなく、さほど理不尽さは感じません。接触すると強制死亡扱いになるオブジェクトが、初見でわからず唖然としたくらいです。全体的には、適度な歯応えで楽しく感じます。

上画面で操作しつつ、下画面のマップを見て「ここから向こうに行けるのでは?」と検討できるので、3DSの2画面も活きています。
1回の起動で、体験版の範囲はガッツリ遊び尽くしてしまいました。

多少UIの悪さもあるけれど、RPGの謎解きをテーマにしたシンプルなゲーム性は抜群。
なにより「レトロ」と言いつつ日差しや雲の表現があるなど、かなり繊細な「8bitテイスト」のビジュアルが美しく、触れてみてわかる良いゲームだと思いました。