• 2016年01月登録記事

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クリアしました!
クリアレベル51。サブイベントはほぼ取り零しています。

封印の儀式を行うと帰れないという話は、事前にされていたでしょうか。アニメーションシーンは字幕がないため、聞き落としたのかもしれませんが、記憶になかったので若干唐突な展開に感じました。
とはいえ、最終的には誰もが幸福なエンディングと、とても素敵な“後日談”タイプのスタッフロールで、大満足しました。

最終ダンジョンに挑んだ仲間は、結局ナルシア、ジルバ、ガボでした。
突入時は、一番レベルが高いナルシアとジルバでLv.43程度でした。雑魚が強かったのと、経験値不足で技が変化しておらず、道中に範囲技だったアクセルスピンキックが単体技に変化してしまうなど、使い勝手が変わって困ったので、全回復ポイント周辺でしばらくレベル上げをしていました。
これが最終ダンジョンなのに、今更レベル上げ(笑)などと笑っていたのですが、これが直後に役立ちました。
なんと、全員が1人ずつに分断されてしまったのです。
1人旅となると、素早さが遅いガボが不安材料でしたが、防御が高いので先手を取られても問題ありませんでした。しかし、敵の推定HP2000に対し、通常攻撃で2桁しかダメージを与えられないので、常に召喚一発勝負。MPが切れたら行き詰まるところでしたが、彼の箇所だけ全体の行程が短かったので助かりました。
長くて辛かったのは、ナルシアとジルバの道中。ナルシアはホーリーバーストの連発、ジルバはジルバちゃんスペシャルで一撃必殺でしたが、MP消費も激しいので、ガボ用に買い込んだMP回復アイテムをここで注ぎ込む羽目になりました。
……ピエトロだけ、今回も「マジカルロード」で戦闘を全回避しちゃったので、なんだか仲間の苦労に対して申し訳ない気持ちになりました。

総評です。

非常に良くできたゲームでした。
予定調和で進む超王道物語。悪役の暗躍により犠牲が多数出るため、牧歌的な雰囲気は欠けましたが、その分、先に進まねばいけないという意欲も沸くし、エンディングで平和な世界が戻ったことを喜べるのだと思います。
ジルバ姫の件では色々と不満もありましたが、最後まで終わってみれば、可愛いものでした。
メインストーリーはフルボイスのため、声優の演技で感情移入させられました。一番私の心に刺さったのは、王子がナルシアを海水から守るため抱き上げた瞬間ですね。
完全な「続編」であり、前作未プレイ者への配慮がなかったけれど、そこは仕方ないかな……と思います。

仲間が選択制になったため、最終ダンジョン突入以後はピエトロしか喋らないのが寂しかったです。アニメーションも仲間の姿が見えないので、まるでピエトロ1人が頑張っているみたいな感じに。
システム上難しいけれど、「仲間を集めよ」とまで言われているのだから、全員が同行している形が良かったと思います。

戦闘システムに関しては、今更ですが、前作(ポポロクロイス物語)の時点でほぼ完成していたと思い知りました。
歩いていた地点のマップがそのまま戦場になるシームレスな戦闘を、1996年の段階で成立させていたのは凄いと思います。前作ではマップ位置によっては碌に戦えない状態に陥るという欠点がありましたが、今作では仲間のいる場所は擦り抜けられる等、かなり改善されて、ストレスが一切なくなりました。
Gutsの要素が削除された点は、TOD2のSP制が好きな私としては残念ですが、遊びやすくなったと思います。
唯一にして最大の問題は、エンカウント率の高さ。数歩進んでまた戦闘突入という形で、いくらサクサク進むとはいえ、面倒でした。

アクションRPG「オーディンスフィア レイヴスラシル」PS4版が届きました。
http://atlus-vanillaware.jp/osl/

2007年に発売され、美麗2Dグラフィックで話題になった「オーディンスフィア」のリ・クリエイト版。システム改良がされており、各ゲーム雑誌のレビューも高得点と、期待の1本!
しかし、手元にPS4本体がないという喜劇……。
正月中に買うつもりが、各社在庫が切れていたのでした。日曜まで届かないので、しばらく指を咥えて待ちます。まぁ、どのみちポポロクロイス物語IIをクリアしてからの着手になるでしょう。

とりあえず、先着購入特典「オーディンスフィア レイヴスラシル・アートワークス」で心を慰めました。

アートワークス

装丁除いて64ページ。
メインキャラクター紹介で4ページ使用。
もっと一枚絵イラストだけが載っているような本かと思いきや、ゲーム内容の紹介等も兼ねた一冊にまとまっていて、読み応えがあります。世界観設定やキャラクター設定の他、元祖飯テロゲーらしく、料理がズラッと並んでいるページもありました。

クリームシチュー

ちなみに、キャラクターや世界観がアートワークスで十分語られているためか、本体パッケージに内蔵されている操作説明書は、見開き1枚のペラ紙でした! 正しく、操作方法を説明するだけの用紙です。
でも昨今のアクションはできることが多くて慣れるまで大変なので、これがあるだけでも嬉しいです。

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現在地:レムリア大陸突入前(仲間集め終了済み)

ナルシアは、森の魔女じゃなかった!!
となると、「海水に触れると泡になる」とか、「人間とは結ばれない」という話は、森の魔女の話なのか、妖精の話なのか混乱してきました。ギルダがあれだけ注意していたということは、「海水に触れると泡になる」は実際のこと=妖精の特性なのでしょう。「人間とは結ばれない」の方は、なにか問題があるわけでなく、単に前例がないということだったんですね。なんだか拍子抜けしちゃいました。

仲間達の方は落ち着いたのですが、世界情勢は更に悪化して、バルバランが復活。
竜の石版を巡る戦いはとても哀しいものでした。……が、その前から続くイベントが長くて、まだ続くのか、と思ったのも事実です。
その後は、各地を巡って仲間を集めました。
ジルバ姫の母親への怯えっぷりには、さすがに可愛そうになりました。ああいう母親に育てられたら、ジルバがこう育つのも仕方ないかな……。
レオナとガミガミ魔王は会話イベントのみで簡単に復帰してくれて、楽でした。
それから、存在をちょっと忘れていた鬼面童子も仲間に。
居たのは「うぐいす城下町」という日本テイストの国でした。パロディ満載でポポロクロイス物語らしくない感じもしましたが、水戸黄門、子連れ狼、遠山の金さんといった有名どころに加え、御家人斬九郎と思しきネタがあったのは嬉しかったです。
道中のガマガエルが強く、唯一Lv.40を超えているナルシアと白騎士しか生き残りませんでした。それも、もう負け覚悟で回復を諦めて全力攻撃に転身したら、ちょうど相手も体力が尽きていたという、かなりギリギリの内容でした。

仲間を自由に入れ替えできるようになったものの、連れ歩けるのはピエトロ+3人だけなので、難しいですね。
ジルバは雑魚殲滅用に入れたい。そうするとナルシアも連れて行かないと悪い気がするので、これで2人は確定。あとは前作からの愛着とピエトロへの喝で一層好きになった白騎士で確定か?と思いきや、ガボも急上昇。
ガボは、HPは低いし遅いし技も使えないしと思っていましたが、技はイベント習得するタイプだったのですね。ジルバ姫を迎えに行った際、ロマーナ城で突如イベント戦闘が発生し、全体を完全回復する「モノケロース」という予想外の強力技を習得したことから、一気に最終戦候補に挙がりました。
というわけで召喚獣探しに乗り出したのですが、「ブルンバブン」戦の開戦直後に放たれる「メイルシュトローム」で全滅し、呆然としました。結局「ケモノのお守り」を装備する対策を取ることに。今作は、どのお守りにどの属性効果があるのか解説されていないため、単なる「防御力アップ」のお守りだと思っていたのですが、“水属性吸収”効果まであったのですね。他にもそういう効果のあるお守りはありそうだけれど、調べようがないので、数値で決めるしかないのが残念です。

阿部智里著「烏に単は似合わない」
http://hon.bunshun.jp/sp/karasu

【あらすじ】
世継ぎの若宮の妃候補として、大貴族四家から姫君たちが桜花宮に登殿した。姉の代わりに急遽登殿した東家の二の姫・あせびは、教養不足を他の姫君や女房から当て擦られ気後れしていたが、若宮が幼い頃出逢った少年だと気付いたとき、恋が始まるーー

タイトルと文庫版表紙、最初の数ページをザッと読んで「ファンタジー王朝物」の大人向けライトノベルと見当をつけ、読みました。
その点を前提としての、感想です。
ちなみに、今回のあらすじはミスリード感たっぷりにしておきました。

序盤は、4人の姫君の誰が入内するのか、という「後宮小説」のような雰囲気。主人公は高貴の姫だが父親が権力争いから遠いという辺りは「彩雲国物語」みたいだし、主人公が周りから教養がないと蔑まれているのは「なんて素敵にジャパネスク」みたいで、いいとこ取りの作品なのかな、と思いながら読み進めていたのですが……
終盤、若宮が登場してから「え!?」の連発。
序章からのミスリードと、終章でのオチはちゃんと決まっているし、意外な結末でもう一度読み直したりもしたのですが、個人的にはどうにもモヤモヤしてしまいました。
「秋」のラストで突然ガラッと話が変わったところは惹き付けられましたが、どうせなら最初から4人の姫君を平等に描いて欲しかった気がします。

このモヤモヤ感の理由は明らかで、この作品は「ファンタジー王朝物」を装いつつ、実態は「推理小説」なんですね。
しかし、最終章で探偵役が突然登場し、全てを暴くという構成になっているくらいなので、読者に与えられる推理材料が乏しい。初読で違和感を覚えたのは、「秋」で真赭の薄が襲われた事件と、「冬」で明かされる一巳の台詞が食い違っているところくらい。それにしても、初読時点では推理小説だと思っていなかったので、推理するという発想に至りませんでした。
そもそも、ファンタジーとミステリーの相性が悪いことは、良く語られていますし、私もそう思います。本作の世界観設定などは凝っていて面白いので、雰囲気造りは良くできているけれど、推理物に敢えてする必要はあったのかしら、と疑問に思いました。

真赭の薄は最初は高慢だけど筋の通った美女だし、浜木綿は姉御キャラで格好良かったです。
探偵役でもある若宮は、焦らし続けて最後にやっと登場しておきながら、録でもない男だったのでガッカリしました。私ならこんな男に嫁ぐのは御免です。入内が決まった彼女に少し同情してしまいました。まぁ、心底では両想いなんだろうから幸せなんでしょう。

最後に、重大なネタバレを含む不満を、続きに隠します。
本書を読む予定のある方は、回避をおススメいたします。